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11/12/2010

南仏プロヴァンスの12月 その4

P1000471昨夜は随分と早く眠りにおちたようで、夜中何度か目を覚ました。パキっと目が覚めた朝の4時頃、その時に、あんなに強く吹いていた風の音がまったくしない事に気付いた。もしかして今回のミストラル終了???

せっかく気持ち良く目が覚めたので、本を読みながら夜明けを待った。毎日、カメラを向けた夜明けだけど、今日は一段と遠景のグラデーションがきれい。それにしても本当に嘘のように風はやみ、木々の枝もまったくと言っていいほど揺れていない。まるで台風の目にでも入ったようだ。

P1000473今日もお1人様席で健康的に朝食を頂き、ウェンディとも楽しく話をして、お宿の精算も済ませて、荷物をまとめた。大好きな青の部屋にもしばしのお別れを告げる。さあ、いよいよ出発の時。

アレックスが約束通り11時に迎えに来てくれた。一家全員でお見送りをしてもらってお別れのビズ。ちゃんと休んで元気になってね!と手を振り、2012年の再会を約束。1年4ヶ月なんて、ずっと先のようだけど、毎年のようにきっとあっという間なんだろうな。

あ~、もうお店もレストランも開いてなくていい。ずっと南仏にいる旅にすれば良かった。パリに戻るの嫌だ…なんて思っている私がいる。12月のリュベロンはいらないものを全部そぎ落とし、素朴さだけがさらに際立つ。そしてそのいでたちがますます私の心を惹きつけた。やっぱりいつかは必ず住んでみたい場所…。

P1000503休日モードのゆる~い感じのアレックスはまだ小さい下の子レニー同伴で登場。土曜日も奥さんがお仕事なので、今日はアレックスが見るのだ。再会を楽しみにしていた上の子ユーゴーは家の駐車場でお母さんの運転する車に足をひかれ(なんと!)足をケガしたばかり。当分ギプスは外せないそうだ。と、言う事で今回は会えず残念!小さいレニーは、私が話しかけると笑いながら顔を隠して絶対に返事をしてくれないのに、アレックス曰く前回私が帰った後、列車を見るたびに mika、mika と言ってくれてたらしい。光栄な事に私の名前を覚えてくれた上、列車の中に住んでる人って思ってくれているらしい(笑)今回はほっぺにチュウはしてくれたけど、まだまだ笑って顔を隠すばかり。ちゃんと言葉でコミュニケーションをとれるのはもう少し先になりそう…。

P1000492今日のプログラムはもうアレックスが決めてくれていた。mikaはまだ行った事がないって言ってたでしょ?と、野性味あふれるカマルグの地に向かう。今日は天気が良いので、まずサント・マリー・ドゥ・ラ・メール(les Saintes-Maries-de-la-Mer)に行き、地中海の砂浜でピクニックをする。途中、大型ショッピングセンターに寄ってお昼の買い出し。さっき、たらふくパンを食べたばっかりなので、サンドイッチ1つで良いと言う私にアレックスもビックリ。

ミストラルがやんだおかげで、気温も上がった。初日のアヴィニヨン程ではないにしても海辺で食べるのには問題なし。太陽の光を浴びてキラキラする水面。12月の半ばにさしかかって海辺で食べれるってのは、やっぱりラッキーなんじゃないだろうか。レニーは久しぶりの砂浜でおおはしゃぎで、ゴロゴロ、ゴロゴロどこまでも転がっていく。破天荒な天使ちゃんは全身砂まみれで、私なんてどこから手をつけていいのかわからないくらいだけど、親はタフで慣れっこ。この写真、反町のCMみたいに、男同士の親子の図って感じで撮ってみた。

P1000504いつもアレックスの子供に対する態度を見ていて感心するのは、一つ一つ、子供の発する音に言葉で対応する事。レニーなんて、まだちゃんと話も出来ないわけで、泣いたり、ぐずったり、笑ったり、それが主な行動。それに対してどうしてその態度が良いとか悪いとか、ちゃんと言葉で説明するのだ。2,3度注意しても駄目な時は容赦なく叱るし。まあ当然と言えば当然なんだけど、日本の親よりもその発言が明確で言葉数が多いような気がする…。言葉で勝負できる国民性はこういうところから作られるんじゃないだろうか、きっと。

P1000488サント・マリー・ドゥ・ラ・メールの街中は閑散としているけれど、ゴルドよりはお土産物屋さんも開いている。そしてジプシーもひっきりなしに、私の手相を見てやると言いよってくる。アレックスがその度に「彼女はフランス語わからないから」と追っ払ってくれた。

教会は上に登る階段が閉鎖されていて残念だったけど、地下はオープン。有名な黒い人形サラは見る事が出来た。この人形も5月と10月の巡礼祭には外に担ぎ出され海に入っていく事になる。

その後、カマルグの湿原地帯を1周した。海と見間違うような大きな沼沿いには有名なカマルグの白い馬や野生のフラミンゴ、この辺りで飼育されている雄牛などなど。その風景は前に訪れたイル・ド・レにも似ている。まっ平らなその大地は自転車で走るのも気持ちがよさそう…。また次回の滞在が今から楽しみ。妄想ばかりが膨らみます!

P1000518塩田で有名なサラン・ドゥ・ジロ(Salin-de-Giraud)も通過したけど、やっぱり塩の山は見られず。これもまた次の旅でぜひ。

なんと今日の走行距離、彼らの家から私のゴルドの宿、そこからカマルグ周遊、そしてアヴィニヨン駅…と、全部でゆうに300キロ以上走った事になるらしい。すごい距離です。前夜まで泊まりの仕事で疲れていただろうに、アレックスにも心から感謝!

P1000523_2後ろ髪引かれる思いでTGVに乗りこむ。まるでシンデレラのカボチャの馬車のよう。2012年はできるだけ長めにリュベロンに滞在しよう。そんな事を思いながら日常生活に戻っていきます…。

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