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12/12/2010

un dimanche

P1000678昨夜、遅くにパリに戻り、荷物が大きかったこともあって、リヨン駅からタクシーに乗った。同時に到着した2台のタクシー、こういう時どちらにしようかすごく迷うけど、昨夜は当たりだった。だいたいパリのタクシーで、気持ちの良い運転手に当たった事など殆どない。運転は荒いし、愛想も悪い。まれにフランス語が不自由な人もいたりする。それが昨夜は、こんな紳士的なタクシーの運転手さんもいるんだ、と感動。

まず、道の込み具合を説明してくれて、彼が最もよかろうと思う道程を提案してくれた。私は「あなたを信頼しますから、それで行ってください」と答えた。その後、セーヌ河の水の量がかなり増えている事から、世間話を始めて…

そう言えば昨日アレックスが「パリはとんでもない事になってたよ」と教えてくれた。ゴルドのお宿にはテレビもラジオもインターネットもないので、私は世の中で起こっている事を知る術がない。実は私たちが南仏行きのTGVに乗った日の午後、パリでは雪が降り続き、交通網が完全にまひ。パリ郊外の自宅へ帰るのに6時間を要したとか、オフィスや市内の受け入れ施設で夜を明かした人もあったとか…。それをようやく私が知ったのは昨日の事。アレックス情報によってだった。今はもう、その時の混乱を伝える雪も残ってないけれど、このセーヌ河の水位の高さがそれを物語っていた。

「パリを離れていたからぜんぜんその状況を知りませんでした」「どこに行ってたんですか?」「南に」「それはいいですね」「お天気もとてもよかったですよ」

そして運転手さんが不意に「ところで、あなたはパリジェンヌですか?」とたずねてきた。「いえいえ、ただのツーリストですよ。私のフランス語で分かるでしょう?」「ツーリストのあなたが、どうしてそんな完璧なフランス語を話すんですか?」「(褒め言葉を)ありがとう。以前、フランスで学生をしてましたけど、ずいぶん前に…」

もちろん私のフランス語は完璧からはほど遠いものだ。ただ、こういう世間話では、最近はずいぶんごまかしがきくようになってきた。それらしく話す事ができる、と言う事だ。深い話をすれば、あっという間に化けの皮ははがれるだろうけど(笑)

運転手さんは家の前で荷物をおろしてくれて、最後にもう一度私のフランス語を褒めてくれた。「良い滞在を…、そしてあなたのフランス語にもう一度 bravo!」なんか嬉しかったなぁ、単なるお世辞ではなく、心のこもった言葉に聞こえたから。きっともっと時間があれば、いいお友達になれたかも、このおじいちゃん運転手さんと…。

P1000530そして南仏の余韻も覚めやまぬまま、日曜日の今朝、私は北駅に向かった。先日、ここからみんなとブリュッセルに発ったばかり。今日はベルギー人のT君と日本人Yちゃんのご夫婦+生後9ヶ月の赤ちゃんMちゃんがベルギーから会いに来てくれる。適当な待ち合わせ場所も思いつかないので、タリス号が到着する北駅まで迎えに行く事にした。大阪かパリかブリュセル、この3都市のどこかで1年に1度しか会えないお友達だけれど、いつもこうして声をかけてもらえて光栄です。それに写真でしかまだ会っていなかったMちゃんにも会えたし!美男美女カップルのハーフだから、きっと美人になるんだろうな~。将来が楽しみだけど、ゆっくり大きくなってくれるようにお願いしておいた。私は歳とりたくないから(笑)

寒いパリ、観光って感じでもないので、ゆっくりどこかに座ってお話をすることにした。とりあえずバスに乗ってオペラ界隈に出て、プランタン内のレストランに行く。クリスマス前でどこも繁華街はごった返しているけど、とりあえず光あふれる空間でテーブルをゲット。私は謎のコキアージュのリゾットとカフェ・グルモン(エスプレッソと小さなデザートがセットになったもの)を頂いた。今日はT君のおごりです!

P1000535それにしても、もうすっかり2人とも親!子供を抱く姿も板について、なんとも不思議な感じだけど、とても頼もしく見えたわ。こうしてみんな本当の大人になっていくんだろうな…。まだ少し熱っぽいMちゃん(病気だったのです…)に「早く元気になってね…」と、小さなぬいぐるみをプレゼント。仲良くしてあげてね。

もともとこの日はステファンとの先約があったので、3人とは夕方にバイバイ。普通の約束ならもちろん変更して遠くから来てくれる3人とずっと一緒にいたかったのだけど、今夜はクラシックのコンサートに招待してくれるとの事で、チケットも購入済み。仕方がなかった。彼がクラシック???ちょっと腑に落ちない気もしたんだけど、きっと私の好みを考慮してくれたんだろう。これ、実は、サッカーの試合の代わりなのだ。もともとはPSGの試合を一緒に見に行く事になってて、私の滞在中にパリで試合があるのは2回だけ。5日は私が教室のみんなと約束があって無理で、18日は彼が大切なパーティに呼ばれて無理になった。結局のところこの大寒波で、外で試合なんて見てるどころじゃなかっただろうし、行けなくても良かったんだけどね…。でも約束が果たせなくて、何か代わりの事を考えてくれたのだろう。

P1000537今夜のコンサート、場所はなんとサント・シャペル(Sainte Chapelle)!もう長年足を踏み入れてないけど、ステンドグラスが最も美しい教会の中で行われる。でも、ふと考えた。夜だから、冬だし、暗い。ステンドグラスはあまり意味がないな…と。ここでコンサートが定期的に行われているのは知ってたけど、やっぱり同じ来るなら夏場来た方が良いんじゃないだろうか…。実際に来てみると、やっぱりステンドグラスは真っ暗で、教会内は工事中。そして何よりこの寒波のせいで、寒い!!!サッカーの野外観戦よりはましだけど、寒くて寒くて、後半は震えが止まらなかった。ダウンを着たままカイロ2枚貼って聴いている私がこんななのに、軽装の演奏者は、どうやって震えを止めてたんだろう。やっぱりプロです。

ともかく男性4人によるカルテット、そしてメゾ・ソプラノのソロ Ghislaine Roux さんの歌は素晴らしかった。曲目もシューベルトやバッハなど、馴染み深いものが多くて、リストの私の大好きな曲も入ってたし、聴きごたえのある時間だった。季節がら、アヴェ・マリアのオンパレードだったけど、本当に色々な曲があるものだ。心をぎゅっとつかまれた曲があったんだけど、プログラムを買わなかったので、誰の何か分からずじまい。ちょっと後悔。

せっかくの場所なので、ステンドグラスが観賞出来ればなお良しだけど、それがなくてもコンサートとして、とても感動的な時間だった。あまりクラシックを聴かないステファンもかなり気に入ったらしく、その良さを、その後夕食で合流したT君+Mさんカップルにも熱く語ってたわ。

今夜の夕食は、6月にも連れてってもらった韓国料理屋 JanTchi (6 rue Thérèse 1e)。他のパリの韓国料理屋をあまり知らないので比較できないけど、ここはけっこうおいしい。ちょっとフレンチに飽きてきたところなので、辛いのを食べまくります!

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