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09/02/2012

mise en scène

Images_2少し前の話になるけど、1月8日に今年の1本目の芝居として「8人の女たち」を観た。オゾンの映画同様に、ご覧の通りの豪華出演者、見ごたえのある作品に仕上がっていたのは言うまでもない。

舞台のつくりがまたユニークで、本来舞台であるところにも客席が設けられていて、観客同士で舞台を挟むようにして観ることになる。特に舞台側の席は本当に舞台上なので、演者に近いのは良いとしても、私たち、こちら側からの観客からも見られているようで、少し照れるな。照明の影響で、けっこう観客の表情もよく見えたから、あれでもし寝ちゃったら、超恥ずかしいね。

ところで、この芝居を見てからずっと気になっていることがある。この舞台、前後は観客に挟まれて、左右は袖になってるんだけど、演者は自分の出番が終わっても、いつものように袖に引っ込むことなく、袖手前に置かれた椅子に腰かけて、次の自分の出番を待つことになる。もちろん袖手前なので、観客に見られている状態は続く。

こういう演出は今、流行ってるのですか?

7546823b98c8212dc5e5f05e22c4d66c2010年6月9日に私はパリで芝居を観ている。大好きな俳優シャルル・ベルリングが出ていたので、大喜びで見に行ったものの、ストーリー自体はとても難解で、一緒に行ったフランス人の友人も「わからない」と言っていた。ただ印象に残ったのは演出。その日のブログに私はこう書いていた。

今夜はMarigny劇場で大好きな役者の1人、シャルル・ベルリング主演の『le Donneur de Bain』を観る。内容は Mag.でも意識が遠のく時があるほど。台詞が難しかった~…けど、演出が面白い。普通芝居を終えた役者はそでに引っ込むものだけど、ここでは舞台の脇に置いてある椅子に座って、続きを傍観している。時には衣装を着替えたり、くつろいだりしながら…。【…】

私はこういう演出をこの時に初めて見たので、実に面白い発想だと思ったわけだ。でも今回の8人の女たち…これは何?まったく同じじゃないか!流行り?パクリ?昔からよくあるの?

演劇は好きだけど、別に精通しているわけでもないので、演劇界の事はとんとわからない。誰か教えてくれる人はいないでしょうか?もうずっと気になっています。

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Commentaires

人生で数回しか演劇を見たことのない私ですが、大津で見た平田オリザさんの演劇もこの演出でした。袖付近はうす暗くなっていたので、そのことに気付いたのは途中からでしたが。mikaさんでもあまり遭遇しない演出ということで、なぜか私も得した気分♪

Rédigé par: Akane | 09/02/2012 10:55

Akaneさん
そうなんだ~。
じゃあ、実はけっこう普通のことなのかな?
でも誰が始めたとか、そういうのもちょっと気になるな。
ちょっと調べてみます。

Rédigé par: mika | 09/02/2012 18:27

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