20/12/2010

帰国3日前

P1000691今日はまずミシュランをはじめとするガイドブックの仕事をしているセルジュ君とサン・シュルピスでランチ~お散歩。雪がまだ残るリュクサンブール公園はまだ真っ白。走って行って足跡をつけたい気分だけど、なぜか規制線がはられているので、おとなしく線の外から記念撮影。地理を専門に学び、旅を仕事にしている彼は、まるで動くガイドブック。歩いていても「あそこのお菓子は最高に美味しいよ」とか色々説明してくれる。次回は彼の住むベルビル界隈を案内してくれることになった。すごい先だけど今から楽しみにしときます!

彼と別れた後、私はそのままポール・ロワイヤル大通りに出て、ゴブランのリディ母さんの店を目指した。出発前にまた寄るね!言っていたので、たまたま前を通りかかった AOKI でエクレア(抹茶と黒ゴマ)を3つ買って行ってみると、今日は長男パスカル1人。12月は無休で店を開けているので、ちょっと疲れがたまったようだ。今日はまだ雪が残る月曜日、お客も少ないだろうと言う事で、おうちでたまった事務処理をしているらしい。せっかくのエクレアを一緒に食べれないのは残念だけど、また時間を作って顔を見に来る事にした。パスカルは初めて食べる AOKI の和テイスト・エクレアに感動しきり。前から気になってたお店らしく、今度自分でも行ってみる!とすっかりファンに…。

パスカルとおしゃべりしまくった後、夕方は7区に向かい、パリで料理人として頑張っているAちゃんと会う。彼女は教室の創立期の生徒さんだけど、もうこちらに来て5年もたつらしい。年月の経つのは本当に早い…。今は念願の労働ビザも取れて、ますますこれからが楽しみな人。まだ若いし夢も広がるわね!

今夜の夕食は彼女にお店のセレクトをお願いした。気になっている店があれば一緒に行きましょ!って事で、予約してくれたのは La Brasserie Thoumieux(79 rue Saint-Dominique 7e)。そう、またサン・ドミニク通りなのだ。最近の話題店は本当にこの辺りに集中している。私のリストにもあったのだけど、最低1週間前までに要予約との話だったのであきらめていた。それが案外すんなりと予約が取れたらしい。伝説のシェフ、ジャン=フランソワ・ピエージュ氏が共同経営する事も話題の理由なんだけど…。

P1000697お店は今風のインテリア。お客が入ったらどうやって席を立つのだろう…と思うくらいに小さなテーブルが詰まっている。前菜にフォアグラのテリーヌ、メインにラングスティンのラヴィオリ、デザートはタルトの盛り合わせを頼んだけど、正直どれもおいしくなくって、ちょっとがっかり。なのにア・ラ・カルトなので67ユーロくらい払っただろうか。それにサービスもいまいち。人気のあるお店と言うよりは流行のお店ってのは、こういうものなのかもね。でも料理の神様がかんでるお店にしては、料理が…。まあ、もう2度と来ることはないな。でも気になっていたお店をチェック出来たので、それは良しと言う事で…。マガリも行きたいと思ってたみたいなので、そのように報告しておきました。

次回フランスに来たら、Aちゃんが手作り料理をふるまってくれるとの事。1年半後の再会が今から楽しみです。

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サン・ドミニク通りから見るエッフェル塔。霧でてっぺんが見えない今夜。

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19/12/2010

サン・ジェルマン・デ・プレ

P1000650昨日の雪は、先日の8日よりはましとは言え、若干の交通規制を引き起こした。今朝すべてのバスはとりあえず運休(午後から主要路線は再開)。今日の午後は、クリスマス休暇のためおとといこちらに戻ったパスカルと会う約束をしてたけど、朝電話がかかってきて、パリにでるのは無理だと言われた。彼の家族が住む郊外は常にパリよりも寒い。雪のつもり方もいつも違うようだ。まあ、仕方ない。私たちのRDVは火曜日に延期。

と、言う事で私はオデオン界隈に出て、映画でも見ようと家を出た。我が家からサンジェルマンの方に出るには84番のバスが便利だけど、この線、日曜日はもともとお休み。地下鉄を乗り継いで行くなら、テルヌ②→CDGE①→シャトレ④もしくはここから徒歩…と言う方法か、テルヌ②→バルベス④という乗換1回コースもある。でもこの後者はすごく時間がかかる…。どうしようかな…と迷うと私の場合、あまりろくなことがない。今日はこの乗換1回コースがあだになった。

時間がかかるのは書いた通りだけど、他の交通網が不自由なせいか、とても混んでて不愉快だったし、その上、前の地下鉄で不審な荷物が見つかったとかで、シャトレー駅で全員強制下車。運行再開のめどもたたず、駅員さん達はモンパルナス駅に行く案内ばかり。私は歩いたほうが早そう…。1号線コースで来ていたら、早いのでこのごたごたには巻き込まれなくてもすんだかもしれない。

19502913_jpgr_160_214b_1_cfd7e1f__3シャトレー~オデオン間は、お天気がよければどうってことない距離。でも今日のように足元の悪い時には、けっこうな距離。私の持ってきたブーツは防水処理されているわけではないので、少々の雨なら困らないけど、雪道には弱い。

寒波が来ていたので、出発前、すごく悩んだ。超歩きやすくて(1日10キロOK)、まあ暖かいけど雪道では水がしみてくる革ブーツ。もしくは北海道の住民のために開発された防寒・防水対策ばっちりの雪国ブーツ、ただし10キロ歩くと翌日はちょっと足が痛いと言う非革ブーツ。どちらを持っていくべきか…。スーツケースにすきまはなく、ハーフブーツ2足は持っていけないので、悩みに悩んで結局出発の朝は目の前にあった方をはいてきた。

道路は雪が溶けだして冠水しているところもあり、どうしてもその巨大水たまりは避けられないし、そうなるともう私の革靴はひとたまりもなかった。あっと言う間に靴の中が冠水…。き、きもい。歩道を歩いていても、P1000657頭上からも雪解け水が降ってくるし、もうろくな事はない。オデオンについた頃には、もう足先の感覚がなくなるほど。今日だけは北海道シューズを持ってくるべきだったと後悔した。

映画館では楽しみにしていたオゾンの新作「Potiche」を観る。最近流行り(?)の70年代の雰囲気を忠実に再現しながら、家族にさえまともに取り合ってもらえない1人の専業主婦が、社会的立場を確立していくまでを面白おかしく描いている。オゾンのコメディ作品に良くある謎のダンスシーンもあります!日本では1月8日から「しあわせの雨傘」ってタイトルで公開が決まっているみたい。ぜひどうぞ。

P1000662映画が終わるころ、私の靴の中の水分もこなれてきたよう。モノプリのセルフゾーンでクロワッサンをぱくつくてると、マガリから電話。今日は彼女とゆっくり過ごせる最後の日。寒いけどこの界隈をゆっくり散歩し、サン・シュルピス寺院前に出てるクリスマス市で激旨のサラミを購入。マガリは同じ屋台でフロマージュをゲット。通常の価格より高かったけど、田舎の職人が手作りした本物の味。いっぱい試食させてもらって本当においしかったので、胡椒風味のものを選んだ。パートナーと私の大好物の1つ。帰って一緒に食べるのが楽しみ!

P1000668夕食は、この辺りでお気軽に使えて美味しいので気に入ってる1店 La Boussole(2 rue Guisarde)へ。前菜はモッツァレラとなすのバジル風味。小さなタジンで供されるこの温かい前菜、本当においしい。家でも簡単に作れそうなので、さっそく真似してみたいわ。メインは gigot d'agneau のでっかいトランシュ。今日はここでギブアップ。最後にカフェでしめておく。

P1000669_2まだ時間が早かったので極寒の中、マガリと最後の散歩。彼女の家の方面まで歩き、私は東駅から31番に乗る。今回もマガリといっぱい時間を過ごせて楽しかった。いっぱい食べたしね…。明日から彼女は過酷な勤務に入る。朝の8時頃から21時頃までの残業が決まってるそうだ。でも帰国前夜はそんな中、会いに来てくれるって。待ってるね!

今日はクリスマス前の最終日曜日で、ほとんどのお店は開いているのに、街は人も少なくて、なんだか不思議な感じだった。悪天候で外出しないのか?冬のヴァカンスに出発してしまったのか?私も帰国へのカウントダウンが始まる…。

p.s. 今日は俳優のヴァンサン・ランドン(春に引き続きサン・シュルピス広場で今回は小さな娘さんと)、それから歌手のJ=J・ゴールドマン(おそらく奥さんと)を目撃。マガリといると有名人に会う確率がホント高い!

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18/12/2010

空からの贈り物

P1000611_2今日も朝1シネマに乗り遅れてしまった。見たい映画がたくさんかかってるのに、もうあまり見れそうにない。って事で、向かう方角を変えて、この週末 Les Mauvaises Graines(25 rue Custine 18e)と言う素敵なアーバン・ガーデニングのお店で行われている Jaccoちゃんの vente privée を訪問。お知らせをもらってから、ぜひ行かねば!と楽しみにしていたのだ。私たちの再会については6月16日の記事でも触れた通り。

その時に聞いていたアクセサリー・ブランド Jacco の立ち上げもいよいよ本格始動。公式サイトもオープンして、これからますます活躍が期待できそうな彼女です。その記念すべきファースト・コレクションが並べられた店内では、彼女の友人たちの別のコレクション(お洋服と靴)も同時に販売されていた。店内の非日常的な空間とマッチしてとても、どこもこれも素敵!

Cax0x3ka_32人で店番をしながら(?)、一緒にお昼のお弁当を食べながら、おしゃべり、おしゃべり。初めて会った時から思ってたんだけど、彼女は無国籍な魅力を持ちながら、どっぷり the 昭和っぽい価値観も持ってたりする(私よりずいぶん若いのにね)。なんにでも、どこにでも、すんなりと pénétrer できるしなやかさを持ちながら、クリエーターとしては一流のこだわり。そのあたりが私には興味深いし、これからも楽しみに見続けていきたい人です。Jaccoちゃん、楽しい時間をありがとう。また今度、パリか日本で会いましょう。

P1000613その後、寒空の下、どこに行こうか…と思いつつ乗ったバスが、近くのジュール・ジョフランから出ている80番のバス。小さな雪が降る景色を眺めながら「そうだ!こんな寒い日は美術館へ行こう!(それも無料の…笑)」と思いつき、モンテーニュ大通りで下車。プチ・パレへと急ぐ。ここは贅沢すぎる無料空間。今日のような週末、悪天候が重なる日は、美術館めぐりにもってこいの日なので、本当ならば一番避けたい日(人が多いから)だけど、クリスマスを控えた最終土曜日の今日は、もうどこに行っても人混みを避ける事は出来ないだろう。

入ってすぐのホールで夢のような大空間に見惚れながら、写真を撮っていた。いつ来ても感動せずにはいられない1900年の美感覚。すると受付の男性が私の方に駆け寄ってきた。「やばい、写真禁止だっけ?」と思ったら「フランス語わかりますか?」「(やっぱり怒られるのかな…と、思いつつ)はい」「この美術館は無料でご覧いただけますから、ぜひ展示を見て行ってください」「はい、それは知ってますが、特別展は有料でしょう?」「あ、特別展もご覧になりたいですか?それならそのチケットも差し上げます」「???(なぜだ???)」受付カウンターまでついて行くと「はい、これで特別展も入れますから。bonne visite!」

なんだか狐につままれたような気分で Giuseppe De Nittis の特別展を観る。日本ではほとんど知られていないこのイタリア人画家、38歳と言う若さで異国(フランス)で亡くなった彼の回顧展を見れた事は、それだけでもラッキーかも。ドガと交流があったせいか、時代的なものか、作風が少し似ている。作品の中には、ジャポニスムの影響なども見られて面白かった。 通常料金10ユーロなり。なぜかわからないけど、この突然のプレゼント、十分に堪能させて頂きました。以下おすそわけの映像。



P1000627空いていたら、お天気の良い平日の午後、ここのカフェはとても居心地が良い。でも今日はあいにく時間が遅すぎて、もう閉店。まあ、開いてたとしても今日みたいな日は混んでて落ち着かないだろうけど…。

閉館時間まで常設展などもゆっくりと見させてもらって、18時にここを出発。外に出ると雪はますますひどくなっていた。大きな羽がふわりと下りてくるような雪が、ひっきりなしに降っている。ここからシャンゼリゼ大通りに出て、コンコルドまでの間、クリスマス市をのぞきながら歩いてみるけど、欲しいものは何もない。街の中の電光掲示板が示す気温はなんと-6℃。ここらへんは舗装されてなくて足元も悪く、靴はどろどろになるし、人が多くて歩きづらいし、だんだんまた機嫌が悪くなってきた(天候に非常に左右されやすい私…)。早く暖かいカフェで腰をおろしたい…。考える事はそれだけだった。

P1000634でも実は、今のパリ、そんな簡単な事がとても難しくなっている。日本だと、どの時間でも遠慮なくお茶だけを楽しめるカフェ、喫茶店、などが独立してふんだんにあるのでそんな問題は皆無。でもパリの繁華街にあるカフェと言うのは半レストランのように機能しているので、夕食の時間が近づくと、そのためのセッティングをし始めて、お茶だけのお客は隅に追いやられることになる。飲み客もOKはOKなんだけど、心地良い席は与えられない。今なら例えば外のテラス席とかね。こんな寒い日にいくら暖房があるったって、私はテラス席は嫌だ。人々の生活が根付いている所では、ちゃんといつでも飲めるカフェがあるけど(おやじカフェとか…)、最近本当に少ないね~。特にこの辺り、コンコルド~マドレーヌ界隈は私もぜんぜん馴染みの店がないので、もうお手上げだった。

P1000639ようやく店内で人が座って飲んでる姿が見えたので、それに引き寄せられるように入店…。カウンターのおやじに「コーヒー飲みたいんだけど、奥良い?」と聞くと「どうぞ!」と言う。なのに奥を仕切ってるギャルソンには食事をしないなら、あちらに行けと、それも英語で言われる始末。ちょ~むかつく客あしらいだけど、服もかばんもボトボト、靴もパンツの裾もドロドロ、なんかぬれてしまったカメラも気になってたし、そこはぐっとこらえて店の入口付近に腰かけた。あ~、本当に疲れたわ~。

しばらくすると隣にいたご夫婦が口論?よく聞いてみると旦那様の方が、エスプレッソの値段に対して随分ご立腹。も1つ向こうのテーブルの女性まで巻き込んで「エスプレッソ1杯だよ、あり得ない、こんな値段!」と騒ぎ出した。カフェでいちいち注文前に値段を見る事はないけど、なんだかふと私のカフェ・クレームはいくらだろう???と不安になった。すごいぼったくりカフェなのか???

私のカフェ・クレームは結局5ユーロ。ま、そこそこするけど、今のパリでは仕方ない値段だろうか…。きっと田舎から出てきたご夫婦なんだろうな。パリは田舎の2倍はするだろうし、それにマドレーヌ界隈と言ったらやっぱり何でも高い。少し気の毒になったけど、カフェの人たちは気にかける様子もない。「ちゃんと書いてある通りの値段だろ?」と。ま、確かにそうだ。

P1000645そうこうしてるうちにマガリから「用事がすんだ」と電話。今夜は一緒に評判のビストロ Paul Bert(18 rue Paul Bert 11e)に夕食に行くのだ。数日前に予約の電話をしたけどやっぱり予約できたのは遅い回、21時半から。う~、腹へった。マガリとレストラン近くのバーで少しシャルクトリーをつまみながら、腹へりを我慢。マガリ曰く今一番いけてる界隈は北マレ~サンマルタン運河周辺、10年前はオベールカンフ辺り、そしてこの辺りって言うのは20年前に良かった所らしい。確かに今はあまり活気がない。でも店内に入るとすごい良い雰囲気!確かに人気がある様子がすぐに見てとれた。

P1000647シンプルな料理に良い食材。きびきびした無駄のないサービスにユーモアのセンス。これこそ、まさに旨食と笑を求めるマガリと私向けのお店。2人とも大いに気に入りました!さすが名店と言われるだけの事はある。今日の私はテーマ”肉”で参ります。前菜はうさぎのパテ、ピクスル付、メインは牛(entrecôte)のグリル、山盛りフリット付(別皿)。見て~!この肉、300~400gくらいはありそう。マガリはここで、elle cale! 私はせっかくですのでデザートに突中。リンゴタルトをお願いします!少し時間かかりますけど良いですか?のお断りに、期待も膨らむ。

P1000649早く持って来ないとお腹の隙間が埋まってしまって食べれなくなるよ~などと言いながら、待つ事15分くらい???見た目も味も軽やかなタルトで、ぜんぜん問題なくするりと完食です。待ってる間に何度も私の目の前を通過していった、ビッグなパリ‐ブレストにも興味津々です。

なかなかこの界隈に来る事はないので、ここで食べる!と言う気合が必要だけど、わざわざやってくるだけの価値はあるかも…とマガリと再訪を誓う。パンも美味しいし、おすすめの1店です。

今夜も重いお腹をかかえて…遠い我が家に帰ります。おやすみなさい。

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16/12/2010

ラクレットの夕べ

P1000112時が経つのはいつも早くて、もう1週間後にはここを発つ事になる。そろそろ帰国の事も考えないといけない…。また嫌いな荷造りの心配かあ。

今朝はたまった仕事を少しやっつけて、午後からノンビリと家を出た。特に予定はなかったんだけど、乗ったのは84番のバス。家からサン・ジェルマンの方に向かうバスだ。今日はPCを持って出たので、いつものカフェに陣取り、美味しいカフェを飲みながら、行きかう人々を観察しながら、時々仕事。

やがて早番で仕事を終えたマガリ登場。少しおしゃべりしてから散歩に出発。途中ルーブル美術館の下にあるショッピングセンターでお買いもの。私はミュージアムショップで春に買えなかった伯母からの頼まれ物をようやくゲット。その他、少し子供向けの本を。マガリも友人への誕生日プレゼントをマリア―ジュ・フレールで選ぶ。2人で片っ端からフレーバーを確かめる。私は紅茶をあまり飲まない方だけど、特にフレーバーティーが苦手。マガリは私の影響で最近めっきり日本茶好きになったので、お友達にもちゃんとした緑茶を買いたいとの事。ここの緑茶は全部甘い香りがついてるかと思ったけど、1つだけ日本式緑茶を発見。マガリも良いものが買えたと喜んでくれた。

P1000594木曜日はデパートが遅くまで開いてるノクチューンの日。マガリとオペラ界隈まで歩き、お茶して今日はバイバイ。私はローレンちゃんのおうちに行くまでのひと時、デパートに贈り物を探しに行く。

デパートは日本でも私の苦手な場所の1つ。特に12月の人の多さはここでは尋常ではない。でもやっぱり時間がない時は色々と見比べられて、なかなか便利ね。それにしてもギャルリー・ラファイエットのクリスマス装飾は群を抜いて美しい。いつ通っても立ち止まって見入ってしまうし、内部のツリーもとっても素敵。お隣のプランタンは建物自体は大好きだけど、今年のピンクの照明はイマイチかな…。

P1000106_2今夜は銀行で働くローレンちゃんのご招待でラクレットの夕べ。18区に住む彼女のおうちへと急ぐ。いつものメンバー、ヴァンソンとニコも集う今夜は、私も楽しみにしていたお食事会。

ラクレットはスイスやフランスのサヴォア地方とかの雪深い、山深い地方のスぺシャリテ。ラクレット・チーズを溶かして、ふかしたじゃがいもやハムなどと一緒に食べるもの。ラクレット専用の電気器具(↓この写真はWIKIPEDIAから拝借)があり、フランスではけっこうお手ごろ価格で買える。みんなに聞いたら、引っ越しの際のプレゼントによく選ばれるんだと言う。日本のホットプレートのような感じでどの世帯にもあるらしい。

Raclette_2日本で言うところの鍋のように、冬場、人が集まればよく選ばれるルセット。簡単で失敗がなく、みんな大好き!確かに!!!私もラクレットは今日で3~4回目だけど、くせになりそう。本当、フランスのじゃがいもは味に深みがあって美味。そこに本場のフロマージュとくれば最強タッグです。

来年フランスに来れない私にかわって、2011年はみんなが日本に遊びにくるとか???日本での再会、楽しみです。

今日はすごく寒いけど、雪ではなく雨が降った。冷たい雨…。今週末も冷えるらしい…。

あ~、今夜も食べすぎた。

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15/12/2010

憧れの人、馴染みの人

19559921_jpgr_160_214b_1_cfd7e1f_jp今回リベンジに来たつもりが、完全にノックアウトされて、若干しおれ気味だった私。でもやっぱり南仏は素晴らしかったし、やっぱり来て良かったと思う事もしばしば。今朝はそれに+αな素晴らしい出来事が!!!と、言っても分かってくれる人はほとんどないと思うけど、とうとう私の憧れのあの人に会えるという、そんなポスターを見かけたのはちょうど2日前。「OSS117」で一躍スターの仲間入りをしたジャン・デュジャルダンの新作「un Balcon sur la Mer」の公開に合わせて、監督のニコル・ガルシアと彼が舞台挨拶にやってくると言う。もう嘘のような本当の話で、私は早起きをしていそいそとモンパルナスの映画館に向かった。

舞台挨拶と言っても色々なスタイルがあるから、どんな感じでやるんだろう…。ただ日本と違って、こんな大スターであっても、平日の午前中だし、そんなに人が集まらないだろうと言う事だけは想像できた。

P1000587日本では新作の公開は金曜日だけど、こちらは水曜日。案の定、映画館の一番大きなホールは半分も人が入ってなかった。上映開始時間の11時、係の人が彼らの到着の遅れを報告。最初に挨拶するんだ…って事は停留時間は短そ~。

10分くらい過ぎた頃だろうか?後ろの扉からだ~っと彼らが入ってきた。顔をよく見ようと前の方に陣取っていた私のちょうど横をジャンが通っていく。ひえ~~~。ニコル・ガルシア、ジャン・デュジャルダン、そして製作の男性、計3人が映画に対する思いを語った。時間にすると5分くらい???最後にジャンが「bon voyage」と言って挨拶終了。

この映画は監督自身も幼少時代を過ごしたアルジェリアでの初恋をベースに、大人になった主人公に起こる不可解な出来事…。そしてそれによって身を崩していく様子が描かれている。コメディ俳優として名をなした彼の演技派としての実力はすでに「Contre-enquête」で立証済み。これはまたそれとは違うラブ・ストーリーとしての要素も含んでいるので、新しいジャンの魅力が見られます!

と、ここで力説してもなかなか彼の映画は日本には入って来ないみたいですが…。

夢のような時間は、あっという間に終わり、映画もまあまあ良かったし、さて午後は何しよう…と、まずは映画館の近くにすごく安いストックの店があるので、そこにスーツケースを見に行く事にした。今回も帰りの飛行機はビジネスにグレードアップしておいたので、バゲージの制限が変わった今、ビジネスクラスは23kgの荷物を3つも預けられる事になった。いつもフランスからコリシモ(7kg制限の小包=41ユーロ)を3~5ケ送ることを考えれば、安いスーツケースを買った方が郵便局に行く手間が省けると言うもの。

あった、あった、40ユーロの布製スーツケース。1ヶ分の値段で3つ分の重量入れられる。これで十分!とりあえずお金を払い、閉店までに取りに来ますと言って、今度はゴブランへ。馴染みの人達、リディ母さんとブランジェのAさん(日仏カップルのパン屋さん)に会いに行く。

P1000588Seva Natura(13 Boulevard Arago 13e)は、私のパリの家族みたいなお店。いつ行ってもちり一つ落ちてない清潔な店内と、こだわりの食材がお気に入り。もちろん私にとってはリディ母さんと長男パスカルの優しさが一番の魅力。通常イートインは出来ないけど、私はいつも奥で食べさせてもらっている。今日もちょうどリディ母さんの手作り惣菜が出てたので(いつもあるわけじゃないのでラッキ~)、お腹も減ってたし、2つほど選んでランチタイム!

ひき肉のファルシとズッキーニの煮もの。野菜不足の私には嬉しいメニュー、それに母さんのお惣菜はとっても美味しいのだ。私は立って食べても良いくらいなんだけど、今日もテーブルをセッティングしてくれて、お皿に盛ってくれて、おまけのトマトまで添えてくれた。ミネラルウォーターまで開けてくれて、代金はいらないと言う。本当は家に呼びたいけど、毎日お店に出ててそれも難しいから、家に来たと思って遠慮するな…と相変わらず優しい母さん。その後、ちょうど休憩したいと思ってたから…と、いつものカフェにも連れてってくれた。

その優しさに応える方法はないかな???と思い、最近食料品のお土産はなるべくここで買うようにしている。今日も色々と説明を聞きながら、いくつか保存のきくものを選んだ。この2人の商品に対する思いは深い。それをマンツーマンで聞きながらの商品選びも私の楽しい時間。2人ともおしゃべりなので、ここに来るといつもあっという間に時間がたってしまう…。お店で、カフェで、女同士のおしゃべりはいつもきりがない。

そこにステファンから電話。今夜、家でルームメート達とラクレットをするから食べに来いとの事。今夜は残念ながらマガリと楽しみなお店を予約してた。でも21時からだから、アペリティフだけちょっと顔を出すね…と一旦電話を切り、今度は近くにあるAさんのお店へ。いたいた!「Aさん!」と声をかけると、いつも通り「あ~、おかえりなさい」と満面の笑みで一言。彼女は毎年こうして私を迎えてくれる。相変わらず忙しそうにお客さんをさばきながら「でもなんか、今回早くない???」正解です。いつもは春だものね。

私はここのパンが大好き。どんな有名店にも負けないくらい美味しい。今日もお気に入りのトラディションと日持ちのするパベを購入。おまけにつけてくれたお菓子も大事に抱え、再びリディ母さんの所へ。なかなか忙しくてパンも買いに行けないのじゃないだろうか?と彼女の分もパンを購入。パンを渡すと、なんか目をうるうるさせて喜んでくれた。値段の問題ではなくキリスト教の国ではパンを分かち合うと言う事には大きな意味があると言う。喜んでもらえて良かった…。

スーツケースを引き取りにモンパルナスに寄り、そこからまたバスで自宅へ。そこからメトロを乗りついでステファンの家へ。しかし遠いっ!!!メトロもめちゃくちゃ込んでるし、だんだん機嫌が悪くなってきた。それに駅から出ると雨まで降っている。超機嫌が悪くなった私だったけど、のんきな彼の顔を見ると怒りも若干おさまった。今日はずっと会いたかった彼のルームメート、ディディエにも会えたし、ここに来た価値もあったというもの。インテリなクマさんみたいな彼は、まだ若いのにこの広いアパルトマンのオーナー。ステファンを含めて3名の間借人がいる。フリーの看護士ってもうかるそうだ。

Chezmichel1レストランをキャンセルして、マガリも呼んで、ここでラクレットを食べていけと何度も言われたけど、マガリとステファンはあんまり合わないし(前に会わせた事がある)、それに明日の夜、私はローレンちゃんのおうちでラクレットの夕べってのが決まっていた。楽しみにしてた店だし、明日もラクレットだから、残念だけど…とおうちを後にして急ぎ足で店に向かった。

今夜のお店は有名な chez michel(10 rue de belzunce 10e)。数日前に電話したのに早い時間はもういっぱい。私たちが到着した時も店内に隙間なく並べられたテーブルに空きはなかった。有名店なので観光客もちらほら。でもほとんどは地元のフランス人だと思う。みんなの活気ある雰囲気や笑顔に、評判通りの良い店と確認。ただ、日本人の私にはちと塩っ辛いかな…。まあ、それはこの店に限った事ではないけど…。

Chezmichel3前菜には大好物サーモンのマリネ。なんと保存用ビンにぎっしりと入って登場。サーモン自体はめちゃくちゃ美味しいのだけど、粗塩がごろごろっと入っててそれはよけて頂きました。山盛りの葉っぱがありがたい。メインは乳飲子牛のフリカセ。ここのはサラサラスープであっさり目。野菜がたくさん入っているのも気に入ったけどフヌイユ(苦手食材)が~~~…ちょっとききすぎ。そしてデザートは…クイニーアマンを食べる気満々だったのに、お店に来たらそんなことすっかり忘れてしまってて、メニュー2段目のパリ・ブレストに即決。なんせ、これも好きなもんで…。後ではたと気付いて、後悔先に立たずです。…が、また来る理由が出来た。次回はクイニーアマンを必ず食べるよ~!

Chezmichel2あ、ちなみに、こんな所にも日本人が…。サービスの女性が不慣れな様子なので話しかけてみると「はい、2日目なんです…」との事。なんか船を知らない人がいきなり大海原に放り出されてるみたいで少し気の毒だったけど、その分鍛えられるのも早いんだろうな。

今夜もお腹は満腹ぷ~。帰りのバスではやはり眠気に抗えず…。よかった、31番バスの終点が近所で…。

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14/12/2010

キッシュ日和

19538598_jpgr_160_214b_1_cfd7e1f__2今日も寒い。なんかこちらに来てから天気予報では最高気温0℃とか1℃、最低気温も0℃とか-1℃…なんだかずっと0とか1の数字しか見ていない気がする。数字だけでも寒い…。

のんびり朝を過ごして、昼1シネマに出かける。モンパルナスの映画館で「le Nom des Gens」を見た。人助けもここまで来たらすごい!と言うハチャメチャな女の子に最近人気のサラ・フォレスティエ、最終的に彼女が本当の伴侶として選ぶ男性をジャック・ガンブラン(最近ちょっと老けたな)。かなり強烈なコメディで好き嫌いはあるだろうけど、私は気に入った。その後、早番のマガリが仕事を終えて映画館まで来てくれて合流。腹減りの2人で、まずは遅めのランチを。

ただ、この時間だとほとんど普通のお昼は終わってしまってるし、どこに行こう???と、前から気になっていた les saveurs de pierre emile(62 rue de vaugirard 6e)へ。ここならノンストップで店主ご自慢のキッシュを味わえる。素朴な雰囲気のキッシュとタルトのこのお店が、雑誌ku:nelで紹介されているのを見てから、キッシュ大好きな私としてはぜひとも一度は試しておきたかった。お味も大切だけれど、店主ピエール=エミール・アレラ氏の表情がなんとも良いのだ。こんな人がやってる店が悪いはずがない!と思わせるような顔…。

P1000572お昼のピークを過ぎた店内はお客もなく、従業員も雑談に花を咲かせている。色んな食材の組み合わせが面白いけど、私はいつも通りシンプルにキッシュ・ロレーヌとリンゴ・タルトにした。食材が新鮮だと、食にうるさいマガリも大満足。私はもう少しパリッと焼けている方が好きだけど、このポーション、手軽さは、1人の時や急いでいるときにはありがたい。

2階のイートインのスペースも気持ちがよくって、きっとランチ時はすごい混乱しているんだろうけど、夕方はのんびり過ごせる。サロン・ド・テとしてもいい感じ…なんだけど、1つだけ残念なのは従業員の態度。ベトナム人かタイ人、カンボジアかな?よくわからないけどそういう感じの言語を話すアジア人従業員の接客がとても横柄。いくらおいしいキッシュを出していても、雰囲気も大事に思う私のようなお客は、次はもう来ないかもしれない。それが従業員のせいだなんて、店主のアレラさんはどう思うだろう。雑誌の写真ではもうかなりご高齢のようだったし、セミリタイア状態なのかしら?彼女たちの接客態度を見たら、きっと彼は悲しく思うと思うんだけど…。

P1000579その後、マガリの家の方まで寒空の下、歩く歩く。途中カフェを探しながらお気に入りのle nemours(2 galerie de nemours 1e)まで来た時、何やらここで撮影中。そのせいで入れず残念だったけど、なんと!カフェの窓辺にはお気に入りの俳優フランソワ・クリュゼが!!!マガリと2人興奮しながらも、その場を去った。本当はもう少し見ていたかったけど、なんせ寒いのだ。寒いし、中には入れてもらえないし、規制線はりだすし、仕方なく去った。何の映画だろう…。彼が主演のLes Petits mouchoirs(上映中)はギヨーム・カネが監督だし、見るのを楽しみにしてたんだけど、上映時間がなんと2時間半。マガリ評はいまいちだし、最近、2時間超えの映画って映画館で見るのがちょっとつらい…。DVDで見る事になるかな…。

マガリんちの近くで彼女とは解散。私はその後キャロ姉と au 10ème(22 rue Mazagran 10e)でRDV。なんとも雰囲気の若いBarで先に到着した私は入るのを一瞬ためらったほど。しばらく周りをうろついて戻ってきた時、空席ができてたので、すかさず入店。今時のBIOっぽい軽食も食べれるお店で、メニューとにらめっこした挙句、今日2つ目のキッシュにチャレンジすることにした。だってその他はサラダ(寒いし!)とかスープ(液体だし!)しかない…。同じキッシュと言っても随分形態もお味も違うもので…。今、私もキッシュづくりにはまっているので、勉強になります(笑)

P1000583フランス人の友人と会い出すと、どうしても帰宅時間が24時を回ってしまう。今夜も東駅から31番のバスでのんびりと帰ってきた。始発駅からほぼ終点まで乗ってると、確かに時間がかかる。ゆえに眠たくなって寝ちゃうんだな、これが。そして自分のバス停を逃す…そして歩いて戻る。何度同じ事を繰り返すんだろう。でも、やっぱり、バスが好き!

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13/12/2010

再会

P1000571今回あてがわれた我が家ですが…、週末は日中も暖房がきかない…と言う事が判明。先週のちょうど日曜日、お昼過ぎに荷物を運び込み、引っ越し完了。その後すぐに家を出て戻ったのは夜遅く、夜だから暖房が消えているのだと思っていた。私の買った小さなファンヒーターは2000Wだから威力は抜群。だけどドライヤーをつけているようなものなので、うるさいし、1日中つけっぱなしにしておけるようなものではない。そこで昨日スタッフの方に連絡をすると、今日14時過ぎにオイルヒーターを持ってきてくれる事になった。

それまでに近所に買い出しに行ったりお昼を食べたりしながら時間を過ごす。このテルヌという界隈は決して嫌いではない。前にも書いたけど、留学時代に街歩きをした上で作った住んでみたい場所リストの1つに入っていたくらいだ。ブルジョアな界隈ではあるけれど、ヴィラージュと呼ばれる少し田舎くさい雰囲気の商店街があったり、生活にはとても便利だし、安全だし、良いお店もたくさんある。私が観光客でなければ、このエリアだけで十分幸せに暮らしていける要素があるんだけど…。でもやっぱどこに行くにも遠い。私はシャンゼリゼには用はないからな~。

物件担当のOさん、今日は日本人の旦那さまと登場。オイルヒーターは少し思ってるより小さかったけど、私のと併用すれば、この寒波でもなんとか生きていけそうだ。物件に不満はあるけれど、Oさんの親切には本当感謝している。

19539886_jpgr_160_214b_1_cfd7e1f_jp今日は夜1つRDVが入っているけど、それまでなんとなく中途半端な時間。そうだ!こんな時には映画館!って事で、さっそくバスに飛び乗った。今日は公開されたばかりのオドレイ・トトゥとナタリー・バイの新作「de Vrais Mensonges」を選ぶ。ピエール・サルヴァドーリ監督のコメディだ。彼らしい、そこそこ笑える罪のない作品です。色んな映画でちょこちょこ見かけるサミ・ボゥアジラ(発音は?)、彼が良い味出していた。

今日のメイン・イベントは前回の滞在で知り合ったSさんとの再会。彼女はワーホリの期限を迎え、パリを去る準備の真っ最中だった。忙しい所、時間を作ってくれて2人で行ったのは、やっぱり les Cocottes(135 rue St-Dominique 7e)。ここは彼女が1年近く働いていたお店で、6月に私たちが出会った場所。何と言っても思い出の場所である。

ここドミニク通りは、2002年に1本上のユニヴェルシテ通りに滞在して気に行った所。何と言ってもエッフェル塔がどど~んと贅沢に拝める。私はエッフェル塔信奉者ではないのだけど、ここから見えるエッフェル塔は、仰々しくなく、生活の中にすぅ~っと入ってくる見え方が好きだ。それに色々なお店が揃っていて生活もしやすい。ただ当時は、論文の提出でほとんど時間がなかったし、お金も節約モードで、こんなにおいしいお店が揃っているなんて知る由もなかった。

P1000553今やこの通りには、les Cocottes のオーナーであるコンスタン氏の第1号店 le Violon d'Ingres を始め、彼のお店は全4店舗あり、メディアでは良くコンスタン通りなんて呼ばれたりもしているようだ。

さて今夜は何を食べたかと言うと、前菜にはラングスティンのラヴィオリが入ったスープ。苦手なフヌイユが入ってると書いてあったので少し躊躇したけれど、今夜は甲殻類の濃厚なやつが食べたかった。出てくると恐怖の泡!でも泡々もフヌイユも気にならない程に旨みたっぷり。大正解です。メインは鶏肉のフリカセ。お米がホワイトソースと絡まっておいしい!デザートはここの名物タルト・オ・ショコラにするかめちゃくちゃ悩んだあげく、やっぱり少しさっぱりした味を求めてワッフルにした。なのに、なんとなんと!その後に厨房から差し入れ。食べ過ぎやんか~!と嬉しい悲鳴。

P1000555デザートのあとエスプレッソも頂き、さてお勘定の時。なんとなんと!!!届いたのは白紙の請求書。シェフもマネージャーJもなんて粋なことをするんだろう。これは2人からのSさんへの思いなんだろうな。一生懸命、働いてきた彼女へのプレゼント。私までお相伴にあずかって申し訳ない気もしたのだけど、Sさん、スタッフの皆さん、どうもありがとう。ごちそうさまでした!

でも今夜は私も少しだけお店の役に立てたかも…。食事の途中、店内でつながっているお隣のle Violon d'Ingres からサービスの男性がやってきて「S、英語もフランス語も分からない日本人のお客様がいるので手伝ってくれないか?」と言う。Sさんから差し出されて私、嬉しそうに出稼ぎに出ました。サービスの人の言葉を訳して、メニュー選びのお手伝い。なんか楽しかったな~。

P1000558Sさんとの再会は、またまた前向きな彼女からパワーをもらえて楽しいひと時だった。フランスに熱狂的にほれ込んで来たわけではない彼女だけど、その冷静な目でフランスを観察し続けた1年は、結論として彼女の人生にとってかけがえのない宝物になったみたいだ。フランスもそう、彼女にとって大切な場所になったみたい。毎日お店に出て、お客様と接し、スタッフと親交を深め、私が知らないフランス生活の側面をたくさん経験した彼女の話は、なんとも聞きごたえがある。楽しい時間をありがとうね、Sさん。これからフランスを出てしばらく旅をしながら日本に戻るそうだ。今度は2012年にパリで会いましょう!なんて、がっちり握手をして再会を誓った。もしかすると旅好きの彼女は、それまでに大阪に来てくれるかもしれないけど、パリでの再会もぜひ実現させましょうね。bon voyage, Sさん!

P1000559_2la fabuleuse tarte au chocolat de Cristian Constant

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12/12/2010

un dimanche

P1000678昨夜、遅くにパリに戻り、荷物が大きかったこともあって、リヨン駅からタクシーに乗った。同時に到着した2台のタクシー、こういう時どちらにしようかすごく迷うけど、昨夜は当たりだった。だいたいパリのタクシーで、気持ちの良い運転手に当たった事など殆どない。運転は荒いし、愛想も悪い。まれにフランス語が不自由な人もいたりする。それが昨夜は、こんな紳士的なタクシーの運転手さんもいるんだ、と感動。

まず、道の込み具合を説明してくれて、彼が最もよかろうと思う道程を提案してくれた。私は「あなたを信頼しますから、それで行ってください」と答えた。その後、セーヌ河の水の量がかなり増えている事から、世間話を始めて…

そう言えば昨日アレックスが「パリはとんでもない事になってたよ」と教えてくれた。ゴルドのお宿にはテレビもラジオもインターネットもないので、私は世の中で起こっている事を知る術がない。実は私たちが南仏行きのTGVに乗った日の午後、パリでは雪が降り続き、交通網が完全にまひ。パリ郊外の自宅へ帰るのに6時間を要したとか、オフィスや市内の受け入れ施設で夜を明かした人もあったとか…。それをようやく私が知ったのは昨日の事。アレックス情報によってだった。今はもう、その時の混乱を伝える雪も残ってないけれど、このセーヌ河の水位の高さがそれを物語っていた。

「パリを離れていたからぜんぜんその状況を知りませんでした」「どこに行ってたんですか?」「南に」「それはいいですね」「お天気もとてもよかったですよ」

そして運転手さんが不意に「ところで、あなたはパリジェンヌですか?」とたずねてきた。「いえいえ、ただのツーリストですよ。私のフランス語で分かるでしょう?」「ツーリストのあなたが、どうしてそんな完璧なフランス語を話すんですか?」「(褒め言葉を)ありがとう。以前、フランスで学生をしてましたけど、ずいぶん前に…」

もちろん私のフランス語は完璧からはほど遠いものだ。ただ、こういう世間話では、最近はずいぶんごまかしがきくようになってきた。それらしく話す事ができる、と言う事だ。深い話をすれば、あっという間に化けの皮ははがれるだろうけど(笑)

運転手さんは家の前で荷物をおろしてくれて、最後にもう一度私のフランス語を褒めてくれた。「良い滞在を…、そしてあなたのフランス語にもう一度 bravo!」なんか嬉しかったなぁ、単なるお世辞ではなく、心のこもった言葉に聞こえたから。きっともっと時間があれば、いいお友達になれたかも、このおじいちゃん運転手さんと…。

P1000530そして南仏の余韻も覚めやまぬまま、日曜日の今朝、私は北駅に向かった。先日、ここからみんなとブリュッセルに発ったばかり。今日はベルギー人のT君と日本人Yちゃんのご夫婦+生後9ヶ月の赤ちゃんMちゃんがベルギーから会いに来てくれる。適当な待ち合わせ場所も思いつかないので、タリス号が到着する北駅まで迎えに行く事にした。大阪かパリかブリュセル、この3都市のどこかで1年に1度しか会えないお友達だけれど、いつもこうして声をかけてもらえて光栄です。それに写真でしかまだ会っていなかったMちゃんにも会えたし!美男美女カップルのハーフだから、きっと美人になるんだろうな~。将来が楽しみだけど、ゆっくり大きくなってくれるようにお願いしておいた。私は歳とりたくないから(笑)

寒いパリ、観光って感じでもないので、ゆっくりどこかに座ってお話をすることにした。とりあえずバスに乗ってオペラ界隈に出て、プランタン内のレストランに行く。クリスマス前でどこも繁華街はごった返しているけど、とりあえず光あふれる空間でテーブルをゲット。私は謎のコキアージュのリゾットとカフェ・グルモン(エスプレッソと小さなデザートがセットになったもの)を頂いた。今日はT君のおごりです!

P1000535それにしても、もうすっかり2人とも親!子供を抱く姿も板について、なんとも不思議な感じだけど、とても頼もしく見えたわ。こうしてみんな本当の大人になっていくんだろうな…。まだ少し熱っぽいMちゃん(病気だったのです…)に「早く元気になってね…」と、小さなぬいぐるみをプレゼント。仲良くしてあげてね。

もともとこの日はステファンとの先約があったので、3人とは夕方にバイバイ。普通の約束ならもちろん変更して遠くから来てくれる3人とずっと一緒にいたかったのだけど、今夜はクラシックのコンサートに招待してくれるとの事で、チケットも購入済み。仕方がなかった。彼がクラシック???ちょっと腑に落ちない気もしたんだけど、きっと私の好みを考慮してくれたんだろう。これ、実は、サッカーの試合の代わりなのだ。もともとはPSGの試合を一緒に見に行く事になってて、私の滞在中にパリで試合があるのは2回だけ。5日は私が教室のみんなと約束があって無理で、18日は彼が大切なパーティに呼ばれて無理になった。結局のところこの大寒波で、外で試合なんて見てるどころじゃなかっただろうし、行けなくても良かったんだけどね…。でも約束が果たせなくて、何か代わりの事を考えてくれたのだろう。

P1000537今夜のコンサート、場所はなんとサント・シャペル(Sainte Chapelle)!もう長年足を踏み入れてないけど、ステンドグラスが最も美しい教会の中で行われる。でも、ふと考えた。夜だから、冬だし、暗い。ステンドグラスはあまり意味がないな…と。ここでコンサートが定期的に行われているのは知ってたけど、やっぱり同じ来るなら夏場来た方が良いんじゃないだろうか…。実際に来てみると、やっぱりステンドグラスは真っ暗で、教会内は工事中。そして何よりこの寒波のせいで、寒い!!!サッカーの野外観戦よりはましだけど、寒くて寒くて、後半は震えが止まらなかった。ダウンを着たままカイロ2枚貼って聴いている私がこんななのに、軽装の演奏者は、どうやって震えを止めてたんだろう。やっぱりプロです。

ともかく男性4人によるカルテット、そしてメゾ・ソプラノのソロ Ghislaine Roux さんの歌は素晴らしかった。曲目もシューベルトやバッハなど、馴染み深いものが多くて、リストの私の大好きな曲も入ってたし、聴きごたえのある時間だった。季節がら、アヴェ・マリアのオンパレードだったけど、本当に色々な曲があるものだ。心をぎゅっとつかまれた曲があったんだけど、プログラムを買わなかったので、誰の何か分からずじまい。ちょっと後悔。

せっかくの場所なので、ステンドグラスが観賞出来ればなお良しだけど、それがなくてもコンサートとして、とても感動的な時間だった。あまりクラシックを聴かないステファンもかなり気に入ったらしく、その良さを、その後夕食で合流したT君+Mさんカップルにも熱く語ってたわ。

今夜の夕食は、6月にも連れてってもらった韓国料理屋 JanTchi (6 rue Thérèse 1e)。他のパリの韓国料理屋をあまり知らないので比較できないけど、ここはけっこうおいしい。ちょっとフレンチに飽きてきたところなので、辛いのを食べまくります!

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08/12/2010

南仏プロヴァンスの12月 その1

P1000227記念すべき10回目のリュベロン、大好きなのは春の旅だけど、今回初めての12月。去年は真冬に30センチも雪が積もったと聞いてたのでちょっと恐れながらの訪問だったけど、なんの、なんの、12月でもやっぱりちゃんと太陽が私達を迎えてくれた。(天気が悪そうな写真は色調をいじっています)

いつものように早朝のTGVに乗り込みリヨン駅を出発。予定では10h24にアヴィニヨン駅に到着予定だったけど、途中列車が止まってしまい結局1時間半ほど遅れて到着。昨日に引き続き、乗り物の難?原因は前のTGVが故障して立ち往生していたため。まあついてないけど、私達の列車じゃなくて良かった。

P1000222実は今回、残念なお知らせが続々と届いていた。私がいつもお世話になっているゴルド村のお宿 マ・ドゥ・ラ・ボーム(Mas de la Beaume) のオーナー、ウェンディが体調を崩し、急遽検査入院をすることになったのだ。だから私達の到着時にお迎えが出来ない&だんな様だけでは大変なので木曜日の夜の ターブル・ドット(table d'hote お宿で夕食を出すこと)が出来なくなった…と。そして、いつも車での移動でお世話になっているアレックスは泊りがけの大きな仕事が入ったために、すでによそに行っていて、私達を駅で迎えてくれるのは5月にも来てくれたファブリス君らしい。大切な2人をみんなに紹介できないは本当に残念だけど、どちらも仕方のない理由。アレックスの場合は基本的には1人で仕事をしていて、仕事が重なった時に人を雇うわけだけど、大きなイベントの仕事は絶対に受けなければならないし、泊まりになるような長時間の仕事は、人を雇うと支払う分も多くなるから自分で行くしかないのだと前から言っていた。私も自営業の端くれなので、そういう事情はよくわかる。ただでさえお友達料金でサービスしてもらっているので、無理は言えません。でも私がパリに戻る最終日は家に戻れるので、どこか案内してくれるそうな…、それは嬉しい話だけど…。

とにかく始まった今回のプロヴァンス。一緒に来たみんなと楽しめたらそれで良い。

P1000196_2最初に散策したアヴィニョンでは街の中心地、オルロージュ広場に大きなクリスマス・マーケットが出ていた。ここで気になっていた Provence Lavandes を奮発。プロヴァンスの伝統で母親が嫁ぐ娘に手作りして贈っていたという素敵なデコレーション。編みこむリボンの価値で随分値段が違う。ラヴァンダンの花の部分を内に折り込んだマラカスのような形が基本形。香りが弱くなれば、丸い部分をパフパフっと押してやれば良いそうだ。香りがまったくなくなってもエッセンスをたらせばまた復活。半永久的に使える香りの置物です。

P1000197_2アヴィニヨンは南仏でもかなり大きな都市。それが驚いたことに、教皇庁(Palais des Papes)の前の広場に人っ子一人いない!シーズン初頭の4月でさえ、ここには人があふれているのに。まるでこの世の終わりのよう。私達6人の貸切状態だ。ある意味とても贅沢な空間。アヴィニヨンでこれだったら村々は店も開いてないのだろう。浪費しなくてすむけど(笑)

案の定、次に訪れたルシヨンは街の中心にある薬局以外、全部店を閉じていた。そんな中唯一開いていたのは、私がいつも立ち寄る雑貨店。可愛いお姉さんと少し話をしながら、いつものラヴェンダーの香りの缶詰をお土産に買い求めた。お店が閉まっていても、景色の素晴らしさは変わらない。初めてリュベロンにやってきたみんなは、あちらこちらで感嘆の声を上げていた。

P1000203_2今日はダウンコートも要らない奇跡的な16℃。そして快晴。フォトジェニックな村のあちらこちらを心行くまで散策して、次のラヴェンダー美術館(Musée de la Lavande)へ。日が暮れる前にお宿に到着したかった私達は1時間は少なくともかかると言われた見学はやめにして、ブティック内でラヴェンダーのミニミニ講座を受ける。その後はお待ちかねのショッピングです!ここには欲しくなるものばかりが並んでいる。これから1年以上はここに来られないので、私もその間楽しめるようにたくさん商品を買い込んだ。

なんとか日が沈む前にゴルドに到着。お宿の手前にある絶景ポイントで1日目のゴルドを撮影。やっぱりここに来るとみんな大興奮です。撮影はなかなか終わらない…(笑)

P1000233宿について車から荷物を下ろしていると、なんとウェンディがいつもの笑顔で出迎えてくれた。痩せて疲れきった顔はしているのだけど、いつもの満面の笑み。再会のビズをしながらも「え~、なんでここにいるの?体、大丈夫なの?」と私。入院の準備も万端に病院に行ったけど、とりえあずは様子を見ることになったそうだ。彼女も「mikaが遠くからやって来るのに、なぜ今入院しないといけないの???」と悔しく思っていたから戻ってこれて本当に良かったと言ってくれた。「私がいるから、明日の夕食も大丈夫よ!」と彼女。無理はしないで欲しいけど「大丈夫!」と言い張る彼女…。

P1000262_2ウェンディと共に1つ1つのお部屋を訪問してから、みんな荷物を運び込んだ。今回はブルーの部屋にした。ラダシエールも好きだけど、素晴らしい眺めがある分、やっぱりこの部屋が一番好き。2人ならフェリシーもいいな。部屋の扉を開けると、いつものようにむせ返るようなラヴェンダーの香り。自分の家ではここまで香りをつけるのは少し勇気がいる。この深い紫色の香りを嗅ぐたびに、ここへ帰ってきたことを実感するのだ。

N組はフェリシー。N組のMさんはお隣のオークル。NHさんとTちゃんはピジョニエの予定だったけど、水漏れのため現在工事中⇒オンクル・ジュールに変更。でもどの部屋も個性的でプロヴァンス色満載、みんな気に入ってくれたみたいです!

P1000246ゴルドはここらの集落の中では大きいほうだ。観光客も多いし、商店も多い。でもここでもお店はみんなほぼ壊滅状態。気持ちの良い青空が広がり、今日は気温も高い分、このひと気のなさに違和感を感じる。世界の果てに取り残されたかのようだ。車のない私達はやっぱりゴルド内で食べるしかないので、今夜唯一開いている村の☆☆☆☆☆ホテル La Bastide de Gordes へ。アペリティフをサロンで取りながら優雅な雰囲気に浸る…のはいいけど、暖炉の火が気持ちよすぎて、みんなとろ~っと眠たくなってしまった。お腹は減ってるけど、今すぐにでも気持ちの良いベッドに体を沈めたい気分。

(17時48分に撮影した青の部屋からの眺め)

P1000250お料理は62ユーロのメニューが1つ。もしくはアラカルトで頂くことになる。心なしか以前よりお料理の盛り付けが華やかで美しくなった気がする。シェフが変わったんだろうか?お味ももちろんホテルの格式に負けないくらいに美味しい。ただ、みんな眠たくて眠たくて、あまりそれどころではなかったんだけど…(笑)それにしても見て!この贅沢なフォアグラの量を!日本じゃ考えられない!!!

デザートを前にNHさんの体調が悪くなるハプニング発生。でもサービスの男の子がとても親切で本当に助かった。帰りはレセプションの人に泣きついて車を出してもらうのに成功。やっぱり何でも言ってみるものです。

P1000256リュベロン1日目の夜、こんな素敵な部屋にいると言うのに、私は眠い目をこすりながら手洗濯。LISMOでお気に入りのジャズを聴きながら…。でないとここにはTVもラジオもインターネットもないから…。

(左、見えにくいけどポワレされたフォアグラ2段重ね、これが前菜)

P1000258今夜のメニュー
アミューズ ナスのファルシ
前菜 このフォアグラ・ポワレ
メイン ドラド・ロワイヤル(鯛の一種)のロティ+リゾット
デザート マロンクリームのアイス、ショコラ+柑橘系ソース

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07/12/2010

Bruxelles

P1000144_2今日は2006年以来、久しぶりのブリュッセルへ日帰り遠足。みんなとは北駅でRDV。私達が予約したタリス号が技術的な理由で20分ほど遅れて出発することは、数日前にメールで連絡が来ていたけど…どうやら牽引車が故障して、次に出発する列車に引っ張られていくらしい。牽引車ってそんなに余分がないのかい?数日もこんなことしてるなんて…。2つの列車が同時に出発するわけで、同じ車両番号も2つ(ただし列車番号は違うけど)。ホーム途中で乗り込もうとしたら係の人に、あなた達のは一番奥よ、と言われて凍りついたホームを走る走る。

ブリュッセル・ミディ駅に到着してから、みんなで頭を悩ませたのは地下鉄とトラムの地図。前もそうだったんだけど、普段地図にはめっぽう強い私もここではまったくの無力。路線図が超複雑なのだ。何回も来ているブリュッセルだけど、いつも日帰りの短い滞在で路線図が頭に入ったことは一度もない。みんなで力を合わせてなんとか最初の目的地、グラン・プラスからもそれほど遠くない老舗のビア・カフェ??? A La Mort Subite (7 rue Montagne-aux-Herves Potageres) へ。昔のままの店内装飾が素晴らしい!ベル・エポックです。

P1000143今回は私をのぞいてみんな呑み助さんが揃っているので、ブリュッセルでは有名なビールを飲みまくるぞ~と張り切ってここへ来たのだ。でも…予想を超える寒さでみんな1杯飲むのがやっと。おとなしく飲みやすい白ビールを注文して、あてにフリット(フライドポテト)を…と思ったら、パリのカフェならどこにでもあるフリットがな~~~い。フランスにはフリットばかり食べているベルギー人を馬鹿にするジョークまであると言うのに、な~ぜ~???

後日談:ベルギー人の友達に聞くと、フリットは屋台などで買って歩きながら食べるのが主流。お店にはないそうだ。イギリスのフィッシュ&チップスと同じのりなのね。

P1000148メニューにはオムレツとサラダしかない。野菜をみんな食べたいのだけど、この寒さで生野菜はあまり欲さない。で、みんなでオムレツを注文したら、こんな想像外のフォームで供された。フランスとは違うことが色々あるとは知っていたけど、今日はさらに発見の連続。パンは正直まずい。バターではなくついてるのはマーガリン。でもおなかが減っているとなんでも美味しく食べれるものです。

みんな外の寒さがわかっているので、もうずっとここにいたい気分だけど、頑張っておでかけ。でもその前にこのメゾンのスペシャリテ、グーズ(だっけかな?)にN組が挑戦。ビールも醸造段階で色々な名前に変わるらしくて、これはかなり酸っぱいのが特徴。正直、おいしくないそうですょ。まあ、これも経験ってことで…。

P1000158その後、みんな揃って Musée Horta (25 rue Americaine)へ。大好きな建築家ヴィクトール・オルタの自邸でアール・ヌーヴォー建築の傑作の1つ。前に来たのはいつだろう。もうずいぶん前になる。大規模な修復工事を経て、なんだか見学するのも大変になった。全部荷物を預けなければならないし、写真の撮影も出来ない。でもみんなにブリュッセルのよき時代を少し感じてもらえたかな???

その後、トラムに乗ってグラン・プラスを目指すも、故障…途中で全員降ろされて、私達が乗っていたこのトラムは、別のに引っ張って行かれた…。今日は乗り物の難?

P1000166_3街中にあるすべての水分が凍りついている。街もどよ~んとグレーで、空気が冷たいのが目でもわかる。とても散歩って感じではないのだけど、こんな種類の寒さはもはや大阪では味わうことが出来ない。それはそれなりに楽しい私です。なんか子供の頃に戻ったみたい。

明日、南仏に早朝発つ私たちなので、パリに戻るタリス号は早めに予約しておいた。それまで自由行動。私はタンタン・ブティック(13 rue de la Colline)に行って、パートナーへのお土産を買い求めた。新しくなったタンタン・ブティックは明るくて広くてきれい。タンタン・ファンの聖地です(私はミルウのファンだけど…)。

17時20分にグラン・プラスで再集合。それがすごいことに20分からグラン・プラスの建物のファサードでイリュミネーションのショーが始まった。音楽と映像の演出。しばし見とれる。それにしてもちょうど始まるなんてラッキーだ。やっぱりついてないことと、ラッキーなことって交互にやってくる。こうしてバランスが取れてるんだなぁ。

P1000172今回行きそびれた眺望も素晴らしい楽器博物館の素敵なサロン・ド・テ。ここでお茶するのは次回に持ち越し。2012年の旅で、また来れるかな?

パリに到着したのは20時。私は遠くに住むことになったので、今夜のレストランは欠席。みんなのお宿のすぐ前にあるところを予約しておいた。ここ、美味しいからぜひ行きたかったのに…。残念。私はおとなしくバスに乗って帰路に着く。おうちに帰る前に近所のモノプリへ。

やっぱり夜、暖房が切れてしまうと寒い。寒くて目が覚めたほど。外がこれだけ寒いのだから仕方ない…って事で、引越し以来、激安暖房器具を探していたのだ。今夜寄ったモノプリには2台小さなファンヒーターが残っていた。19ユーロ(約2000円くらい)、安!!!ピンポイント暖房の代物だけど、2000Wあるので、なんとかなるでしょう。とりあえず希望の品をゲットしてホクホクの私はおうちに戻って、旅の準備をします。初めての冬のプロヴァンス。どんな感じだろう。楽しみです。

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