02/09/2017
17/03/2017
あの名建築がよみがえった???
少し場面は進んで、執事がhublot(円窓)のある階段を上っていくところで、ん?は確信に変わった。「私、この家、知ってる!見に行ったことある!」マレ・ステヴァンスが、ファッションの近代化に貢献したデザイナー、ポール・ポワレのために設計したポワレ邸(Villa Paul Poiret)、1920年の代近代建築だ。
一度気になると、どんどん気になり、映画を見ながら、私は自分のブログの過去の記事を検索してみた。訪問時の記事を発見。私は2005年に、この建築作品を見に行っていた。あれから、もう12年!なんと時間の経つのの早いこと。
その間に、この建築作品に起こった色々な出来事については一切知らずにいたので、突然美しくなって目の前に現れたのには、ただただ驚いた。
2016年にまたもやオークションにかけられ、Gilbert Wahnich氏が手に入れたこの豪邸。財団を作る可能性は否定していないそうなので、いつか一般に公開されたらいいのに…。
情報によると、公開当時に見たはずの映画『Prête-moi ta main』にも、この建築作品は登場しているらしい。映画のポスターは思い出せるけど、内容も、この作品が出てきたことも記憶にないんだけど…。
でも今日は気づけた。記憶の小さな断片と、目の前の状況が結びついたとき、私はかなり喜びを覚える性質です。たぶん、これを読んでくれた皆さんにもそういう体験ってあるんじゃないだろうか?
今回このポワレ邸について調べていてわかった他の事。郊外にある別のマレ・ステヴァンス作品が2つ見学可能なようなので、ぜひ次の渡仏時には行ってみたいな、と思っている。
07/12/2016
パステルのご縁
11月初旬、録りためていた旅番組の1つ『大人のヨーロッパ街歩き・アルビ編』を見た。アルビには2度行ったことがあり、街の様子を懐かしく見ていたのだが、今回は初めて聞く”パステル”の話、それが特に興味深かった。
”パステル”と聞くと私は画材しか思いつかなかったが、その原材料になっている植物自体が”パステル”であり、中世には高品質な青色染料として広く使われていたそうだ。アルビを含むフランス南西部では、このパステルの栽培が盛んで、街の発展に大きく貢献したとの事。またパステルは染料として優秀であっただけでなく、薬草としても古代から使われていて、その効能を生かしたコスメティックが最近人気だと番組では紹介していた。
その代表的なブランド『Graine de pastel』の商品紹介を見ながら、次回アルビに行く機会があれば、パステルについてもう少し知りたいなあ…なんて漠然と考えていたのだが、先日知り合ったトゥールーズに住むフランス人女性から頂いた小さな石鹸、なんとそれがここの商品だったのだ。彼女にとれば小さなプレゼントだったかもしれないけど、私の中には番組を見た時からの伏線があり、おそらくすごい喜びようだったと思う。
彼女の家を見に行く約束もしたし、たぶんトゥールーズ~アルビの再訪は、近い将来実現するんじゃないだろうか。
フランスには向日葵、菜の花、そしてミモザなど、記憶に焼き付く黄色い風景がたくさんある。そして夏の暑さと強烈な香りを彷彿とさせるラベンダーの紫に、いつかノルマンディーで見た麻のブルーもあったな。花も色もはかなげなブルー。パステルの畑はどんなだろう。今からその風景を見るのが楽しみでならない。
23/08/2012
南仏三昧 その② - 5月 mesdames編
le dimanche 27 mai 2012
5月組の皆さんを早朝に見送った昨日、あまり安眠できないまま昼前には始動。せっかくニースにいるのだから、現在開催中のカンヌ映画祭の空気を吸いに、カンヌ(Cannes)へ行くって案もあったし、豊富な美術館を訪れるってのも乙だったんだけど、実際には超現実的なコインランドリーに行くことにした。また1週間新たな旅が始まるしね…。
今まで大して暑くもなかったし、南仏感に乏しかった5月組との旅だったけど、なぜだか昨日から突然夏日!雲一つない快晴、そして気温もどんどん上がって、紫外線がじりじり皮膚にしみこんでいく懐かしい日差し到来だ。日焼けは嫌だけど、やっぱりこれぞ南仏って感じなのです。
ところで今日から始まる旅は、教室の生徒さんとではなく、パリのお友達Aさんのお母さんとそのお友達グループ(全5人)との旅なのだ。1年半前、Aさんのお店で初めて出会ったお母さんとの何気ない会話の中で、今回の旅の同行を求められ、私も大好きな南仏だったので快諾。とは言え、こうして無事に実現すると、なんだかとっても感慨深い!連絡係をつとめてくれたMさんとのメールのやりとりもとても楽しかったし。
お昼過ぎ、ニースの駅で5人をピックアップ。パリから6時間近いTGVでの移動を感じさせないほど、皆さん元気で安心した。このグループとは、訪問地は少し違うけど、5月組との旅を逆に戻っていく感じのルートを行く。私も初めての場所をたくさん仕込んでおいたので、楽しみ~!
まずは著名人が愛したというムージャン(Mougins)へ向かう。フランスには定期的にやってくるお母さん以外は初めてのフランス。今回は1ヶ月の滞在で、そのうちの1週間が私との南仏旅になる。到着後2週間が過ぎ、地方の旅も含め、もうすでに色々な経験をしているとは言え、南仏の絶景はやっぱり特別なはず!
村に到着してすぐに、村の入り口付近にあるレストラン L'amandier で軽く食べることにした私たちは、気持ちの良い上階のテラス席に案内され、しばしその素敵な眺めに見入っていた。そう、これが美しい南仏です!(なのに、こんないまいちな写真しかなくて、すみません!)
大きなイベントのせいで道路は思いのほか混んでいる。ムージャンを出たあと本当はアンティーブ(Antibes)に寄りたかったけど、ガラス工芸で有名なビオット(Biot)に直接向かうことにした。高台にあるビオットのふもとには、地元のメーカーや作家さんが作品を並べるギャラリーがあり、そこでは制作の実演も見られるのだ。でも残念ながら、あまり活気はなかったかな…。その上、ここで急に天気が下り坂。集落はすぐそこだけど、雨が降る中の観光は、皆さんも気が進まないらしく、予定を繰り上げてニースに帰ることになった。
ニースのホテルにチェックインした後(私は連泊中)、雨も止んでいたので早速街に繰り出してみる。さすが観光都市ニースだけあって、日曜日だと言うのに開いている店も少なくない。メイン・ストリート、ジャン・メドゥサン通りに着くや否や、皆さん開いているお店をくまなく訪問。やっぱり女性はみんなショッピングが大好き!私も皆さんの購買意欲につられて、ついお洋服を買ってしまいましたぁ…。あ~、スーツケースには本当に隙間もないのに…。
プロムナード・デ・ザングレを歩き、旧市街へ夕食を求めて歩く。今日は市が立っていたのか、その名残のような露店がまだたくさん残っていた。
今夜はカフェで早めに食事を済ませてお宿へ…。パリで会ったときはまだ若干緊張していた私だったけど、今日から一緒に旅する彼女たちは、本当に楽しい人達で、こうして後ろをついていきながら、打ち解けていくのを感じていた私でした…。
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のんびりとした朝、窓を開けると階下のテラスで朝食をとっているみんなの声が聞こえてきた(私の部屋は日本式の2階)。中には私の母とあまり変わらない年齢の方もあるのに、みんなとにかく元気!スポーツクラブで体を鍛えているからかな?きっと。
今日はまずルノワールが晩年を過ごしたと言うカーニュ・シュール・メール(Cagnes-sur-Mer)へ…と思っていたけど、実際に着いたのは、その高台に位置するオー・ドゥ・カーニュ(Haut de Cagnes)。グリマルディ城を擁する丘からはカーニュ・シュール・メールの街やその先に広がる地中海を見渡すことができて、なんか神戸の北野みたいやな~なんて思ったのは私だけ?窓辺を彩るお花もとてもきれいで、住人の美意識の高さを感じさせる、こじんまりとした魅力的な集落だった。ここはビビビっと来たので、またこちらに来ることがあったらぜひ宿泊してみたい場所。広場に良い感じのホテルもあったし、ぜひ徒歩で下の街にも行ってみたいし、今度はゆっくりと来ないとね。
次に向かったのはヴァンス(Vence)。旧市街は城壁に囲まれていて、私たちはChemin de Sainte Colombe の入り口から中に入っていった。ちょうどお昼時で静まり返った集落内。照りつける太陽がひとけのない街角のあちらこちらにコントラストの強い影を落としている。どこを見ても写真におさめたくなるフォトジェニックなヴァンス!ここも気に入った。
私たちは、雰囲気の良いテラスのある Les Agapes で軽くサラダを頂きながらひと休み。ところで皆さんアルコールがお強い!特にビールが大好きとの事で、毎食「まずはビール!」と注文できるのが、私も楽しいです。ビールが美味しい暑さになって、さらに旅の醍醐味も増すというものですね!?
お昼を食べながら、オープンの14hを待っていたのだけど、今日は残念ながらお休みらしいロザリオ礼拝堂。晩年のマティスが全精力を注ぎ完成させた作品らしい。特にマティスのファンって訳ではないけど、そんな思いのこもった作品は作家に敬意を表して見に行きたいと思ったのだ。通常、月曜日は開いてるらしいけど、今日は祝日にあたるらしい。残念だけど、また今度。これで、またここに戻ってくる理由ができた!
次に立ち寄ったサン・ポール・ドゥ・ヴァンス(St-Paul de Vence)は、ゴルド同様、観光化が進んだ有名な鷹の巣村の1つ。フランスの名優イヴ・モンタンが愛した村と言う点でも知られている。彼の人生の伴侶、シモーヌ・シニョレと出会ったのも、最後の女性となったキャロル・アミエルと、彼女が幼いころに出会っていたのもここだった。
中世からの姿をそのまま残す、確かにとても美しい集落。緑のつたや花々に彩られた風景はにはため息が出るばかりだ。ただ村の入り口から、突き当りまで続く上り坂グランド通りには、モン・サン・ミッシェルやレ・ボー、日本で言うと清水の坂道みたいに、観光客目当てのお店が軒を連ねる。そういう意味では少し残念だけど、よく言えば活気がある。そして、洗練された場所もあったりする。
気になる場所にルレ・エ・シャトーのマークを見つけ、入ってみることに…。そこは、コンパクトだけどゴージャスな南仏の魅力が凝縮された高級ホテル Le St-Paul だった。私たちはサロンで冷たいものを頂きながらひと休み。ここのお部屋は私には少し高すぎて泊まれないけど、エズ同様、いつかお世話になってみたいものです…。
レストランはミシュランの☆を獲得しているらしいけど、お昼は手が届く範囲。次はお食事でもさせてもらおうかな…。
ところで向かいに見える街はなんてとこ???
今日はあともう1ヶ所、スミレの村と呼ばれているトゥーレット・シュール・ルー(Tourrettes-sur-Loup)を訪問。雑誌かテレビで見て最近気になっていた集落の1つ。ここがスミレの村と呼ばれる所以となるスミレの花は残念ながらもう咲いてなかったけど、毎年恒例のスミレ祭りは2月下旬に行われるそうで、スミレやほかの花で飾られた山車が出るカーニバルのようだ。2月って日本では真冬って感じだけど、この辺りはそうでもないのかしら?マントンでもレモン祭りがあったりするしね…。
(→旧市街の案内板は陶器製)
あいにく少し曇ってきたので、思うような写真は撮れなかったけど、私は隅から隅まで歩きつくして大満足。観光客もそれほど多くないし、こじんまりとした可愛らしい雰囲気が、どんぴしゃで気に入った!そして歩きながら食べたスミレのアイスもしっかりとスミレの香りがして美味美味。ラヴェンダー、ローズ同様に日本ではまだあまり味わえないフランスならではのお味でしょうか?
村から見下ろす風景の中に、古いプロヴァンス鉄道の高架橋があった。今は使われてないのかな。何か気になってネットで調べてみたら、こんな古い写真が見つかった。私が撮ったのと逆方向に橋を通して、村を見上げる風景だろうか。なんか嬉しい…。
夜は皆さんのご所望でイタリアン(パスタ+ピッツァ)を食べることになった。旧市街にあるお店 La Favola
は昨夜の散策時にすでにチェック済みとの事で早い時間に行ったけどもうすでに満員。人気があるんだね
~。30~40分待ちだと言う。でも確かに美味しそう!案内を待ちながら、運ばれていくお料理を見ていると、おなかがもーれつに空いてきた。テラス席にようやく着いたときは少し肌寒くなっていたけど、今夜も皆さんビールで乾杯なのです!
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ニースのホテルをチェックアウトし、今日はまずエズ(Eze)に向かった。先週5月組と行ったばかりだけど、せっかくだから皆さんにもぜひ見てほしい。
昨夜に引き続き少しばかり肌寒い朝、高所にあるエズに到着したとき、あたりはまだモヤに包まれていて、前回とはまったく違う雰囲気を見せていた。なんだかとってもミステリアス!
La Chèvre d'Or のテラスカフェがオープンするお昼頃には、このモヤも晴れて、前回同様、美しい地中海ブルーを見ることができた。この絶景とホテルのゴージャスな雰囲気は、皆さんも気に入ってくださった様子で、やっぱりここでもビールで乾杯です!
昼食を頂いて一路アヴィニヨン(Avignon)へ。途中、サービスエリアでの休憩をはさんで、高速道路を3~4時間行く今日は移動日。アヴィニヨンでは観光をする時間は取れなかったけど、お店で必要なものを買ったり、アイスを食べたり、教皇庁やサン・ベネゼ橋をさくっと観て、今夜の宿泊地オランジュ(Orange)へ。
ところで、2006年から南仏での車での移動を担当してくれているアレクサンドル。出会ったころは彼も会社を作ったばかりでそれほど忙しくなかったものの、最近は超VIPの客も増えて、冬のほんの一時期をのぞいては、かなり忙しくしているようだ。今回も5月組との旅には少し来れたものの、今週の旅、そして7月の旅はどうも難しそう。そういう時はもちろん、私たちを路頭に迷わすことなく、ちゃんとした運転手さんを送り込んできてくれるのだけど、昨日から来てくれてるJMがとても良い!アレクサンドルも個人的に信頼をしている人らしく、たぶん60歳くらいの男性。基本的には他の会社で働いている運転手さんだけど、最近はスケジュールが合う時はアレクサンドルの仕事もしているらしい。知識も豊富で、単なる運転手にとどまらず観光ガイドとしての心得もあり、移動中も色々と話をしてくれるので、私も眠くなる時間がないほど。その上、彼の人生や生き方の哲学が面白い。
南仏で生まれ育った彼は料理人だった親の仕事の都合で、南仏からアメリカ、南米でも生活をしたことがあるらしくて、そのせいで英語、スペイン語やポルトガル語も話す。アルゼンチンかブラジル(どっちか忘れた…)では長年フランス語の教師をつとめていたらしく、そこに家を持ち(今は息子が住んでる)、毎年11月から3ヶ月はそこで過ごすんだそうだ。今週の旅はJMがほとんど担当してくれるらしいので、この新しい出会いは、私にとっても嬉しい収穫だった。
今回のメダム(マダム達)との旅は、今までのところ、私も知らない場所を中心に回っている。今夜の宿泊地オランジュもそう。いつも近くをかすめ通っていながら、なかなかやってくることが出来なかった都市、世界遺産、古代劇場で有名。見学は明日するとして、今夜はホテルにチェックインしてJMがすすめてくれたレストラン Au Petit Patio で夕食を取ることにしよう!
車が入りにくい静かな place aux Herbes にある L'Herbier d'Orange は若いご夫婦が経営されているこじんまりしたホテル。私だけなぜか、離れの迷子になりそうに遠い部屋(ちょっと大げさ)。大きな窓をあけると静かな中庭を見下ろすだけ。シンプルだけど快適に過ごせそう。笑顔が素敵なオーナーのお二人!
ディナーはアミューズ、前菜、メイン、フロマージュ、デザートで25ユーロ。やっぱり地方都市はリーズナブル。ボリュームも適当で色々と楽しめてお得感満載!みんなJMのアドバイスに大満足の夜だった。
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le mercredi 30 mai 2012
今日も暑い!午前中は自由行動にしておいたので、ゆっくり起きて、その後さくっと古代劇場を見学した。ホテルからはすぐ近く!TVで何度も見ていた風景だけど、実際にその中に身を置けるのはいつも感動の瞬間です。保存状態の良さでも有名なこの世界遺産は、築2100年、音響効果も抜群らしく、コンサートなどのイベントもよく行われているそうだ。階段状になっている観客席は当然固いので、そういうイベントの時には座布団のレンタル販売などもあるそう!
午後はJMの運転で、最も美しい村の1つル・ポエ・ラヴァル(le Poët-Laval)に向かう。オランジュの街から北に70kmくらいのところだろうか。物知りのJMも知らなかった小さな小さな村だ。
商店もカフェもほとんど何もない村。でもどこを見ても写真におさめたくなるとってもフォトジェニックな村。私も実はそれほど期待して来たわけではなかったけど、思わぬ発見にまたまた嬉しくなってしまった。住民たちのこの村に対する愛情も強く、観光化されることを望まない彼らは、観光バス用の駐車場の整備にはNONを言ったようだ。あまり頻繁には来れない不便な場所にあるけれど、ぜひまたいつか来たい場所になった。とは言え、やっぱりカフェくらいあると嬉しいかも…。
どんどん暑さが増す中、次に向かったのはヴェゾン・ラ・ロメーヌ(Vaison la Romaine)。フランスのポンペイと呼ばれている、大きなローマ遺跡の残る街だ。遺跡の残る下の街と、城の廃墟が残る上の街(旧市街)を分かつウヴェズ川は、下の写真のように普段は水量も多くないのに、1992年に大氾濫して多くの犠牲者を出した事でも知られている。川沿いの地域は家がすっかり建て替えられて、今は活気を取り戻してはいるものの、地域の人には悲しい記憶として今も深い傷を残しているらしい。
でも観光客にはなかなか魅力的な街だ。下の街ではショッピングが楽しめて、高台に登れば、静かな中世の村の雰囲気や絶景を見渡せる。ある程度大きな街なので、隅から隅まで味わい尽くすには泊まりで来た方が良いと思うけど、前回ここに来た2年前は短い滞在時間ながら割と歩けた方かな。でも今回は皆さん、暑さのせいで若干弱り気味…。下の街でアイスクリームを食べただけで、歩きでしか行けない上の街はあきらめることになった。見た目の魅力は上の街に凝縮されているので、それを見てもらえないのはちょっと残念だった。今回のリベンジもかねて、またゆっくり再訪したいと思います!
その後は、皆さん少しお疲れのようなので、最も美しい村の1つセギュレ(seguret)を近くに見ながら、直接オランジュの街に戻ることにした。確かに今日の暑さは格別かも。ホテルの部屋には幸いエアコンがついていたので、がんがんつけまくって涼をとる。
今夜のレストランはホテルの人におすすめのところ(でもホテルの近くと言う条件付き!)を予約してもらっておいた。ホテルからほんの20mくらいのところにある Le Forum では、アミューズ、前菜、メイン、デザートで29ユーロ。昨日に引き続き、コスパの良さも嬉しいけど、特に前菜のリゾットとデザートの美味しさが心に残った。ちなみに写真の前菜はイカと古代小麦(エポートル)のリゾット(ラングスティン風味)。
エアコンがあるってやっぱり幸せ~。もちろんエアコンいらずの涼しい気候が一番すきだけど…。
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午前中はそれぞれのんびり過ごしてホテルをチェックアウト。今日はまた私の大好きなリュベロンに入って行く。
まず向かったのは最も美しい村の1つルシヨン(Roussillon)。今日も快晴、そしてめちゃくちゃ暑い!そのせいで、皆さんあまり元気はつらつ!って感じではなさそうだったけど、幸い村では市が立っていて、少しは元気が出たみたい。ショッピングは皆さんにとって最高のカンフル剤のようです!蜂蜜を色々と試してみたり、プロヴァンス柄のナプキンや、今すぐ着れそうなお洋服など、皆さんそれぞれが何かを買っていた。
ショッピング後はここで軽くランチを済ませて、次は私の大好きなボニウ(Bonnieux)に案内する予定だったけど、プログラム変更!あまりの暑さに皆さんお疲れの様子。今夜の宿泊地ゴルド(Gordes)に直接向かうことになった。ゴルドの定宿 (Mas de la Beaume)では何もしなくても幸せだし、暑さを避けて、そこでのんびり過ごすのも良いかもです!
お宿到着前に、ゴルドの絶景ポイントに寄ると今日はサイクリストの先客が陣取っていた。私たちも負けずに記念撮影。
1週間ぶりのウェンディに挨拶をして、チェックイン。南仏らしいインテリアのお部屋でのんびりと休憩していただいて…あ、でもメダム(マダム達)はプールにも飛び込んでおられたようです!結局、このプールも元気復活を助けたみたい。皆さん、スポーツクラブのお友達らしいので、普段からプールは大好きなんですねぇ~。ここには何度もいろんな人とやってきたけど、実際にプールに飛び込まれた方々はメダムが初めてでした!
ところで、1年半前の冬にここに来た時、建設中だった(もちろん手作り)離れのお部屋が見事に完成していた。先週は結局タイミングが合わず見学のチャンスを逃したけど、今日は次のお客さんが来る前にささっと見学出来た。とても洗練された雰囲気の素敵なインテリア、圧倒的に広くて、でもピジョニエやフェリシーと同じ180ユーロのスイート。私1人には高すぎるけど、いつか家族と来る時があれば是非泊まってみた~い。
それにしても暑すぎる…。マックス(ここの猫)も、いつ見ても日陰でぐったり。わかるよ、マックス…。でも5月組と来たときにはなかった日差しが、どこもかしこも美しく見せてくれてるのは本当。やっぱりこうじゃないと写真を撮る気がおきない。
皆さん、プールの後は素敵におめかしして夕方のお散歩…と、言ってもこちらは夕方の日差しが一番きついんだけど…。
ゴルドの村でお店をのぞいたり、アイスクリームを食べたり、スーパーに寄ったり、暑いながらも少し動いておなかを空かせてから帰宅。今日はほとんど動いてないものね。
今夜はお宿での table d'hôteなのだ。いつものようにアペリティフを頂きながらのアミューズはハムを巻いたフレッシュ・フロマージュ。そして前菜はグリーンアスパラ、これはなんて言えばいいの?タマゴのそぼろ添え?メインは牛肉のソテー、デザートはフルーツ添えのガトー・オ・ショコラと続いた。今日も私は大満足。
今夜のご飯を作ってくれたミゲルを皆さんにも紹介したかったけど、先週怪我した顔がまだかなりひどい状態らしく、遠慮しておくって。先週、アレクサンドルが来たとき、ちらっとすれ違ったらしいけど、確かにびっくりしていた。ソファから、どういう風にかしらないけど、顔面から落ちたそうだ。ちょっと想像がつかない。この家は床が全部石だから、顔から落ちたら、かなり危険は危険だよね。鼻、折れなかったのかな。
さあ、満腹、幸せな気分で眠りに落ちていくことにします。今回のお部屋は ラダシエール。
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Mas de la Beaume おなじみの朝食をゆっくりと頂いた後は、当初の予定を変更して、涼を求め水辺に行くことにした。5月組とも訪れたフォンテーヌ・ドゥ・ヴォクリューズ(fontaine de vaucluse)、今日は信じられなほどに快晴です。(私のせいではないけれど…)5月組の皆さん、ごめんなさい!
今日はお天気も良いので、前回と違って私も歩く気まんまんです!元気なRさんを伴って一番奥の洞窟、ヴォクリューズの泉まで久しぶりに行ってみた。片道10分程度の水辺のお散歩は木陰もあってとっても快適。他の皆さんは、水辺のベンチに座ってのんびり私たちを待っていてくれた。
ここにはもう何度か来ているけど、実は洞窟までの道(フォンテーヌ通り)以外をゆっくり歩いたことがない。もちろんこの清流が一番の見どころなので、他には何もなさそうだけど、一度は全部歩きつくしてみたいものです。やっぱりどの村もそうだけど、泊まりがけで来ないと、味わい尽くすってのは難しい。お宿もあるみたいなので、いつかまたゆっくり来ま~す。
次に向かうのは レ・ボー・ドゥ・プロヴァンス(les Baux-de-Provence)。ここも最も美しい村の1つとしておなじみの場所です。
まずは村全体を見渡せる絶景ポイントに寄ってもらう。ここは長年の風雨による浸食が作り上げた自然の造形が素晴らしい場所。脅威さえ感じるプロヴァンスの大自然を身近に感じることが出来る。ミストラルが吹くとき、強い風があちらこちらに当たって、人が話しているように聞こえる現象も起きるんだそうだ。
JMは幼い頃この村に住んでいたらしく、この周辺の道は「目をつぶっていても運転できるよ!」だって。う~ん、それは怖いから試したくないけど、景色の良い昔からある道を行ってもらう。新しい良い車道が整備された今、こういう小さな道はサイクリスト専用の遊び場と化している。暑いとは言え、気候が良い時期なので、どこに行ってもプロヴァンスはサイクリストであふれているんです。私たちは冷房の効いた車で一気にぶ~んだけどね。
プロヴァンスの名家だったレ・ボー家が途絶えて早6世紀。彼らの城の廃墟がこの村のてっぺんに残っているだけで、昔の面影はほとんどない…と思う。だってこの村の中には観光客目当てのお店がいっぱい!この村はプロヴァンスでも1、 2 位を争う観光客に人気の場所。ブティックの数ではゴルドの比ではない。観光客の数にはいつもうんざりだけど、それでも続く本物の石畳、歴史を感じる石壁は、村の根底にある廃墟感と共に、何とも言えない魅力を放っている。
メダムはブティックでお洋服を色々と試着。皆さん、私なんかよりずっとスタイルがいいので、何を着ても良く似合うのです!私もお洋服を見るのは大好きなので、皆さんと一緒になって、あれが良いとか、これが良いとか…ファッションショーを十分に楽しんだ所で、ゴルドに戻る事にした。今夜は私たちの最後の晩餐なのです。
メンバーのMさんとRさんは、ゴルドの高級ホテル la Bastide de Gordes 内にある SPA sisley でRDV。私もここのサロンでしばし休憩。2人を待ちながら絵はがきなんぞをしたためてみた。
予定時間より早く戻ってきた2人。聞いてみると、Rさんは満足のサービスだったらしいのだけど、Mさんを担当している人は、態度も悪く、ぜんぜん良くなかったとの事。いずれにしても予定時間より早く戻ってくるっておかしな話なので、無駄とは思いつつ、ホテルのレセプションに不満の意を伝えておいた。
ここのホテル、高級な割に、時々残念な点もあったりするんだよね…。私も2000年に滞在したとき、水がまったく使えなかったのに、翌朝、普通に正規料金を請求された事があった。こちらが水が使えなかった不満を口にするまでは、割引もしようとしなかったのは、嫌な思い出の1つです…。もちろん良い事もたくさんあるので、毎年来てる訳だけど…。
さあ、最後の晩餐はこの高級ホテルのレストランで頂きます。早めの時間を予約していたので、私たちが一番乗り。こんな素敵な空間を独占できるってなんだか幸せです。西日が強くなってきた時間で、テーブルウエアがキラキラと輝いてとてもきれい。
皆さん、いつものようにまずはビールで乾杯!アミューズ、前菜、メイン、フロマージュ、デザートの5品、メニューはこの1つだけ(あとはアラカルトのみ)。ボリュームもちょうど良くて、お料理もテンポよく出てくるので、満腹感で苦しむことはありません(笑)。何より+このゴージャスな雰囲気を味わえるので、ここはやっぱり外せない場所の1つです。
明日はパリに戻ります。ワイワイ歩けるのもこれで終わりかと思うと、なんだかしんみりしてしまいます…。
余談:深夜2h頃、ごそごそと用事をしていた私は壁に小さな物体を見つけた。サイズこそ小さいものの、形はサソリそのもの。見なかったことにしてしばらく目を離したら、なんといなくなっている(当たり前か)。やっぱり生きてるんだ=動くんだ=寝てる間に落ちてきたら怖い!と思い、退治することに。前にリュベロンの専門的なガイドブックでもサソリの図を見た記憶があるし、暑く乾いた土地なので、やっぱりサソリはいるのね。もちろん一般的なサソリのような猛毒を持つものとは違うかもしれないけど、それでも日本のムカデみたいな感じ???とにかく生まれて初めて見たベビーサソリ。やっぱり怖かった~!
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ゴルドのお宿は11hに部屋をでなくてはならない。いつも通り、山盛りの朝食を頂いた後は、荷物をまとめてチェックアウト。いつもならとってもしみじみしてしまう瞬間だけど、今年はあと1回ここに戻ってこられるので、大丈夫!
今日も抜けるような青空のもと、近くにあるセナンク修道院を見て、午後早めのTGVでパリに戻る。皆さんとパリまでご一緒した後、今夜、私は1人、知り合いが住むアングレム(Angoulême)に向かう。それまでAさんのお宅で旅の話なんかをしながら、ゆっくりさせてもらった。
思えば1年半前、今回の旅の話はここ(パリのAさんち)から始まった。人との出会いと言うのは本当に不思議だ。5人の楽しいメダムとの旅は、私にとっても忘れられない思い出の1つになりました。どうもありがとうございました!
Aさんのお母さん以外は、フランスが初めての方ばかり。それも1ヵ月という思い切ったプラン。そのうちの大切な1週間を私の大好きな南仏でご一緒できた事、光栄に思います。またいつかどこかで会えますよね!!!その時を楽しみに… A bientôt !!!
07/08/2012
南仏三昧 その① - 5月組編
2012年、今年のフランス滞在は思い切って2ヶ月間を予定。そのうちの3週間は大好きな南仏にあてることにした。私の中では年々南仏滞在の重要度が増していて、いつかパリ滞在を超えるのではないかと思う今日この頃…。
3つのグループと回る南仏プロヴァンス、そしてなかなか足の向かなかったコート・ダジュールでの12年ぶりの滞在。どんな旅になるのか…ワクワク、ドキドキ!まずは通称5月組との旅が始まる…。
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5月17日に始まった教室の皆さん(5月組)との研修旅行はパリ3泊目を経て、20日から南仏入りした。早朝のTGVに乗り、まずはリル・シュール・ラ・ソルグ (L'isle-sur-la-sorgue)の朝市へと向かう。そう、今日は日曜日なので有名なこの街の朝市を目指すのだ。
お天気はパリに引き続きイマイチ…、そして風も強い。みんなで買い食いをしながら、そぞろ歩きを楽しむものの、あまりの寒さになかなか南仏気分が高まらないず、カメラもほとんど出さずじまい。でもオリーブも、ソーシッソンもほんとおいしそう!テンションは上がらなくても食い気だけは衰えないので、今回も体重増加は必至だな…。
リル・シュール・ラ・ソルグはそれなりに大きな街。特にここの日曜市はとても有名で、通常の朝市+蚤の市となるので、街も含めて全部ゆっくり見ようと思ったら泊まりで来た方が良い。でも今回はお天気のせいか、みんなのテンションもなかなか上がらず、ショッピングモードにも火がつくことなく、お昼頃、次の場所ボニウ(Bonnieux)へ移動することにした。
でもここではとうとう大雨!今回はグループ内に相当な雨女がいる模様…。雨を避けるようにカフェに入りランチタイム。でも雨はなかなか止まず、高台の絶景ポイントにも一瞬しか留まれなかった。私はまた来るから…とそこに行くことすらせず、カフェの前で雨宿りをしながら皆を待っていたけど、寒いのなんのって!こうして1日目は、完全に雨にやられながら、今夜の宿泊地ゴルド(Gordes)に向かうことになった。
ゴルドでは2005年来ずっとお世話になっている le Mas de la Beaume へ。前回、病気で弱っていたウェンディもすっかり元気になって、いつもの素敵な笑顔で迎えてくれた。私のbleue、隣の Ocre、離れの Radassière、スイートの Pigeonnier と Félicie を順番に周り、素敵なお宿をみんなで堪能した。
雨はなかなか止まず小雨の降る中、予約しておいた le Clos de Gustave まで歩いて行く。お宿からは寄り道せずに徒歩20分くらいだろうか。お天気が良い時は楽しいこんなお散歩も、悪天候のもとでは、若干億劫。明日の table d'hôte が今夜だったら良かったのに…。
初めてこのレストランに来たときには、とても感動したお料理だったけど、最近はずいぶんボリュームが減った気がする。私以外の人は、みんなワンプレート+デザート盛り合わせのメニューにしたんだけど、見てる限り私には物足りない感じの量だった。幸い…と言うか、私はア・ラ・カルトで牛フィレのグリルを頼んだら、おまけにナスとローズマリーのグラタンとおいものピューレがついてきて、それもお肉が旨い!これで食欲に火がついて、みんなと同じデザートプレートまで食べてしまった。
帰宅後はフェリシーのお部屋でおしゃべりタイム。明日は晴れますように…。
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le 21 mai 2012
と、願って眠りについたものの、やはり起きてみれば雨?とにかく激しく曇っている。どよ~んとした気持ちで階下に降りていくと、幸せな朝食タイムが待っていた。
お天気の件は残念だけど、みんなでこの食卓を囲めることはやっぱり幸せだな、と思う瞬間。 今回の旅のメンバーは半分がすでに南仏に一緒に来たことのある人たち。そして半分が初めての人たち。何度来ても、初めてでも、このお宿はみんなを幸せにしてくれるよね。
今日の予定はのんびり。ゆっくり朝ごはんを頂いて、お昼ごろお宿にアレクサンドルが迎えに来てくれて、近くのセナンク修道院へ。最近はガイド付き見学が主で、以前のように簡単に内部見学できなくなったけど、それでも修道院の外観ととその前に広がるラヴェンダー畑(花が咲くのは夏だけど…)を見るだけでも価値があるし、ここの売店は質がいいので、観光名所の変なお土産物屋さんに行くよりよほど良い買い物ができる。それにここのお手洗いは清潔で広いです(フランスではこれ重要!)。
5月のラヴェンダー畑はまだ青々しているけど、7月に来るときには花が咲いているなんて…まだ少し信じられない感じです。
次に向かったのは、その清流で有名なフォンテーヌ・ドゥ・ヴォクリューズ(fontaine de vaucluse)。ここでも残念ながら雨に降られて、私は途中で雨宿り態勢に入る。でもここは初めての人ばかりなので「ぜひ一番奥まで歩いてみて」と見送った。川の流れにそって15分ほど歩いて行くと洞窟になっている泉にたどりつく。乾ききったリュベロンのイメージに反して、とても豊かな水量。面白いのは、専門家がいくら調べても、どこからこの水が来ているかわからないらしい。そしていつも水温は安定して18度。何かとミステリアスな水なのです。
カフェで少し休憩して、ラヴェンダー博物館に寄ってからゴルドへ。ゴルドは小さい村ながらもお買いものも楽しいところ。今までひいきにしていた雑貨屋さんの横に、さらに素敵な雑貨屋さん Provence Home Fashion が出来ていた。店内には欲しいものばかり。目の毒だ。だって今のところ私のスーツケースには1ミリの隙間もないので、買い物は7月にここに戻ってきた時にするしかない。私は夏用掛け布団のような「もの」…に目を奪われていた。在庫は2つらしい。今、支払いを済ませて7月に引き取ることも考えたけど、どう考えても持って帰れる大きさではない。
7月にまだここにあったら考えよう…。私も少しは大人になったでしょ?って事で村の☆☆☆☆☆ホテルでお茶をしてお宿に戻る。
そうそう、1年半前の冬にここで食事をしたとき、一緒にいたNHさんが気分が悪くなって、その時に親切にしてくれたサービスの男の子と再会。「on se connaît?」って覚えてくれてたみたいで、なんか嬉しいね。
今夜はお宿での table d'hôte。食べた後に歩いて帰らなくて良いのも嬉しいけど、ミゲルが作るお料理は素朴で美味しいので好き。みんなも喜んでくれるので、出来る限りここで食べられる日を選んで来ている。
出されるアペロはいつもの Muscat de Beaumes de Venise。甘いので、アルコールに弱い私でもするっと飲めちゃう危険なお酒、この地で作られる甘いワインです。今も食前酒としては愛されているけど、最近の世間の流行は何といってもキリリと冷えたプロヴァンス・ロゼらしい。
アミューズにカレー風味に焼かれたエビ。前菜にブルスケッタと冷製スープ。メインは豚肉のロースト、きのこ添え。デザートはチョコレートソースのかかった焼洋ナシ、アイスクリーム添え。
ゆっくりと時間をかけて頂く夕食は満腹感も尋常じゃありません。ゴルドでの幸せな時が過ぎていきます…。
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le 22 mai 2012
今日もお天気はいまいち。う~ん、そろそろ我慢も限界???ぜんぜん写真も撮ってないので少しストレスがたまってきた。やっぱり南仏らしい光に出合わないと、カメラを出す機会もぐっと減ってしまう。
ゆっくりと美味しい朝食とおしゃべりの時間を楽しんだ後、みんなは火曜日ゴルドの朝市へ。私は出発までの時間をのんびりとお部屋で過ごした。
お昼、12時にはアレクサンドルが奥さんと一緒に登場。今日ムスティエ・サント・マリー(Moustiers Sainte-Marie)に向かう私たちだけど、明日は車を頼んでなかったので、彼も久しぶりの休日をそこで奥さんと一緒に過ごすらしい。
今日のメイン・イベントはマノスク(Manosque)にあるL'OCCITANE の工場見学。でも15時にしか空きがなく、けっこうそれまで時間がある…って事で急きょ最も美しい村にも選ばれているルールマラン(Lourmarin)とキュキュロン(Cucuron)に立ち寄ることになった。今日はアレクサンドル完全にアウェイ。マニュ(奥さん)も一緒になって、お買いものに励む女性陣です。
工場に着いたころ、ようやく青い空が出てきた。なんだか日本を出てから久しぶりに見たような気がする、こんな青空!ようやく晴れたのに、残念ながら(?)私たちは工場の中へ吸収…。メーカーの歴史や原料や商品の説明を受けて、生産ラインなどを見学。1時間のvisite 終了時には、なぜか買う気満々に洗脳されてます(笑)。
今や日本でも大人気のメーカーL'OCCITANE。最初は創設者がローズマリーを原料に作った商品を地元のマルシェで売っていた…という逸話もびっくりだけど、飛ぶ鳥を落とす勢いで世界中に拡大している企業力にもびっくり!今も増築中の工場の隣には、フランス最大級のブティックが併設されていて、10%オフのチケットをもらったので、みんなまたまたショッピング。私は個人的にイモーテルとアンジェリックのアンチエイジング商品に興味津々!もちろん買っちゃいましたが、販売のお姉さんが言うには、私に必要なのはアンチエイジングのケアよりも水分補給だそうだ。完全に乾ききっています!と念押しされて、手渡されてた、欲しくないものも買っちまいました(汗)。ここでラヴェンダー・エッセンスの入った手ピカジェルみたいな製品も見つけて、お~!フランス(の衛生観念)もここまで来たか…と妙な感心をしてしまった。
見学にショッピング…、時間はどんどん過ぎていくので、行きたかったヴェルドン峡谷はとても時間が足りず、また次の機会に持越し。そして以前から行きたかったムスティエ・サント・マリーを目指す。1時間ほどのドライブの間に、空模様はまたあやしくなっていった。
お宿は村内の La Bastide du Paradou を予約しておいた。なかなか便利な場所にあって、インテリアはごく普通だけど、何よりお部屋が広い!今夜はこの広さがなんとなく寒い感じ。エアコンのリモコンはグループに1つという謎な面も多いこのお宿。合格点だけど、お値段もそこそこするので当然かな、という程度。次来るときは別のお宿を試してみたいかな。
夕食に予約しておいた la Treille Muscate は村のど真ん中にある2つのレストランのうちの1つだった。メールで予約した感触もよかったし、何よりも満員だった!人気があるんだね~。お料理も3品で29ユーロとリーズナブルだし、お料理も洗練されていて美味しい。サービスもよかったし、大満足のディナー・タイムでした。
食後、お宿までの道のりの一部が、なんと真っ暗!みんなで携帯の電源を入れて、足元を照らして帰ると言うハプニング付(笑)。
明日こそは晴れるんでしょうか…。
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今日は車も頼まず、ゆっくりとムスティエを堪能する日。まずはアラフォー組でのんびりと朝ごはんを頂く。ゴルドには負けるけど、朝ごはんの雰囲気もなかなかです。でもこのお宿、決して悪くはないのに、何かが変。レセプションを担当しているオヤジの笑い方も気になるし(笑)。
ともかく、今日は晴れたと言っていいんだろうか…。笑い方は変でも親切そうなオヤジのすすめにしたがって、まずは集落の周辺を1周してみることにした。約束の時間に降りていくと、いきなりみんなUV対策モードに入っていた。みんな太陽光線には敏感!
ムスティエ・サント・マリーはプロヴァンスとコート・ダジュールの中間に位置する上、山深い、鉄道網からも離れた位置にあるので、長い間来たいと思いつつ来れずにいた場所だった。もともと人気のある観光名所ではあったけど、アラン・デュカスがここにホテル・レストランLa Bastide de Moustiers をオープンしたので、その名がさらに知られるようになったのではないだろうか。私もできればそこに泊まりたかったけど、やっぱりちょっと高すぎて断念。もうちょっと大人になったら、ぜひ今度はそこに泊まってみたいわ。
こんな道をてくてく歩いて行くとやがて村全体が見えてくる。のんびり歩いても1時間かからないこのお手軽お散歩コースは、オヤジが言っていた通り、本当におすすめ。すれ違う人は誰もなく、まさに私たちだけのムスティエだった。
今日は太陽が出てるので、気温もぐんぐん上昇。暑くて、途中でヒートテックを脱がなくてはならないほど。観光客の人たちも太陽には敏感に反応している。今日はノースリーブ、短パン、みたいな人ばかりだ。
村に辿り着いた後は、みんなそれぞれにショッピングを楽しむ。私はここの有名なムスティエ焼きが欲しかったので、ショップの親切なおじいさんに色々と教えてもらいながら、大きめのお皿を買い求めた。母と私に1枚ずつ。ムスティエ・ブルーが素敵です。何をのせればお料理とお皿が栄えるだろうか?
今はスペインで焼かれている安物もたくさん売られているようだけど、誰が見ても本物と偽物は区別がつくくらいに、本物は繊細で軽い。陶器なのに信じられないくらいに軽い。そして裏を見れば、目跡は3つ。これも本物の証しらしいです。
ちょっと小腹が減ったので、開いているお店で休憩、3時のおやつ。その際、話題に上がったマンタロ~(万太郎みたいだけど menthe à l'eau) を試す勇気ある姉さんたち…。本当に「万太郎」と言って通じるのか試してみたかっただけ???でもJoはおいしいって。Mちゃんは1.5ユーロなら許せるって感じらしい。しかし氷の入ってない水道水で割ったミントシロップって、どう考えてもおいしくないやろ???
その後、ますます気温が上昇する中、私たちは岩山にアタック。途中にあるノートルダム・ドゥ・ボーヴォワール礼拝堂を目指す。坂道は急で、階段になってる部分もあるけど、長年みんなに踏みしめられてきたせいか、石の表面がつるつる。滑るんです~!足元が悪いから、慎重に歩くせいで疲労も倍増。暑さのせいもあって、礼拝堂にたどりつく前に、心臓が止まるかと思いました(笑)。でも上に登らないと、この絶景は見られないので、頑張った甲斐があるってものだ。と、言う事で、今日2回目のお散歩は往復約3キロのなかなかハードなコースだった。
ちょうど下に降りてきたころ、雷もなり始めて、小雨が降ってきた。いいタイミングで降りてこれて本当に良かった~!
今夜のレストランは、私の予約メールに返事をよこさなかったお店 les Santons 。昨日のレストランと隣り合わせだ。村には目立つレストランはこの2軒しかなくて、その上今夜は隣のお店はお休みなので、こちらに行くしかない。でもサービスの女の子は感じもよくて、私たちに雨の当たらない、見晴らしの良いテラス席を用意してくれた。確かに注文を取りに来たオーナーらしき男性は、愛想も良くなかったけど、お料理も悪くなかったし、ロケーションも良いし、私は満足。
前菜にはガンバスの入ったクミン風味のさつまいものスープ。メインはカモのマグレ(ただはちみつのソースは私には甘すぎたけど)+コリアンダー風味のお野菜添え。デザートはクレーム・ブリュレ。
人手が足りないのか、サービスのタイミングはけっこうゆっくり。でも私たちは泣くくらいに大笑いしながら、待ってたので退屈時間まったくなし。時々、他のフランス人の人たちも、何がそんなにおかしいのか???って感じで私たちを見ていたので、ちょっと恥ずかしかったけどね…。
途中、アレクサンドルとマニュが入ってきて、私たちの近くの席に座ったので、びっくり。でも実は昨日のレストランにもいたらしく、激しく笑い続ける私たちを面白く観察していたそうな。確かに2軒しかないレストランだものね、会うか。久しぶりに子供抜きの2人のデート、楽しんだかな。
今夜は三日月がきれいです。
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最初の予定では、ムスティエからディーニュ(Digne)まで車で出て、そこからプロヴァンス鉄道に乗って、ニース(Nice)まで出る予定だった。それが残念な事に、鉄道は一部路線の工事中。全員が大きな荷物を持っての移動なので、面倒くさいことは避けることにして、エクス・アン・プロヴァンス(Aix-en-Provence)からTGVでニースに入ることになった。軽い鉄子(単に空の旅が嫌いなだけ)としてはぜひ一度乗ってみたい列車だけど、またこれも持越し。それはいつかここにまた戻ってこれるって事だね、きっと。
カンヌ(Cannes)を通過するころ、車窓の外は海、そして砂浜、そして水着で寝っころがる人達…異常に近い!こんなそばをTGVが走るってなんか面白い風景ね。写真は全部失敗だったけど…。
今回のニースのホテルを取るのは本当に大変だった。と言うのもこのシーズン、カンヌ映画祭があり、この週末はさらにモナコでF1が行われる。大きなイベントが2つも重なるため、部屋も不足しているうえ、料金は軒並み2倍!なんとかメインストリート、ジャン・メドゥサン大通りからもそれほど遠くない Hotel Lepante に部屋を押さえたけど、もう2度とこの時期には来ない!
苦労してとったこのホテルは、ちょっと古びた感じで、スタッフも若干ルーズだけど、本格的なアール・ヌーヴォーの建築って所は、少し気に入ってる。私の部屋には小さなテラスもあるしね。
ホテルのチェックインを済ませて荷物から解放された私たちは、さっそくお散歩に出発。さっき降り始めた小雨も止み、太陽が出て暑くなってきた!途中、アイスクリームを食べながら、旧市街のそばにある展望台を目指す。12年前にニースに来たときには、こんな展望台があることすら知らなかったけど、以前テレビ番組で見て、今度ニースに行く機会があれば、ぜひ上ってみようと思っていた所だった。
階段でも登れるらしいけど、私たちはエレベーターの怠け者コース。このエレベーター、動いている事をまったく感じさせないし、昇っている感覚がまったくないある意味優れもの(笑)そして恐ろしく遅い!!!でもエレベーターの扉が開くと、絶景ポイントはすぐそこ。らくちんです。
↑新しい一眼レフではこんな機能がついているので、ニースの街をジオラマ風に撮ってみた。なかなか面白い効果!クリックして大きくして見てください。
高台を降りたらもう夕食の時間。行ってみたかったお店は残念ながら小さくて満員(人気ありすぎ)。ガイドブックに載っていた良さ気なお店はなくなっていた。小さな村なら迷うほど選択肢もないけど、ここは大都市。レストランが多すぎて逆に選ぶのに迷ってしまう。おなかも減っていたので、サント・レパラット大聖堂近くで適当に選んで入ったお店は Le Bouchon Provençal。観光客しか利用しなさそうなお店が連なってる界隈。すごく美味しいわけじゃなかったけど、安いしすぐに食べれたし許せる感じのお店でしょうか(笑)。向かいのchez juliette はとても混んでいて、実はこちらに興味があったんだけど、メニューはどこもみんな同じような感じだった。
食後、マセナ広場を通りながら、ホテルに戻る。12年前にはいなかったと思われる気持ちの悪い光の彫刻(とでも言うのでしょうか?)が、広場にたくさん作られていた。時間とともに色が変わるという代物。しばらく眺めていても、なぜこんなものを作ったのか、ニース市のセンス、理解に苦しむ…。
ニースの街自体はどちらかと言うと嫌いな街。でも今回はニース周辺の美しい集落を巡るために思い切ってこちらまで足を延ばしてみた。私は今日から5泊。みんなは旅も終盤。寂しいなあ…。
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いよいよ5月組のみんなとの最終日。まずはニースの郊外、サン・ジャンカップ・フェラ(St-Jean-Cap-Ferrat)、超高級住宅地にあるロスチルド邸を見学。絵画はあまり興味がないけど、こういうお宅拝見は大好き!豪華な調度品、膨大なコレクション、優雅で広大な庭園、いいねえ~、とても非現実的!
お茶やランチが頂けるサロンもあった。時間がたっぷりあれば、お茶でもしながら、おしゃべりを楽しみたいところだけど、次は憧れのエズ(Eze)を目指すよ!
実は、私がまだフランスに留学する前に読んだ南仏の高級ホテルをまとめた本の中で、一番惹きつけられたのは、ここエズにある la Chèvre d'Or だった。特に美しい地中海を見下ろすテラスの写真が印象に残っていて、いつかぜひここに行きたいと長年温めていた小さな夢の1つだったのだ。
村の入り口にある老舗の香水屋さん GALIMARDでお買い物をした後、断崖の上にある憧れのテラスに到着。今日はお天気にも恵まれて、何とも贅沢な眺め!みんなも今回の旅、最大級の歓声を上げていた!もちろん私も!!!
このホテルの本格的なレストランは、ミシュランでも星を取っているし、私にはホイホイと行ける感じのところじゃないけど、嬉しい事にカフェ部門でも軽食が頂けるのだ。おかげで私たちは、こんな海を見下しながら(↑)、ランチ・タイムとあいなりました~。
私が頼んだのは、このデギュスタシオン。色々小皿もついて、子羊料理もあり40ユーロ。美味しい上にこの絶景料込みだから、どちらかと言うと安いくらいじゃないだろうか。
姉さんたちもここをひどく気に入ったみたいで、今度は泊まりに来たいそうだ。こういう所には優雅にのんびり来たいから、それは2人が定年退職するときやろうか?それはあまりにも遅すぎるから、それまでにまた来ようね。
名残惜しいけど、ニースに帰らなければならない。まだみんなモノプリで買い物もしたいし、夜はレストランを予約していた。1時間に1本程度しかない路線バスを待っていたら、まただんだん雲行きが怪しくなってきた。ぽつぽつ雨も降ってきたころ、到着したバスはもうすでに満員。私たちはとても乗れそうもないし、ここで1時間、次のバスを待っても乗れるかどうかわからないなら、またタクシーで帰るか…と、さっきのホテルにタクシーを呼んでもらうことにした。
バス乗り場に戻ったら、MちゃんとJoの姉さん2名だけ。どうやらさすがにフランスも繁忙期はバスの数を増やすらしく、すぐに次のバスが来たそうだ。で、若者4名はそれで帰ってもらって、私たち3名は優雅にタクシーでニースのホテルまで帰ったのだった。それにしても、次のバスがすぐ来るなら、どっかにそう書いておいて欲しいわ~。座れなかったらしんどいけど、1ユーロの路線バスはやっぱりちょっと魅力的。ちなみにタクシーは渋滞にひっかかったせいもあり70ユーロくらいかかった…。
今夜、5月組との最後の晩餐はニースで名を挙げた日本人シェフ Keisuke Matsushima のレストランで。メンバーのHちゃん(お料理の先生)曰く、旅行中で一番おいしかった、との事。さすがにミシュランで星を取った男です。もちろん私もおいしかったけど、一番インパクトに残ったのは→でしょうか。メニューの表紙。(この写真はマスオちゃんから頂戴しました)
帰り際に、サービスの男性から、私たちの料理に対する反応でお褒めの言葉を頂いた。料理が供されるたびに、私たちが喜びの歓声を上げるのが気に入ったらしい…。へへへ、最近の日本人は感情表現が豊かなのですょ。
食後、お祭り騒ぎのようなニースの街をホテルまで歩きながら帰る。旅の終わりはいつも寂しい。私はここに残るけど、みんなとの楽しい時間はいったん終了。天気が悪かったことも忘れて、楽しい思い出だけだ心に残ります…。
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日付が変わって出発の日。夜遅くにホテルに戻り、みんなには荷造りの仕事が待っているし、私にはタクシー手配の仕事が残っている。前にも書いたけど、ニースはカンヌ映画祭とF1の影響でタクシーも不足しているのだ。朝の5時にみんなはニースの空港に向かうけど、ここのレセプションは夜中閉まっているし、タクシーは翌日の予約を取らないと言い張るので、自分で手配するしかない。昨日エズに行くときに利用したタクシーの運転手さんはとっても良い人だったので予定を聞いてみたところ、今はなんとも言えないので朝の4時半に電話をしてくれ、との事。とにかくこの運転手さんは朝の4時半までは確実に寝ないで映画祭の送迎の仕事をしているので、絶対に電話には出てくれるらしい。もし自分が来れるようなら来るし、もし来れないようなら絶対に誰か別の同僚をよこしてくれると約束してくれた。だから信頼するしかない。後は、私が寝過ごさないで4時半に電話をするだけ…。
MちゃんとJoの部屋でうたた寝をしながら、ちゃんと4時半に運転手さんに電話をかけて、またあの優しそうな運転手さんが来てくれて、無事にみんなを見送った午前5時。なんだか慌ただしいお見送りの時だった。独り残されるのはいつも、すごく寂しい…。
この風景からスタートした今回の5月組、9泊11日の旅(南仏は6泊)。みんな楽しんでくれたかな。さあ、今から少し眠って、今日は洗濯に行かなくちゃ!明日には2つ目のグループがやってくる…。
02/06/2012
フランスを大いに移動中
ご存知の方もあると思いますが、5月17日からフランスに来ています。最初は教室の生徒さん6名とパリ3泊、南仏ゴルド2泊、ムスティエ・サント・マリー2泊、ニース2泊。楽しい仲間に恵まれて、笑いすぎて何度涙を流したことか…。お天気は前半悪かったけど、ムスティエくらいから持ち直して、以後南仏らしい暑さにクラクラしっぱなしでした。
ニースで1日、独りの時間を過ごし、翌日からパリの知り合いのAさんのお母さんのグループに同行。楽しいサンパな5人組で、皆さん南仏は初めてと言うことで、何を見ても、何を食べても、わ~っと喜んでくださるので、案内のしがいもあると言うもの。ニース2泊、オランジュ2泊、ゴルドに2泊して今日、パリで無事に解散。
同行者がいた今までは、楽しくて、楽しくて、なかなか独りの時間がとれず、恒例のブログもぜんぜん更新出来てませんが、この期間のことも追々思い出しながら書きたいと思います。
私は今日からフランス西部に向かいます。アングレムで2泊、二オールで3泊、知り合いのおうちでお泊りです。懐かしい人達との再会、楽しみです。
ツイッターは随時更新中。
22/03/2012
旅じたく
春の気配を少しずつ感じる今日この頃。たまたま入った本屋で例のブツを見つけた。Figaro japon パリ特集号だ。これを見ると、スーツケースを出さなきゃ!と、焦りさえ感じてしまう。このずっしりと重いヤツ、今ではすっかり、春の到来を告げる風物詩になっている。でも!でも!でも!阪急さん、実際に私が目を通すページは半分もないので、どうか特集ページの電子販売をお願いします。スマホに入れば持って歩くのも楽ちんだし!
今年は4月にどさ回りに行かねばならないので、5月中旬からのフランス行きとなった。ただ、4月も半分は大阪にいないので、出発の日まではあっという間の事だと思う。楽しみ半分、焦り半分…。
季節をまたぐ長期滞在は、いつも服装のセレクションで悩む。特に日本のように安定した気候ではないフランスなので、色々な状況に対応できる旅行向けのグッズが必要。それに持って行ける重量も限られてるし、有能なものばかりが優先して、残念ながらいつもお洒落は二の次になってしまう。フランスにはなんでもあるけど、やっぱりしょーもないものが案外高いので、できれば持っているものを同伴して、向こうで無駄なものは買いたくないのだ。で、最近は少しずつ持っていく服の数々を頭の中でイメ・セレ中。
新しいものは出来るだけ買いたくなかったけど、今回どうしても欲しかったのは、歩きやすい夏靴。可愛いサンダルやミュールを持っていきたいのは山々だけど、一番必要なのは、1日10キロ歩ける靴。でもウォーキングシューズはパリ歩きには使いたくない。最近ずっとあちらこちらで靴ばかり見て歩いてたけど、欲しい靴がぜんぜんない!こんなに商品であふれているってのに、たった1足の欲しい靴がない!あきらめ気分で立ち寄った大丸で、ようやく一緒に旅をしたいと思えるパートナーを購入。グラディエーター風のブーティ。歩くことを念頭にデザインされているので、履き心地が良い上、風通しも良いし、初夏の南仏から夏のパリで活躍しそう!
今年の旅は、私にとってもちょっぴり特別な意味がある。今のお仕事を始めて10年目に入ったので、最近良く聞く「自分にご褒美」ってやつだ。普段の私の生活は質素そのもの。去年のフランス行きも我慢して、今年の旅に備えてきた(オンシーズンの南仏の旅はやっぱり費用がかなりかさむから…)。教室の生徒さんや、知り合いのお母さんグループ、旅の仲間を募って、今年は3回にわけて、計2週間半ほど南仏を旅することにした。
そしてパリでは「初心に帰る!」と言うテーマで、留学時代の最初に通っていた語学学校フランス・ラングに少し通ってみることにした。16年前の私とはまたずいぶんと違った視点で、学校生活を送れるのではないかとワクワクしている。フランス語の勉強というよりは、今の仕事に生かせる経験を期待している。
もちろんいつもの通り、知り合いの住む地方も巡る。ノルマンディ、ポワトゥ・シャロント、アルプス…、そしてツールのプロローグを追って、ベルギーへ。そして美味しいものもたくさん食べて、友人と大いに語り…、盛りだくさんの旅になることは間違いない!
定年のない私たち、いつまでこの仕事を続けられるかはわからないけど、少なくともあと10年くらいは続けたい。新しく迎える次の10年に向けて、英気を養える旅になることを祈りながら…、旅じたくを進めます。
p.s. 5月組の皆さん、2年前の南仏の写真を見て気づいたのですが…
5月12日の私は、ハイネックのウール100%セーター(その下はおそらくヒートテック)と、中綿ベストとモッズコートを着ていました。けっこうな厚着です。やっぱり油断は禁物です。そのあともvideoで「寒い」と連発しております…。
24/12/2010
帰国
結局やっぱり一睡もできず、荷詰めと掃除で朝を迎えてしまった。マガリを見送ったのがもう0時過ぎだったし、あっという間だった。困った事もたくさんあったお部屋だったけど、3週間どうもありがとね。もう二度とここに戻ってくる事はないけれど、やっぱり関わった場所ってのはそれなりに愛着がわくものでして…。
Kさんの親切で東京に帰るお客さんの送迎に私も乗っけてもらう事になって、まず私のところにピックアップに来てくれたんだけど、それがなんと朝の5時半。そこから東京のお客さんのホテルを経由して、空港に向かう。結局、行政やKさんや私の心配をよそに、雪はそれほどつもらなかった。空港までの道のりも渋滞、混乱、雪なしでスイスイ。なんと7時にはもう到着してしまったのだ!
東京のお客さんをお見送りして、Kさんと少しお茶を飲む。Kさんとも最近色々な話が出来るようになって、毎年会うのが楽しみな人になっている。今度はKさんに見送ってもらって、私もチェックイン・カウンターに向かう。「行ってらっしゃい!」「はい、また2012年に会いましょう!」パン屋さんのAさんもいつも最初に会いに行くと「おかえりなさい」って言ってくれる。なんか、この感じ、好きです。
今回、帰国便をビジネスにアップグレードしておいて本当によかったと思った。プレミアム・エコノミー以上のクラスに専用チェックイン・カウンターがあるのは知っていたけれど、いつでもチェックインできるのは知らなかった。これ、本当に便利!大スーツケース2つと機内持ち込み用小スーツケース1ヶ、手荷物2ヶを持ったまま、チェックイン可能時間までどうやって過ごそうか…と少し心配してたんだけど、Kさんが専用カウンターではいつでもチェックイン出来るはずだから行ってごらんと教えてくれた。チェックインを無事にすませ、専用サロンへの行き方も聞いて、出発までの時間そこでゆっくり過ごすことにした。
まだ時間が早いからか、サロンもがら~んとしていて快適そのもの。飲み物やちょっとした食べ物がセルフで楽しめる(もちろん無料)。インターネットも6時間つなぎ放題。クラランスのエステも20分間だけど無料で利用できる。う~ん、なんともプレミアムな感じ!6月の時も去年も、アップグレードしてたけど、空港に到着したのは、そんなに早くなかったし、友達と一緒だったからか専用ラウンジも行かずに過ごしてしまっていた。
あまりに快適だったので、搭乗時間まであっという間。搭乗ゲートに着いた頃、またちらほらと雪が降り始めた。色々な人に、無事時間通りに飛行機が発つ事を知らせ、日本の家族にももうすぐ飛行機に乗りますよ~と電話。実際の搭乗は予定より20分くらい遅れたのだけれど、そんなことは日常茶飯事。そんなに大したことではない。
今回、座席をファーストクラスの次の列に取ってみた。ファーストクラスを利用する人たちってのは、どんな人たちなんだろう…なんて興味津々に観察をしながら、離陸を待った。離陸すれば、カーテンをひかれてしまうので、もう中は見えないもんね!
と、ところが、いつまでたっても離陸の気配がない。雪はどんどんひどくなってきた。
私の座席周辺はほぼ全員、ラッキーアップグレードのヌメア行きフランス人達。特に右に座っているご夫婦はこのアップグレードがよほど嬉しかったらしく、日本人の事を笑えないくらいに大写真撮影大会。対して私の左に座る1人旅のフランス人女性はうちの母くらいの年齢だろうか、落ち着かない表情を見せていた。私は、なんとなく彼女と話を始めた。彼女は1人でヌメアに住む息子夫婦に会いに行くのだそうだ。ボルド-近くの村でシャンブル・ドットをされているそうで、この閑散期を利用して2か月の滞在。本当はクリスマスに間に合うように数日前に出発の予定だったそうだけど、この雪の混乱で国内線のフライトがキャンセルになったまま、自宅待機を余儀なくされていたそうだ。
そんなこんなで、彼女とひとしきり話した後、まったく眠っていなかった私は自然に眠りにおちていった…。良くねむった~!とパキっとすがすがしい気分で目を覚ました時、私はまだパリの空港を飛び立っていなかった。え~~~、この間に離陸してくれてたら、よかったのに!!!まだ離陸の目途がたたないとの事で、おつまみや飲み物が出され、CAの人たちも私達と雑談を始めた。なんでも飛行機に積もった雪を溶かす溶剤のシャワーをまず浴びなくてはいけないらしいが、それも順番待ち。それが終わっても、今度は離陸の順番待ち。溶剤はストで十分なストックがないらしいし、滑走路は悪天候のせいで限られた数しか使用できない。それでもGOサインが出たら行かねばならないので、乗客を乗せたままの待機…。
それにしてもCA、往路では道端で前日にスカウトしてきたのか?と思うような人ばかりだったけど、ビジネスクラスを担当する彼らはさすがに気持ちがいい。でもビジネスとファーストは同じ人が担当するのだけど、やっぱり態度は変えるみたい。ファースト向けのサービス、フランス人もやればできるんじゃん!
さて、搭乗後、待つ事4時間半。すっかり暗くなったパリの空の下、ようやく私たちの飛行機にGOサインが出たらしい。18時、いよいよ日本に向けて出発です!
あとは快適すぎるシートに身を任せ、あっという間の11時間フライト。またまた1本の映画を見ることもなく、気付けばもうそこは日本の上空だった。関空で隣のマダムともお別れ。いつか彼女のお宿にも行ってみたいな…。
リベンジかなわず、投降者のような気分で大阪に帰還。でもまあ、終わりよければすべて良しって事で…。大嫌いな飛行機で事故に遭う事もなく、雪道ですべって頭を打つこともなく、なぞのウィルスにやられることもなく、滞在中の稼働率は30%くらいだったかもしれないけれど、なんとか悪天候の合間をぬって無事帰国です。大阪の空は、南仏の空のように青くすんでいて、迎えに来てくれたパートナーの車に乗って、嬉しくて鼻歌モード全開。でもその車の中で私はもう2012年の旅の話をしていた。パートナーには本当に気の毒なんだけど、私はまたフランスに行きます!それもできるだけ長く、出来るだけ楽しくね!
à la prochaine !
22/12/2010
帰国1日前
いよいよ今回の滞在、最終日。昨夜は遅くまで荷造りをしたけれど、いまいち荷物のおさまりが悪い。また今夜も頭を抱えそうだ。
今日はまずキャロ姉さんとランチ。財務省で働く彼女は、今日も会議などで大忙し。私が彼女のランチタイムにベルシーのオフィスまで行く事にした。オフィス近くのカフェ で plat du jour を頂く。気前が良くて、稼ぎも良い姉さんはいつも何かと言い訳をしながら、ご馳走してくれる。今日は「また、しばらく会えなくなるからね…」との事。私が2012年に向けて掲げた目標を目を輝かせながら聞いてくれた。「素晴らしい事だから、とにかく2011年はそれに向けて勉強に集中するのよ!」と相変わらず姉さんらしい応援の言葉。私の修士論文を一番近くで応援してくれて、一番その完成を喜んでくれたのはキャロ姉さんだと今でも思う。言いつけは守れるかどうかわからないけど(笑)、こうして色々な人に話をして、自分をどんどん追い込んでいかないと、なかなか前に進めない私です。
キャロ姉さんとのRDVの後は、リディ母さんのところへ帰国の挨拶に。「エクレア、美味しかったわ!」と今日はいくぶん元気そう。今日はもうおなかがいっぱいだし、明日ここを発つので、残念ながら母さんの美味しいお惣菜を買う事が出来ない…。リディ母さんはまた私をカフェに連れ出して、日々のストレスを発散=女同士のおしゃべり。離婚をして3人の男の子を1人で育ててきたリディ母さんに、もし娘がいたら、こうして日々の愚痴を聞いてあげたんじゃないだろうか…。
そしてゴブランを離れる前に、近所のブランジェAさんちにも顔を出す。最初は店頭でいつものように立ち話をしてたんだけど、今日はちょこっとお店の裏(=おうちの一部)にお邪魔をして少し話しこむ。今ちょうどAさんのお母さんが日本から来られていて、私が南仏大好きって話からどんどん話が盛り上がって、もしかすると次の私のフランス滞在時、2012年の旅の際に、Aさんのお母さんとお友達の南仏の旅に同行させて頂く事になるかも…。もちろん今はどうなるか全く白紙だけど、未来の旅の話はいつも私に夢を見させてくれる。ぜひぜひ、一緒に行きましょう!と笑顔でお別れ。
やっぱりゴブランは良いな。リディ母さんとAさんの存在は、毎日の普通の生活にちょっとした喜びを与えてくれる。今日、Aさんにも言われた。「(家の事で問題が続くのは、ゴブランを捨てて)浮気するからよ~!」と。私もそう思ってたところだから、次回ゴブランに戻ろうか…と言う思いがまた高まってきた。悩ましい問題だな~。
店を出ると、外はすっかり暗くなってしまっていた。お店の近くから出ている86番のバスに乗って、途中84番に乗り換えて家の方に向かう。それが大大大渋滞。今夜からまた雪が降るとの予報で、そのせいでパリ市内の多くのサラリーマンは行政の判断で16時までに退社。家路を急ぐ大勢の人のせいでパリの中心地はマヒ状態だった。そのせいで今夜のローレンちゃんとのRDVはキャンセルせざるを得なかったし(彼女もパリの果てで渋滞に巻き込まれていた)、それよりも私自身がどうすればよいのか、動かないバスの中でずっと考えていた。
今の時点ですでに25%のフライトはキャンセルが決まっていた。おそらく長距離路線は優先的に飛ばすだろうから、明日の私の便もおそらく大丈夫。じゃあ、もし私が明朝、雪のせいで空港に到着できないで便を逃した場合は補償がない。今から必死で荷造りをして、今夜中に空港に行って、空港のホテルで眠った方が良いのだろうか…。こちらは緊急性の高い、悩ましい問題だ。そこに明日の送迎をお願いしていたKさんから電話が入った。明日の朝6時に、東京に発つ人たちをCDGに送って行くけれど、それに同乗したらどうか?と、言ってくれた。雪がどれだけ積もるのかは、明日の朝起きてみなければ分からない。もし雪が積もったら、そんな中、車で移動するのは怖い気もしたけれど、もうあまり迷っている時間もない。私は東京組の人たちと朝の6時にパリを出ますとKさんに返事をした。(ちなみに私の便は昼の13時40発です)
とりあえず予定が決まったので、再び荷造りに取りかかった。今夜中にパリを出るなんてことはとても無理なくらいに荷物がまとまらない。2つのスーツケースの重さをはかると、どちらもけっこうギリギリの20kg。ビジネスではもう1つ20kgの荷物預け入れが可能だけど、空港内を1人でウロウロしなくてはならない私には、大スーツケース2ヶ、機内持ち込み用小スーツケース1ヶ、手荷物2ヶ、これだけを扱うのが精いっぱいだ。
あ~、やっぱり帰国前前夜は今回も眠れそうにない…。
そうこうしていると、22時まで仕事だったマガリが少しだけ顔を見に来てくれると言う。まだ2人とも何も食べてかなったので近所のカフェで軽く食事。先日、マガリのために買い求めた Skalli のピアス(少し早いクリスマスプレゼント)を渡すと、すごく喜んでくれたのでホッ。趣味のものって難しいから。
最終のバスに飛び乗って帰るまで、本当にわずかな時間だったけど、会いに来てくれてどうもありがとう、マガリ。今度は春に日本で!
飛行機が飛ぶのか、飛ばないのか、空港に着けるのか、着けないのか、何とも慌ただしい気分の出発前夜。この12月はこの天候不良のせいで、空も陸も交通網が大いに乱れ、大勢の人が大変な目にあった。空港に寝泊りをし待機を強いられる人々や、列車に閉じ込められたままになった人々もあった。そんなのに比べれば、私はまだラッキーな方だと思う。明日、日本に帰れる。それがこんなに嬉しいなんて!自然現象の前で人間の文明はまだまだ無力です。
21/12/2010
帰国2日前
こんないい大人になって、また低温やけどをしてしまうとは…。朝起きると、貼ったまま寝てしまったカイロのせいで、下腹に縦じま…。子供の時の大やけどとは違って軽症ですんだとは言え、なんとも情けない姿…。薬箱に入れていたオロナイン軟膏を塗っておいた。
到着以来、続いている大寒波。20日間の滞在で20枚のホッカイロは用意して行ったけど、1日1枚ではとても足りない感じだった。幸い、先に帰ったみんなが、それぞれに持参したカイロを置いて行ってくれたので、私は連日、腹に1枚、腰に1枚…(+靴用ももらった)と、なんとも贅沢な2枚貼り。それが、重ね着をしているヒートテックのせいか、時々異常に熱くなる時があって、起きている時でもビックリする程だった。寝ているときは、やっぱりそれにもなかなか気付かず危険なのです。カイロにはしっかり注意事項として書いてあるわけだし、子供の頃の経験を生かせなかった私のせいなんだけどね。
とは言え、カイロは手放せない。今日もカイロ2枚貼りで元気に出かけます!
午後1に現在帰省中のパスカル講師とRDV。待ち合わせ場所のサン・ラザール駅前にはフナックがあるので、少し早く到着して、DVDや本を見ようと思ったのに、すごい人出で、エスカレーターを上るにも警備員の指示に従わないといけない程。1階から見える2階のレジエリアも強烈な行列が出来ていた。とてもじゃないけど人混み嫌いの私は耐えられない状況。一度もフナックに足を踏み入れず帰国するのは初めてだけど仕方ない。それにしても平日なのに、この人出って…なんで?
寒いけど外で行きかう人を見ている方がよほど気持ちが良い。30分ほど待ったところでパスカル登場。それが!すごいひどい風邪引きではないか!私なら出かけないな…ってくらいの風邪引き。もちろんこのフランスでは風邪引きの人でもマスクなんてするわけもなく「うつすなよ」と言ってもこればかりは仕方がない。帰国を明後日に控えた私は「どうぞ、うつりませんように…」と祈るのみ。
そんな風邪引きの人を寒空の下連れまわし、午後茶の時間(こちらは16時)に某おしゃれカフェに陣取ったものの、空腹のあまり注文したトーストは真っ黒で笑うしかない。このカフェ、けっこう来る事があったし、お昼時のお食事は美味しかった記憶しかないのだけど、お食事時を外すとろくなスタッフがいないんだろうか…。ま、今日はまだ何も食べてなかったので、おこげをカリカリ落として、バターたっぷりつけて食べておいた。
あ、そうそう。ちょうどヴァンドーム広場を通過した時、パークハイアットホテルの前に人だかりが…。なんで、なんで~???と、ミーハーな私達も待ちに入る。きっとすごい人が出てくるんだろう!しばらくして分かったのは、どうやらその人はレディガガだと言う事。レディガガと言えば、名前くらいは知っている…って程度の私。知ってる曲もAUのCMで流れているやつくらい。その程度なので、期待度はビミョ~になった。いつ出てくるかもわからないし、じっとしてると寒いし、もう行こうよ!とその場を立ち去る。きっとパスカルは見たかったと思うけど…。後でニュースで見た彼女は、なんと半ケツファッションでした!
暗くなったパリの下、風邪引きパスカルをメトロの駅まで見送り「また日本で~!」と手を振る。今夜はステファンを会う予定だったけど、まだ何も決めてなかったので、とりあえず歩き足りない私はサンジェルマンに向かってまた歩き始めた。
今回、久しぶりに冬のパリを…と思って10年ぶりに冬にやってきた。リベンジはかなわずだったけど、寒い極寒の街を歩いていると、パートナーや母と歩いた時代を思い出し、少々ノスタルジックな気分になる。寒いパリは、家族との思い出なんだな~。人生やり直しがきくのなら、私はパリでの生活をもう一度再スタートさせたい。今あるデジタルツールを駆使して、もっと有意義な留学生活を送ってみたい。思えば私はいつも過渡期を生きてきた気がする。言い訳みたいだけど、やっぱりそれが惜しいな…。
ま、とにかくノスタルジックな気分も垂れてくる鼻水で台無し。もう当分冬は遠慮しておこう。やっぱり私は春がいいや。
いつものカフェに座り本を読んでいると、ステファンから電話。ショコラ・ショーを頼んだばかりだから、もう少しここにいると言うと、カフェまでやって来てくれた…のはいいのだけど、またなんともひどい風邪引き!なんで~???今日、2連発のウィルス攻撃。とにかく、いつも元気いっぱいの彼しか知らないので、風邪で弱っている姿はちょっと気の毒だった。
こちらの会社ではクリスマス前には豪華な昼食が出たりして、職場でもノエルを祝ったりする。ステファンの会社でも今日はそんなゴージャスランチがふるまわれたらしく、おなかはいっぱいらしい。私は腹ペコだ!と言うと、軽いものなら付き合えるとの事。じゃ、やっぱり彼とはいつものカレーかな。フォブール・サン・ドゥニ通り(rue du Faubourg Saint-Denis)にあるSAHILへ。SHAN同様、この辺りのインド料理レストランの中ではかなりなかなかいける店だ。彼は食べる事にあまり頓着がないので、私たち2人で食事をするときはだいたいインド料理。幸い、私はインド料理が大好きだから大歓迎だけど…。
また寒空の下、風邪引きの人を連れまわし、今回彼との最後の散歩。この夏、新しい彼女が出来たらしく、私としては弟分の彼の幸せが出来る限り長く続く事を祈るのみ…。2012年の再会を楽しみにしながら…。gros bisous!
さあ、今夜は荷造りをしなくては!
より以前の記事一覧
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- 憧れの人、馴染みの人 2010.12.15
- キッシュ日和 2010.12.14
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- 南仏プロヴァンスの12月 その3 2010.12.10
- 南仏プロヴァンスの12月 その2 2010.12.09
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- 南仏プロヴァンスの休日 その2 2007.05.28
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- 研修旅行最終日 2006.04.21
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- フランス滞在記 2002年3月 2002.03.30
- フランス滞在記 2000年夏 2000.08.11
- 南仏プロヴァンスの旅 : Voyage en Provence. vol.3 2000.04.13
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- 初めての南仏プロヴァンス / Mon premier voyage en Provence 1997.05.08
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