引越し完了
今朝は朝一で代替物件の見学。もし気に入らなくても他に選択の余地はないのだけど、全部の荷物を運んでから、気に入らなかったときのショックはまた何倍にもなるだろう…と、まず見学だけさせてもらうことにした。
ドアの前には前回とは違う若い女性。前回のフランス暮らしが長いマダムよりは私達にまだ感覚の近い滞在3年目の女性だった。感じの良い彼女に案内された物件は最上階屋根裏部屋、私がもし今留学生で物件を探しているなら、申し分のないものだった。こじんまりとした室内に、必要なものは全部揃っている。清潔だし、白い壁に最上階の光が映えてとても明るいし、物件自体は十分に許容範囲。界隈も学生時代に考えていた引越しリストにあった場所の1つだし、ちゃんと熱いお湯の出る十分な水圧のシャワーも確認した。「じゃあ、お願いします」と私。水が十分に出ないような物件を与えておいて、住めないと言っても、返金はできないと言うのだから、ここを気に入るしかないわけだけど、本当にいやな物件でなくてよかった…。
ただ、生活するには便利な界隈とは言っても、サン・ジェルマン・デ・プレとは比較にならないほど、中心地からは遠い。交通の便も単線なので、まあ良いほうではない。とにかく今回も歩きつくしたい私にとっては不便としか言いようがない。それに排水システムが屋根裏部屋などによくある特殊なもので、排水がある程度たまるたびに、ゴ~っと轟音をたてるものだった。シャワーなど水を流し続けるときは1分ごとにこの音を聞かなければならない。これはかなりストレスになりそう…。あと1つ…、建物自体は集中暖房で昼間は十分に暖かいけれど、夜にはそれが切れるとの事。他に暖をとるものがないので、この大寒波中のパリで、どれだけ室温が下がるのか???それは大問題だった。昨日まで滞在していた女性は大丈夫でした…と言われても、人それぞれだし、私は相当な寒がりだ。まあ、とりあえず、今夜過ごしてみてから考えよう。
代わりとしてあてがわれたのは、ひどい物件ではないにしても、諸手をあげて喜ぶものでもない。今回はサンジェルマンに拠点を置くために御社の物件を選んだ訳で、あてがわれた物件そしてこの界隈に滞在するのは私の今回の滞在の意図から大きくはずれること、そして私の不満に思う気持ちは伝えておいた。それを考慮した対応をしてもらえるかは今後… on verraである。今はとりあえずこれ以上時間を失いたくないので、骨の折れる交渉はあきらめた。前回に引き続き、住環境には運のない私…。でもまあ気持ちはいつも前向きに!こんなことでもない限り、住むことがなかったこの界隈も楽しめるように、歩くことを少しあきらめてNAVIGOを使うことにしよう。
お昼前、そこからみんなとのランチの約束に向かう。今日はお約束の Le Comptoir du Relais (9 Carrefour de l'Odéon 6e)。ここのフォアグラ・トーストは本当にどこよりも美味しい。少しお塩を散らして食べると、格別の風味になる。春の滞在の時にはこれがメニューから外れていてがっかりしたのだけど、今回また復活。とろけるフォアグラを満喫してから1日だけの我が家に戻った。
15時に約束していたステファンがやってきてくれて、一気に荷物を新居へと運び終えた。約5ヶ月ぶりの友との再会は引越し⇒カフェ⇒散歩の半日となった。今日はまた一段と冷えて、歩くと顔が痛い。私はいつでも歩けるように、ヒートテックにカイロ両面貼り…と、しっかり防寒(顔・頭以外)できていたけど、彼はまさか初日からこんなに歩かされるとは思ってなかったのか、割合に軽装で凍えていた。かわいそうに…(笑)。途中、ギャルリー・ラファイエットのクリスマス・イリュミネーションを見る。大勢の人に混じって私もその美しさにシャッターを何度も押す。中のツリーもパリで一番華やかだろうから、また日を改めて行ってみたいな。
パリの果てから今夜のレストラン Julien (16 rue de fbg Saint-Denis 10e) まではおよそ10000歩。ここも研修旅行では良く利用するお店の1つ。早い時間帯はお店もそんなに混んでないし、照明が明るく、本物のアールヌーヴォー装飾がじっくり楽しめるから好き。今や観光客相手の店の代表格かもしれないけど、その割にお料理もちゃんとしてる。今夜、私は今日のおすすめ2品頂く。前菜のオマールソースは大好きな味。もう1皿お代わりしたいくらいだった。そしてメインに鴨のマグレ。
食後みんなはイリュミネーション・バスツアーに参加するので、私はここで失礼する事に…。少しだけ早く家に到着できそうなので、新居での生活をカスタマイズして明日に備えます。
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