田舎の家へ
le samedi 19 juin 2010
今日はゆっくりのスタート。昨日の南仏のお天気がまぼろしのように、今日のパリはどんよりとして肌寒い。
お昼の12hにRDV。週末一緒に過ごすC姉と、まずはアルスナル・パヴィリオン前に設置されている Maisons be GREEN というECO住宅を見学。RDVを取れば案内付きで無料で見学できる(それ以外は有料、それに高い!)。こんなのです。
水周りはTOTOが使われていて「これらは抗菌性の素材です」とか日本ではもうすでに当たり前のことを得意気に話しているのが、なんかおかしい。ウォシュレットは、こちらではまだ実際に見た事のない人も多くて、みんな照れくさそうにクスクス笑ってた。エネルギー設備も日本で言うエコキュートみたいなものが導入されていて、日本では実際どれくらい普及してるか知らないけど、実用化されて久しい日本から来ると、特に目新しい事はないなぁ。私はこんな紙の家よりフランス本来の石の家に住みたい。でもまあC姉さんご満悦なので、よしとしよう。
見学の後は、いったん解散して2時間後にC姉邸に集合。彼女の家で簡単にお昼を食べてから、彼女の運転で毎回恒例のシュヴィヨン(Chevillon)に向かう。シュヴィヨンはブルゴーニュ地方にある小さな小さな集落。C姉のご両親の田舎の家がある所。普段彼らはパリ郊外に住んでるんだけど、もう退職しているので、冬の寒い時期以外はよくここで過ごしている。と、言っても今年は冬が長かったので、まだあまりこちらに来るようになって間がないとの事。
早い時はパリから2時間半くらいで着くけど、今日はけっこう混んでて3時間以上かかった。いつも寄るサービスエリアも私のお気に入り。ここで自販機のコーヒーを飲むのが、けっこう好き。スーパーのカルフールが入っていて、C姉の車で明日家に帰れる事を良い事に、重めの缶詰食品(鴨のコンフィとか)をいつもここで買ってしまう。今年ももちろん買いましたょ。
懐かしいPママとRパパが笑顔で迎えてくれる。お天気は悪いけど、2人の笑顔を見るとそんな事はどうでも良くなる。Pママはまたたくさんのごちそうを用意してくれていて、ちょっと早めの夕食の後は、これまた恒例の麻雀大会なのであった。フランス人と囲む雀卓。不思議です。も~、C姉、安い手でどんどんあがるので、なかなか勝てない。今夜は2位でした。
夜はかなり冷え込んで、外気は9度。暖炉にも薪をくべた。C姉、明日は朝寝坊宣言。私もゆっくりさせてもらお~っと。
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le dimanche 20 juin 2010
ぐっすりと眠り、9h頃だったか健やかな目覚め。サロンから何の物音もしないし、どうやらご両親も私たちを起こさないように、自分たちの寝室に閉じこもってくれているようだ。私は身支度を済ませて、部屋の雨戸を開けた。今朝もかなり寒い。ユニクロのヒートテックにキャミソール、ハイネックのセーター、中綿ベスト、パーカ、暖房がMaxに入っていても、これだけ着ないと私は寒い。よかった!冬服手元においておいて。6月も下旬だと言うのに、なんて気まぐれなお天気。週間予報では来週(滞在最終週)のパリはかなり暑いらしい…。
私が雨戸を開ける音を聞いて、ご両親もサロンに降りてきた。C姉は起きてくる気配がないので、3人で朝食を食べて、コーヒーを飲み、あ、そうそう、ご両親が最近買ったと言うネスカフェのドルチェグスト、我が家にもまったく同じタイプのものがあるので、ひとしきり盛り上がった。
お庭には可愛いリスちゃんもやってきて、芝生に顔を突っ込んでいる姿が可愛い。Pママとお庭に出て野イチゴを摘んだり、ぼこぼこ生えまくっているキノコを収穫する。見た目が恐ろしげなものばかりで「本当に食べて大丈夫???」と思ったけど、ご両親は2人とも引退したとは言え、元薬剤師。フランスの薬局ではサービスとして、市民が持ち込むキノコが食用かどうかを判定するらしいので、信頼するしかない…。しかし、これ大き過ぎない???見た目も悪過ぎだけど、バターでソテーしてもらったらけっこういけたわ。たぶん食べたのは bolet tête de nègle じゃなかろうか…。
お昼ごはんも豪勢に用意してくれたPママ。まだC姉一向に起きてくる気配がない。お昼の1時を過ぎたので、Pママが「もう起こしてもいいわよね」と部屋に入って行った。寝巻のまま食卓につくC姉。よほど疲れてたのかな???最近の私はこんなに長時間眠り続けるのは困難になってきた…。私の方が若いのにな(笑)
しっかりお昼ご飯を頂いて、私たちが食後のコーヒーを頂いている間に、ちゃちゃっとシャワーを浴びて身支度を済ませるC姉。と、言ってももう15h過ぎだし、今日は遠出はできそうにない。それにあいにくのお天気だし、恒例の遠足は近場で済ませる事になった。
シュヴィヨンから6~7km行った所にあるシャルニ(Charny)と言う集落で行われている小さなイベントを見に行く。犬ぞり犬、狩猟犬、救助犬、牧羊犬など働く犬たちが大集合+売店あり、ダンスあり、音楽あり…みたいな田舎の緩~いイベント。それでもけっこうな人出で逆に私はビックリ。
笑ってしまったのは「今から救助犬がデモンストレーションを行いますので池周辺にお集まりください」との案内に促され大勢の人が集まる中、黒い巨大犬がゴムボートに乗せられて岸を離れて行ったんだけど、ぜんぜん水に飛び込まない。確かに今日は寒いよ。でもそれじゃあ、おぼれた人は確実に死んじゃうよね。飼い主が岸から一生懸命呼びかけるんだけど犬は知らんぷり。ゴムボートを運転していた男性もしばらくは傍観していたけど、ことの成行きにとうとう後ろから背中を押し始めた。それでも黒い犬はボートのヘリに前足を突っ張って「イヤダ~」と微動だにしない。観客の失笑を買っていた!映像をお見せできないのが残念…。
今回は久しぶりのシュヴィヨンでのお泊まりだったけど、相変わらず食べてばかりの2日間だった。いつも「もっと食べなさい」と、Pママがどんどんお皿に盛ってくれるし、やっぱり美味しいから食べずにはいられない。お昼焼いてくれた鳥肉のグリルもキッシュも本当、美味でした。お土産ももらって、お庭のハーブを摘んで、パリに帰ります。
世話好きで明るくて活動的なPママ、穏やかでいつも優しく微笑んでる働き者のRパパ、この2人も私にとってはフランスの大切な家族みたいな人たち。再会を楽しみにしながら… merci beaucoup et à bientôt!
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