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23/06/2010

グレーヴ前日

フランスとはもうずいぶん長い付き合いだけど、明日初めてSNCFのグレーヴ(ストライキ)で迷惑を被る事になりそう。SNCFが明日の24日(木)に大きなストライキを予定していると言うのは、先週くらいからニュースでも言ってたけど、あまりピンと来ていなかった。でも先週の南仏からの帰り、アヴィニヨン駅で時間があったので、明日のル・アーヴル(le Havre)行きのチケットを購入した時、販売員のお兄さんが「24日はグレーヴだから、前日に必ず列車の有無をネットで確認してね!」と言うのだ。あ~、私の予約した列車がなくなるって可能性もあるんだ…と、その時初めて実感。そしてそれが現実のものとなった。

午前中にSNCFのサイトをチェックすると、私の帰りの列車がキャンセルされていた。これより早い列車に乗るのは向こうでの滞在時間が短すぎるので、1本遅らせると、最終列車になってしまう!だいぶ列車が減っていて、満員になって座れなくなっても困るから、今日中にチケットの変更をしておかなければ…。

P6230060お昼は週末に会ったばかりだけどC姉と今回最後のRDV。彼女の職場の近くにあるシネマテーク (Cinémathèque Française)内にあるカフェでランチ。今日は姉さんがおごってくれると言う。最近、悲しい出来事があったばかりのC姉。でもそんな事を感じさせないほど、いつも笑顔の素敵な人です。

ところでフランク・O・ゲーリーが手掛けたこの元アメリカン・センターは1994年に完成したものだ。すごい昔になるけど、彼は建築学科の学生だった私にも大きな影響を与えた建築家の1人と言えるかも知れない。"脱構築主義"が全盛だったあの頃、建築が造形物として自由な形を持ち始め、私もそこに建築の面白さを見出していた。安藤忠雄が作りだすストイックで整然とした空間も大好きだけど、建築物自体が巨大彫刻のように存在する、主張する建築も当時の私には面白かった。そして彼はそんなムーブメントの牽引車であった。

Cfあれからすごい時間がたって、私自身の好みも考えもそれなりに変わってしまった今、なんとなく過去の遺物のようにさえ見えてしまうこの作品。しばらく見捨てられた後、シネマテークという大役を再び与えられたにも関わらず、なんとなく物悲しい雰囲気。だって誰もこの巨大彫刻に目を留めないんだから。よく美人は3日で飽きるって言うけど、奇抜なデザインもすぐに飽きられちゃうんでしょうか…。
(私の手持ちの写真がないので、この写真はネットから拝借です)

C姉と別れてリヨン駅から63番のバスでオルセー美術館に近づく。伯母に頼まれていたミュージアム・グッズを買いに寄ったら、売店の入り口がない!!!最近とんと来ていなかったので、いったいどうなってるか分からないけど、以前はセーヌ川沿いの道路から直接ショップにアクセスできる入口があったのに、今は…ない!エントランスは相変わらずすごい数の人が列をなしていて、ショップで買い物をするために、ここに並ぶのはうんざりだ。仕方ない、日を改めて今度はルーヴルに行ってみよう。

SとのRDVの間にオルセー駅で明日のチケットの変更をすませる。やがて仕事を終えたSがやってきて合流して7区の普通のカフェでお茶。7区になんて来た事がない…と言う彼。友達からかかってきた電話で「mikaのせいで7区なんかでお茶してるよ」だって。確かに私のフランス人の友人は、みんな声をそろえて言う。7区と16区は死んでるって。16区はパッシー駅周辺をのぞけば、確かにお店も少なくて、高級住宅地ならではの人気(ひとけ)のなさ。まあ、一部の建築ファン以外にはあまり面白い地域ではないかなあ。7区も多くの行政機関や大使館が集まっていて、一種独特の雰囲気がある。それでもクレール通りやサン・ドミニク通りは私は好きだけどな、16区よりは。中心地に近いし、便利だし、それに美味しいお店も多いし!

P6230064って事で、夜は、去年 "肉"が食べれなかったリベンジに chez l'Ami Jean (27, rue Malar 7e)へ。今度はMag.と。去年は研修旅行の夕食で人数が多かったのでシェフのお任せになった。色々出てきてお手ごろ感があったけど、今夜はそんなに量は食べたくなかったしアラカルトで選んだら、高っ!この子羊ちゃん、40ユーロ近くしていました。もちろん肉は高品質、Mag.が食べたバヴェットステーキもおいしかった。でもMag.は給仕の男が気に入らないと言う。確かに私たちの注文を取ったこの人は、去年私が嫌だなって思った人だった。さすがMag.!人を見る目が同じ…。

P6230067とにかく今夜も盛況のこの店だけど、見渡す限り外国人ばかり。去年はフランス人もたくさん混じっていたように感じだけど、今夜は英語圏の人、スペイン人、日本人…と、外国人しかいないのが、ちょっと気になる。評判が評判を呼び、外国人観光客が増えるのは仕方ない事だけど、私はやっぱり地元の人で賑わっているお店がいいかな。一見さんが増えると、なんとなくお店の質が残念な方に変わっていくような気がするから…。

とは言え、お隣さんはニューメキシコ州に住むアメリカ人のご夫婦。旦那様はフランス語を話されないのだけど、奥様は昔フランス語の先生をしていたとか…。すごく素敵な方たちで、おしゃべりが楽しかった。結婚30周年の記念の旅行だそうだ。こういう出会いはいつも嬉しい…。

食後は、少しだけ過ごしやすくなったので、家まで歩いて帰る。Mag.との夜の散歩ももう今回はこれが最後かな…。19405歩。

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