なので…
気づけば、もう10月…。もう言い飽きたけど、本当に早い!日本にとっても、私個人にとっても「忍」だったこの1年も、ようやく?もう?終わりが見えてきた。今はともかく、2012年が素晴らしい年になってくれることをひたすら祈るのみ。
ところで、このブログもずいぶんと長い間ほったらかしになっていた…と今、気づいた。まあ、珍しいことではないけど(笑)。9月は、来年の旅の準備に翻弄されて終わってしまった。もちろん日常業務をやりつつ、どちらかというと日常業務も忙しい9月、+3つの旅の準備…だったので、本当に睡眠不足で、疲れ果てた1ヶ月間だった。
ようやくすべてのお宿を確保して、第1段階は突破。終わってみて言えることは、もう2度と夏の南仏にはグループでは行かない!って事だろうか。またいつか母がラベンダーの咲いている時期に南仏に行きたいと言ったら、例外的に行くつもりだけど、その時は2人で…、もうそれ以外に夏の南仏には足を踏み入れることはないはず。
今回の宿の手配、途中、怒りすら感じる難しさだった。たぶん2人旅なんかだともう少し楽にとれるんだろうけど、グループで南仏周遊ともなれば、1ヶ所に長く泊まることは不可能。シングルの希望者が多くて全部で5~6室、2泊でお願いします、な~んて言っても、返事すらよこさないところがほとんどだ。もちろんむこうにしたら、ハイシーズンに何を言ってるんだ!!!ってところなんだろうが、返事くらいよこせ!
南仏にはひいきにしている宿が2ヶ所あるので、そこは難なく部屋を確保できた。でも部屋数の少ない宿にとって宿泊予約の調整は、私のやっている仕事の調整と同様に難しいのだろうとわかるだけに、無理を言っている私も心が痛む…。
返事すらよこさない宿は、本当に不愉快だ。サービス業のサの字も理解していないようなそんな宿、金輪際利用しない!なんて私がいくらここで吠えてみても、ハイシーズンの南仏は、どれだけ料金を高くしても客の切れ目なく満室が続くのだろうから、反省する必要もないのだろう。
もともと夏が大嫌いなのに、咲いてるラベンダーを見たい!なんてちょっぴり色気を出したものだから、こんな事に…。人間欲を出すとろくな事はないようで…。まあ夏の南仏はそう簡単ではないと思ったけど、11月の京都の宿探しに匹敵する困難さだった。
なので…、せめてラベンダー街道を行く日は、快晴に恵まれますように。どうかそれくらいのご慈悲を~、神様、お願い!
ところで、この「なので」という言葉、私が今一番TVで聞いててイライラする言葉の1つだ。私くらいの年齢以上の人たちは、この「なので」という言葉が連発されることに違和感を感じていると最近何かの記事で読んだ。道行く若者だけならともかく、NHKのアナウンサーまでもが何食わぬ顔で使っている。
もちろん言葉は生ものなので、使っていく人が増えれば、それは正しい言葉になっていくのだろう。けど、今は耳障りだなあ。
先日新しくなったPCにおまけの辞書がついていて、百科事典の項目の中に「問題な日本語」というのがあった。それでさっそく「なので」を検索してみると、こんなんが出てきた。面白いので載せておこう!
なので
[質問]近ごろ、「…。なので、…」と説明を進めていく用法が耳につきます。「なので」をこのように使ってもよいのでしょうか。
[答え]最近、「だから」と同様に、「なので」を文の先頭に付けて前の内容を後ろにつなげる言い方(接続詞の用法)がされます。インターネットで検索すると、「SSRIは以前の抗鬱薬と同様、薬効発現までに一~二週間かかります。なので、最低、二週間は飲み続けてみる必要があります」といった用例がヒットしますが、小説や新聞のデータで検索すると、ほとんどヒットしません。話し言葉では、徐々に使われてきているが、文章語としては、まだ定着していないことがわかります。
「だから」や「ですから」があるのに、どうして「なので」が新たに使われるようになったのでしょうか。
「だから」「ですから」は「から」、「なので」は「ので」を含む語ですから、この「ので」と「から」の違いを反映させようとしたのだと推測されます。「ので」と「から」では、「ので」は客観的で「から」は主観的だとか、「ので」の方が少し丁寧だとか言われます。「だから」では、理由をごり押しする感じがするが、「ですから」では、畏まり過ぎるか気取り過ぎる、というので、「なので」の出番となったのでしょう。
「だから」の「だ」と、「なので」の「な」は、もともと同じ断定の助動詞の異なった形だと考えられます。断定の助動詞に由来する接続詞は、「だから」「だが」「だったら」のような「だ」の形のものは多いのですが、「な」の形で始まる接続詞は多くありません(「なら」と「なれど」くらいです)。ところが、少し前から、「あなたは今、あの片眼の百姓が――あなたのために――死んだということを知っておられる筈だ。なのに何故、こんな静かさを続ける。」(遠藤周作)のように、「なのに」を接続詞として使うようになってきました。
「なので」は、この「なのに」に引き続いて、接続詞化を進めていると言えるでしょう。さらに、「な、わけないだろ」とか、「な、こと言って」のような「な」の用法も控えています。
「なので」が接続詞として使われ始めたことにはしかるべき理由が感じられますが、現時点では違和感を感じる人もいる新しい用法であり、使用には注意が必要です。改まった場では、「ですから」などを使うほうが好ましいでしょう。(矢澤真人)
[ポイント]「なので」を接続詞として使うのは新しい用法であり、現時点では、改まった場では「ですから」などを使うほうが好ましいでしょう。
問題な日本語より引用
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