Niort からモンパルナス駅に戻った私を再び迎えに来てくれたMag.。モンパルナス駅と言えばクレープリー。Mag.おすすめのクレープ屋さん La Crèperie Bretonne (56, rue du Montparnasse 14e) で軽く食べてから家に戻った。この通りは本当にクレープ屋さんが多い!よく噂で聞いてたけど、この通りだったんだぁ。
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le dimanche 17 mai 2009
この日は私の大好きな建築、Hector Guimard (エクトール・ギマール)の Castel Béranger (カステル・ベランジェ)に住むS氏を、同じく建築ファンのC姉と日本から来ているJさんと3人で訪問。知り合いの人からこのS氏を紹介してもらい、日本からコンタクトを取っていたのだ。この憧れの建築内部は、1998年6月、竣工からちょうど100年目の Castel Béranger 完全リニューアル工事を控えた時に見ることができたんだけど(当時の日記はこちら)、工事直前だけあって、誰も住んでいない床板もはがされた、かなりすさんだ状態だった。まあ、建築そのものの素の状態を見れたので、それはそれで大満足だったんだけど、完成当時をリアルに復元したというその内部と、人が住んでいる状態ってのにも興味があったので、ぜひにとお願いして今回の見学が実現した。
この建築をこよなく愛し、人に説明をしてあげるのが楽しくてしょうがない!といった感じのS氏。そしてピアノを弾く小柄で可愛らしい奥様。このお年を召したご夫婦と、そして愛嬌のある黒猫ちゃん。3人家族はいろんなアンティークのインテリアに囲まれながら個性的な空間を演出して暮らしを楽しんでいた。
共同玄関を入ってS氏のアパルトマンにたどり着くまではお化粧直しをして美しくよみがえった Castel Béranger に目を奪われてたけど、おうちの中に案内してもらったとたん、私の興味はインテリアと可愛すぎる猫ちゃんに…。ぜんぜん写真を撮ってないことにあとで気づいた。お茶を入れていただいて、おしゃべりもして、いつでもいらっしゃいと言って頂いたので、ぜひ来年も遊びに来よう!と心に誓ったのだった。
S氏のお宅を後にして、ここに来たらかならず立ち寄るお気に入り café Antoine が日曜日で閉まっていたので café de la Fontaine (12, rue Boulainvilliers 16e)に入ってみる。けっこうアール・ヌーヴォーの雰囲気を残す、好きなタイプののんびりカフェだったので、私のお気入りリストに仲間入り。今後はひいきに…したいんだけど、16区ってそんなに毎日来れないんだよな。
夜はJさんと別れてC姉の友人たちと一緒にレ・アールでタパス。大音量の音楽にノックアウトされました。疲れた…。
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le lundi 18 mai 2009
今日はパリ郊外の素敵な住宅地に住むT&Nご夫婦のおうちにおよばれ。昨日に引き続きJさんと一緒。11日に訪ねたG&F邸でのsoirée に体調が悪くて来られなかったTの奥さんN。翌日、電話がかかってきて、帰国前に絶対に会いに来いとの指令。もうどうしてもこの日しかなさそうだったので、先約をキャンセルして行くことになった。電車に乗って外の景色を見ながら、今日の行き先はJさんが留学時代に一時期住んでいた場所にとても近いと判明。懐かしそうだった。
先日会ったT、元気になったN、相変わらず素敵なおうちとお庭。昔からあるおうち部分とル・コルビュジエ風の増築部分。増築部分は建築家だったTが職人と一緒にぜんぶ手作りで作ったもの。ガラスブロックも1つ1つ自分で積み上げたそう。改めてちょっとした工夫に感心。初めて訪れたJさんも興味津々にたくさん写真を撮っていた。
Nのおいしい手作り料理をみんなで頂き、サロンでおしゃべり。4人でまったりと大人な時間を過ごせて楽しかった…のだけど、少し二人の元気がなかったような気がして、それが少し気がかり。最近、親しい友人を亡くしたとの事だったので、そのせいだったのかな…。
Jさんとパリに戻って、少しオ・ボン・マルシェでお土産ショッピング。お店を出たところでゲリラ豪雨に見舞われて、しばしカフェに避難。Jさんは21日に帰国するので、今回パリで会うのはこれが最後。今度は大阪で!!!
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le mardi 19 mai 2009
帰国の荷物を作り始めた。午前中にコリシモを1つ送り、午後からのんびりとSちゃんと16区、17区を中心に建築探訪、記事に添える写真を撮る。日本にはかなりストックがある建築写真だけど、こちらから送ってしまわないと校了に間に合わないので、急遽ペレ作品をいくつか撮り直した。
夜はC姉と夕食。ぼちぼち今回の滞在で最後のRDVが続く。C姉とも今日が最後。彼女の職場の友人でアマチュア・オペラ歌手のエマニュエルも一緒。メールでエマニュエルも一緒に…と書いてあったので、深く考えず女性が来ると思ってたら、男の人でびっくり。ちゃんと見ればエマニュエルの綴りが男子用でした(笑)
激しいくせ毛、濃い顔、南仏出身ですっごいなまってるし、かなりぽっちゃり目のエマニュエル君ですが明るく人懐っこい性格で、イタリア人ぽい豪快さ、歌うとすごい迫力で、すぐに仲良くなった。数日後に彼のコンサートがあるのに、私の帰国後で行けないのがとても残念。音楽学校に行ってた頃に親しくしていた日本人の友人がいらるしく、日本にはとても興味を持っているらしい。
そんなこともあってC姉から日本食のレストランを選んでほしいと言われた。フランスで日本食を食べることはほとんどないので、ちょっとネットで調べてみる。たくさんあるけど行ってみたいと思ったのはベタな日本食よりも洋食系のお店。パリのかもめ食堂みたいな chez miki (5, rue de Louvois 2e) は日本人女性3名で切り盛りしている純日本系レストラン。小さな店内は現地の日本人と、日本びいきと思われるフランス人で満員。会社帰りのビアホールのようなノリのうるさい日本人と日本好きの静かなフランス人のコントラストが面白かった。
前菜、メイン、デザートとおいしく完食。私はメインに日本風のハンバーグを頼んだんだけど、それが想像を超えるすごいボリュームで、一気に胃が膨らんだ。後でお店の人に聞いてみると、もう最後の1つだったのでちょっと残しても仕方ないし、お肉を全部まとめたら大きくなりすぎちゃいました~、との事。あ、いつもこの大きさってわけじゃないのね。
お腹も心も満腹ぷーになって、最終メトロでおうちに。C姉、エマニュエル君、また来年!
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le mercredi 20 mai 2009
今日もコリシモの発送からスタート。午後は建築写真の撮影続行。かなり暑い。
17h30~モンパルナスのFNACでパトリス・ルコント監督の処女小説発表会があるので、それに向かう。小説の話はもちろん、やっぱり映画の話が色々と聞けて楽しかった。パトリス・ルコントと言えば日本ではフランス人監督としては最も知られている1人だと思うけど、ここパリではこんなイベントは日常茶飯事なので、今日も30人ほどしか人は集まらない。それでも「パリはいいねえ、先日トゥールーズでイベントにはほとんど誰も来なかったんだ」との事。
30人とは言え、その中には熱心なファンが数人いた。常識的に考えれば小説の発表会なんだから、サインを求めるなら本を購入するのが当然だと思うけど、家から持ってきた雑誌やら、映画の資料やら、ちょっと相手に失礼だと思えるようなぼろい紙切れもあり、それらすべてにサインをさせている根性はさすがマイペースなフランス人だとへんに感心。
ミーハーな私ももちろんサインを頂きました…が、かなりユニーク↑。
夜はSとSの仲間たちと夕食。いつものVや靴職人N、久しぶりのSed達とオベールカンフのあたりに集う。このあたりは今一番新しい界隈らしいけど、夜のにぎやかさは私の好みではない。でもまあ、たまにはいいか。
L'ESTAMINET (116, rue Oberkampf 11e)で鴨料理を頂く。今日はお財布に現金がぜんぜんなかったので、Sにたかる(笑)。ごちそうさまでした~。
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le jeudi 21 mai 2009
到着後、何度もやりとりをしながら、なかなかゆっくりした時間をとれずに、こんな帰国直前になってしまったLちゃんとのRDV。今は有名銀行で契約社員として働き、モンマルトルのアパルトマンに住むパリジェンヌ。冬に日本であったばかりなのでそんなに久し振りって感じがしないけど、それでもパリでのデートは格別。
今日は祝日。パリもいつもよりのんびりムード。彼女の家の最寄り駅で待ち合わせをしたものの、途中乗り換えた地下鉄12号線はトリニテの駅でストップ。なんでも、持主のわからない荷物が見つかったとの事。次、いつ電車が動くかもわからないとの事なので、そこからピガールまで歩き、そこからモンマルトル・ビュスに乗って丘を越えることにした。
それが!メトロを降ろされたとき「あ~、ついてない~」って思ったけど、ピガール駅では映画の撮影をしていて、ちょっとラッキ~!映画の撮影現場って何度見てもワクワクする。でもモンマルトル・ビュスで丘を越えるのは、この撮影のせいでけっこう時間がかかってしまった。けっこう大々的に丘全体で交通規制をかけているらしい。ようやくLちゃんに出会えたのは、最初の予定より1時間もあとの事だった(もちろん携帯で連絡済みです)。
今は黒猫ちゃんと二人暮らしのおうち、RDCだけど明るくて静かでとても快適。とは言うもののやっぱり水回りは古い家って感じだ。サボと呼ばれるタイプの小さな小さな湯船があって、これ、今ではかなりめずらしいものらしい。
後で二人、モンマルトル散歩に出かけて、1つ撮影しておきたい建築写真があったので、Simon-Dereure通りに立ち寄ると、そこに撮影用のキャラバンがずら~っと並んでいた。撮影しているのは 『La Rafle』という2010年公開の映画。有名どころではジャン・レノなんかも出ている模様。撮影隊はモンマルトルを数日占拠し続けるらしい。さすがパリ。いつもどこかで何かしら撮影している。私が見かけたピガール駅のシーンはどんな風になってるのか、公開されたらぜひ見てみたいなぁ。
ぐるりと散歩してアベス駅に到着。ここで素晴らしいギターの演奏をしている青年を見かけた。すっごい男前で、Lちゃんも私も一目ぼれ。10ユーロのCD即買いです。休みの日にはここで演奏していることが多いらしいので、来年もぜひ一緒に来ようね、とLちゃんと約束。今日はここでお茶を飲んでさよならした。たぶん帰国前にもう一度会う予定。
夜、Ser.君と家の近所のカフェでRDV。パリに来たら必ず会う人の1人だ。ミシュランのガイドブックの執筆者として世界中を旅している彼との話は、いつも面白くて時間があっという間にたってしまう。仕事、家族、la crise de 40 ans etc... 。彼は私よりはずっと若いけど、私と一緒でフリーランスのお仕事なので、今年はお互いにこの不景気は辛いねって話で盛り上がってしまった。最近は取材費も仕事の依頼も厳しいらしいです。今度はもっと楽しい話題で盛り上がりましょう!
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le vendredi 22 mai 2009
今日はLuと朝1シネマ 『 Coco avant CHANEL 』 でスタート。思ってたよりもよく出来てて、興味深くシャネルの人生にグググっと引き込まれてた。それにしてもオドレイ・トトゥってシャネルに似てるわね…。日本でも間もなく公開されるようだけど、おすすめです!監督のアンヌ・フォンテーヌ、よく見る名前だと思ったら、けっこう彼女の作品は見ていた。中でも、今回魅力的なパトロンを演じていたブノワ・ポールブールドが出ていた Entre ses mains は結構好き。
Luと軽くランチをした後、解散。私はいったん家に戻って、Mag.にあげるものや来年まで預けておくものをまとめて47番のバスに乗り込む。サン・マルタン運河の近くにあるC姉とMag.がシェアするアパルトマンには、私自身1か月以上居候したこともあるし、パリに来ればもちろん必ず立ち寄るので、この界隈は(あまり好きじゃないけど…)馴染みの場所と言っていい。何度も足を運ぶインドレストラン街もこの辺りだしね。
以前、バカラ美術館があったパラディ通り(rue de Paradis)は、陶磁器のお店が多く軒を連ねていた。今はバカラも移動して、雰囲気は決してよくないけど、まだお店を開けて頑張っているところもある。その中でふらりと入った Maison de la Porcelaine (21, rue de Paradis 10e) にはお手ごろ感のある食器類がざくざく。欲しいものはたくさんあったけど、なんとか1つだけにしぼって、白い陶磁器のエスプレッソ用ペアカップを買ってしまいました。まったく…反省しないというか、自分の荷物の多さ顧みず、また壊れ物を…、でもこれセットで7ユーロ!シンプルだけど、キュートでしょ?
夜はMag.が最近できたいい感じのお店 Le Jardinier (5, rue Richer 9e) を予約しておいてくれた。内装は確かにかっなりおしゃれなんだけど、お食事は…う~ん、今風でした。泡々すぎることもなかったけど、ちょっとずつ色々なものがお行儀よく並ぶ前菜は今流行りのアルドワーズのお皿の上。全体的にボリューム控え目、でもお値段はちょっとお高めかと…。せっかく選んでくれたけど、Mag. ごめんやで~。今度は違う所に行こう!
Mag.は明日から南仏にヴァカンスなので、今日は今年のパリでの最後のRDV。今年も色々お世話になりました。今秋は日本に来ることになったので、またすぐ会えるね。暑い日本で楽しみに待ってます。
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le samedi 23 mai 2009
なんとなく荷物をつめてみる。出発をあさってに控え、今部屋にあるものは全部持って帰らなければ…。なんとなく目処はついたけど、どれも恐ろしく重い。もう今朝で郵便局は終わったし、今更ルーブルの本局までいく元気はないし…、なんとかするしかない。と言っても今日も予定がつまってる。
午後はよくしてもらっているリディ母さんとRDV。お店を閉めてから、近所のカフェでデジュネ。このアラゴ大通りのカフェは今年の私のカフェになった。ほんと、よく通った~。サービスのお姉ちゃんもカッコかわいいし、お食事もおいしいし、お店もきれいだし、言うことなし。夜の音楽がうるさい事以外は…(笑)。来年も通いたいところだけど、実は来年はゴブランを離れようかと思ってる。後ろ髪をひかれるのは、A子さんちのパンと、このリディ母さん。でも毎日挨拶をするアラブショップの親父は、もうすぐ閉店すると言ってたし、私もゴブランに滞在するようになって4年、そろそろ旅行者の特権で、よその界隈にも住んでみたくなったのだ。リディ母さんにはその事は言えずじまい。でもパリにいればいつでも会いに来れるから…。
私の大好きなリディ母さんのお店だけど、お商売はどこも大変。いつもやりくりが大変!と言いながらも素敵な笑顔で迎えてくれる。おまけもいっぱいしてくれるし、今日もお昼をごちそうしてくれた。大変でも誠実にお商売をする、商売人の鑑みたいな人だ。そんな彼女の店の商品だから安心して購入できるし、アドバイスも信頼できる。来年もたくさん買って帰りたいな~。
リディ母さんと別れて向かったのはモンパルナスのGAITE劇場。間に合ったら観ようと思って行ったら、開演の5分前に到着。ほぼ満員であまりいい席は残ってなかったけど、まあ安かったのでよしとしよう。主演のロラン・ジロ(Roland GIRAUD)は私も大好きなコメディ 『Trois hommes et un couffin』 のピエール役でも有名な俳優さん。数年前に実の娘さんが殺害されるという悲劇に見舞われて(犯人も見つからず捜査も打ち切り…)、今回のお芝居の中では「死」についてのセリフもたくさんあったので、辛いだろうな…と観ていて心が痛んだ。
でもこの BONTE DIVINE ! 、お芝居自体は基本コメディ。4つの宗教(キリスト教、イスラム教、ユダヤ教、仏教)の聖職者が合同講演会のあと、外に出られなくなり、そこでさまざまなテーマについて率直に語り合うというもの。各宗教の価値観をぶつけ合うものだから、そのギャップが面白いわけだ。言葉が難しくて、わからないところもたくさんあったけど、やっぱり観にきて正解。ロラン・ジロの熱演に拍手が鳴りやまなかった。
夜はSとSed君と今年最後のRDV。フランス人に人気のビュット・オ・カイユ界隈~イタリー広場まで、いつものように馬鹿話をしながら夜は更けていくのでした。また来年ね~!
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le dimache 24 mai 2009
いよいよ最終日。今日は共に寮生活を楽しんだ二人、一緒に到着したSちゃんと、一緒に帰るLuとお気に入りのレストランでデジュネ。毎度やってきている週末の
le comptoir du relais (9, carrefour de l'odeon 6e)で、3人の解散会(?)。相変わらず平日のレストランは予約が取れないけど、私は気軽な週末カフェで十分です。いつものようにまずは大好きなフォアグラを頂いて、前菜をもう1つメイン代わりに注文して、もちろんデザートも!大満足な3品だった。
その後いったん解散して、私はお芝居の見納め。17区のHEBERTOT劇場でずっと気になっていた COCHONS D'INDE を観る。また飛び込みのチケット購入だったけど、ぽつっと空いていた真ん中のいい席が取れた。
最初、インドの豚たち???と思ったこのタイトル、こうなると別のテンジクネズミやモルモットって意味になるらしい。昨日に引き続き、最近息子さんを事故で亡くしたばかりの主演のパトリック・シェスネが、悲しみを振り払うかのようにコメディに主演。銀行に閉じ込められてしまって出られなくなるという、図らずも出だしのシチュエーションまで昨日と一緒。でもこちらは笑いっぱなしのコメディ。フランスの要領の悪いというかどうにもならないサービスの悪さを知っている人なら、冒頭から大爆笑。私も涙を流して笑ってました。
そのあと、数日前に会ったばかりのLちゃんともう一度RDV。会えばやっぱり話すことはたくさんある。どうしても撮影し直したいピエール・パトゥの建築作品 《le paquebot》 が15区の果てにあったので、そこまで付き合ってもらってお茶をした。
5月のパリは9時過ぎまで暗くならない。楽しくおしゃべりしてたらもうあっという間に 8時を過ぎていて、夕食の約束をしていたSちゃんから電話。急がないと食いっぱぐれちゃう!って事でLちゃんともここでお別れ。また来年、ゆっくり会いたいな。
お昼の3人が再度集合。アラゴ通りの私たちのカフェでまたしっかりお食事。今年も本当にたくさん食べた~。去年、フランスから戻った私が人生最高の体重をマークして、ようやく重い腰を上げダイエットに取り組んだわけだけど、おかげさまで今年の出発前までに7キロ減。まあフランスでカロリー気にしなくていいように減量したわけだけど、本当に食べに食べまくったので、帰国後、体重測るのが怖い…。
ま、帰ったらまたダイエットかな…。キリスト教の7つの大罪にもある暴食のつけは大きい…。
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le lundi 25 mai 2009
昨夜は部屋に戻ってから荷づくりに燃え、一段落したところで「あともう少しで終わり!」などと、余裕で二人の部屋でゴロゴロしてたのに、そのあとアタフタ、あたふた。結局一睡もできず、迎えの車が来たときもまだ入らない荷物をつめようと必死になっていた。私の死ぬほど重い荷物のほとんどは若い二人が頑張っておろしてくれて、私は最後にヨレヨレになって、階段を降りて行った。ゆっくりとお別れ&お礼の言葉も言えないまま、Sちゃんに手を振って、LuとCDG空港へ。今回は乗り合いの車を利用。私たちが最初に乗り込んで、あと2か所、2組をピックアップして10時過ぎには到着していただろうか?
ところで…私は飛行機が怖いです。よく考えたら嫌いなんじゃなくて、怖いのだ。でも今回の帰国はとってもワクワクしてる。だいたいヴァカンスが終わる上に飛行機に乗らないといけない帰国の日というのは、荷造りとかの疲労もあって、いつも最悪の気分。でも今回はたまったマイルを使ってLuともどもアップグレードしてビジネスクラスに乗れることになったのだ。そんな事をしなくても、私の周りには、突然のプレゼント・アップグレードを享受してる人がたくさんいるけど、どんなにエールフランスに忠誠を誓っても、乗り続けても、私にはそのチャンスが巡ってこないようなので、仕方ない!マイルを使うべ!って事で、初ビジネスクラスなのです。それにしても毎年、毎年、もっと優雅な出発を、そして帰国を目指してるんだけど、どんどんほど遠くなってるような気がする。もう少しビジネスクラスが似合うスマートな大人になってみたいものです。
空の旅はそれはそれは快適で、ほぼ180度になるシートは、私くらいの背丈の人なら十分ベッド感覚で休める。お食事はエールフランスだからか?グレードアップだからか???やっつけ仕事ながら、いちいち布のナプキンを用意してくれて、陶器のお皿で出してくれて、量がたっぷり。満足です。この特別な12時間のフライトを存分に楽しむため、寝ないぞ!と思ってたけど一睡もしてなかった私は1本映画を見ただけであとは爆睡でした。
また来年、アップグレードできるようにマイルがんばって貯めようっと。
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1日はみな平等に24時間。1日8時間寝てしまうと1日はとても短すぎるし、3時間しか寝ないとしんどすぎる。バカンスは1ヶ月だと物足りないけど、2ヶ月だと長すぎる。なんでも適当が大事。
この歳になると、人生の意味を考えることがよくある。でも人との出会いを求めて生きるってのはどうだろう。素敵な一期一会を探し続ける旅。ある意味、人との出会いはすべて奇跡。となりを歩き、すれ違うだけでも奇跡的な確率だから…。
人生は死に向かっているのではなく、人との奇跡的な出会いを探す終わりのある旅。「また来年!」と手を振る時、早くその時が来て欲しいと願いつつ心をこめて言うけれど、でもそれは死に向かってまた1つコマを進めてしまうこと。
でも「また来年!」は人生の残りのろうそくの長さを減らすことではなく、人生を楽しく過ごすおまじないの言葉…ってのはどうかしらね。
また来年!à l'année prochaine !
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