キッシュ日和
今日も寒い。なんかこちらに来てから天気予報では最高気温0℃とか1℃、最低気温も0℃とか-1℃…なんだかずっと0とか1の数字しか見ていない気がする。数字だけでも寒い…。
のんびり朝を過ごして、昼1シネマに出かける。モンパルナスの映画館で「le Nom des Gens」を見た。人助けもここまで来たらすごい!と言うハチャメチャな女の子に最近人気のサラ・フォレスティエ、最終的に彼女が本当の伴侶として選ぶ男性をジャック・ガンブラン(最近ちょっと老けたな)。かなり強烈なコメディで好き嫌いはあるだろうけど、私は気に入った。その後、早番のマガリが仕事を終えて映画館まで来てくれて合流。腹減りの2人で、まずは遅めのランチを。
ただ、この時間だとほとんど普通のお昼は終わってしまってるし、どこに行こう???と、前から気になっていた les saveurs de pierre emile(62 rue de vaugirard 6e)へ。ここならノンストップで店主ご自慢のキッシュを味わえる。素朴な雰囲気のキッシュとタルトのこのお店が、雑誌ku:nelで紹介されているのを見てから、キッシュ大好きな私としてはぜひとも一度は試しておきたかった。お味も大切だけれど、店主ピエール=エミール・アレラ氏の表情がなんとも良いのだ。こんな人がやってる店が悪いはずがない!と思わせるような顔…。
お昼のピークを過ぎた店内はお客もなく、従業員も雑談に花を咲かせている。色んな食材の組み合わせが面白いけど、私はいつも通りシンプルにキッシュ・ロレーヌとリンゴ・タルトにした。食材が新鮮だと、食にうるさいマガリも大満足。私はもう少しパリッと焼けている方が好きだけど、このポーション、手軽さは、1人の時や急いでいるときにはありがたい。
2階のイートインのスペースも気持ちがよくって、きっとランチ時はすごい混乱しているんだろうけど、夕方はのんびり過ごせる。サロン・ド・テとしてもいい感じ…なんだけど、1つだけ残念なのは従業員の態度。ベトナム人かタイ人、カンボジアかな?よくわからないけどそういう感じの言語を話すアジア人従業員の接客がとても横柄。いくらおいしいキッシュを出していても、雰囲気も大事に思う私のようなお客は、次はもう来ないかもしれない。それが従業員のせいだなんて、店主のアレラさんはどう思うだろう。雑誌の写真ではもうかなりご高齢のようだったし、セミリタイア状態なのかしら?彼女たちの接客態度を見たら、きっと彼は悲しく思うと思うんだけど…。
その後、マガリの家の方まで寒空の下、歩く歩く。途中カフェを探しながらお気に入りのle nemours(2 galerie de nemours 1e)まで来た時、何やらここで撮影中。そのせいで入れず残念だったけど、なんと!カフェの窓辺にはお気に入りの俳優フランソワ・クリュゼが!!!マガリと2人興奮しながらも、その場を去った。本当はもう少し見ていたかったけど、なんせ寒いのだ。寒いし、中には入れてもらえないし、規制線はりだすし、仕方なく去った。何の映画だろう…。彼が主演のLes Petits mouchoirs(上映中)はギヨーム・カネが監督だし、見るのを楽しみにしてたんだけど、上映時間がなんと2時間半。マガリ評はいまいちだし、最近、2時間超えの映画って映画館で見るのがちょっとつらい…。DVDで見る事になるかな…。
マガリんちの近くで彼女とは解散。私はその後キャロ姉と au 10ème(22 rue Mazagran 10e)でRDV。なんとも雰囲気の若いBarで先に到着した私は入るのを一瞬ためらったほど。しばらく周りをうろついて戻ってきた時、空席ができてたので、すかさず入店。今時のBIOっぽい軽食も食べれるお店で、メニューとにらめっこした挙句、今日2つ目のキッシュにチャレンジすることにした。だってその他はサラダ(寒いし!)とかスープ(液体だし!)しかない…。同じキッシュと言っても随分形態もお味も違うもので…。今、私もキッシュづくりにはまっているので、勉強になります(笑)
フランス人の友人と会い出すと、どうしても帰宅時間が24時を回ってしまう。今夜も東駅から31番のバスでのんびりと帰ってきた。始発駅からほぼ終点まで乗ってると、確かに時間がかかる。ゆえに眠たくなって寝ちゃうんだな、これが。そして自分のバス停を逃す…そして歩いて戻る。何度同じ事を繰り返すんだろう。でも、やっぱり、バスが好き!
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