quelques jours en Normandie
le vendredi 28 mai 2010
今日から3泊4日のノルマンディへ旅。のんびりしたスタートで10h50にサン・ラザール駅を出発。ルーアン(Rouen)を過ぎた所で今夜お世話になるPから電話。午前中、仕事をして半休をとってくれた彼も私と同じ電車にルーアンから乗ったらしい。「どこらへんに乗ってる?」「う~ん、真ん中くらい」「1等?2等?」「2等」「上?下?」「下」こんな会話をしているうちに、彼はやってきた。電車の中で再会なんて笑える!
駅から車に乗っておうちに到着すると、奥さんのDも半休を取ってくれていて、先に帰ってお昼の準備をしてくれていた。大好きなご夫婦D&P。一緒にいるといつも楽しい気分になれる2人です。年寄り犬ラジャも私の事を覚えてくれてたみたい。シェパードみたいな種のでっかい犬、立つと大きい男性くらい、体重も55キロほどあるらしい。でも彼とPの絶対的な信頼関係を見ていると、不思議な事にまったく怖くない。逆に泣きたくなるくらい愛しい気分になる。つながれてないし、家の敷地内を自由に動き回ってるし、気づいたら隣にいたり、後ろにいたり…。犬好きのフランス人でもけっこう怖がる人がいるらしいけど、私は平気だった。私もこの家族を信頼してるからなんだろうか。私の場合すべては”信頼”から始まる。
この家には鴨、魚、鶏、猫…と色々いる。動物大好きPの引退後の夢は、広い土地を買って動物達とのパラダイスを作ること。場所はたぶんナント(Nantes)。まだPの引退までには10年くらいあるから、ゆっくり計画してね。動物パラダイスに行けるのも楽しみにしてます!
Dが用意してくれたお昼ごはんをお庭で食べる。風は少しあるけど、太陽が出てきていい感じの暖かさ。今年は冬が長くてすべてが遅れていて、5月も末だと言うのに、なかなか外で食べる機会がないそう。フランス人にとってはお庭で食べれるかどうかは大問題だから(笑)
食後はオンフルール(Honfleur)へ。私にとっては3回目、13年ぶりくらいの訪問。ノルマンディーの良さを凝縮したような、小さいけれど洗練された可愛らしい街だ。2人もここに来たのはすごい久しぶりらしく、やっぱりここ良いね~って話になった。前来たとき2回ともサント・カトリーヌ教会(Église Sainte-Catherine )の隣にあるホテルに泊まった。今も変わらずホテルはあって、屋根には猫のオブジェが残ってるんだけど、オーナーさんが変わったのか、前の素朴な安ホテルから、素敵な☆☆☆になっていた。でもまた泊まりで来る機会があれば、ぜひ泊まってみたいところ。
街をくまなく散歩しても3300歩。小さい街…。以前、パートナーと登った丘も思い出の場所。時間のある人には眺めが良いのでおすすめです。
オンフルールのカフェ・テラスで日向ぼっこしながらおしゃべりに興じる。おうちに帰っても夕食までお庭でDとお喋り。おしゃべりと太陽が大好きな私たち…。
ただ、夜になって風が冷たくなってきた頃からまた蕁麻疹再発。目が特にひどくて、お岩さんになってしまいました。あ~、気分はだいぶ良いんだけど、まだ本調子ではないって事かな。夜はバーベキューの準備が出来てたけど、寒いのでお肉だけ外で焼いて、結局中で食べることに…。夕食のあとは、一緒に日本を旅した時の写真や動画を見て大笑い。楽しい人達との時間はこうしてあっという間に過ぎていくのです…。
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le samedi 29 mai 2010
今日はお昼の12hにランチの予定。今日から私がお世話になるB&JMのおうちにD&Pと一緒に向かう。予定はそれだけなので、それまでに出かける準備が出来ていればよかった。
夕べもベッドにもぐりこんだ途端、気絶するように目覚ましもかけず眠りに落ちたようで、静かな何の音もない田舎の家では深い眠り…。気持ちよく6時間くらいでパキっと目が覚める。この家はWIFIが利用できたので、ちょうどネット上にいた母に、スカイプでD&Pと2人の家を紹介。2人とも初めて見る私の母に嬉しそうに話しかけてくれていた。
B&JMの家にはほぼ予定通り到着。アペリティフのあとぼちぼち始まった食事が終了したのはなんと17h過ぎ。すご過ぎるわ~。D&Pも夜の予定があったようで、時計を見たときにビックリしていた。気持ちの良い仲間と囲むテーブル。Bが用意してくれたおいしいお料理。フランス流の時間が流れる週末です。
途中、闘牛やら捕鯨やら動物関係の事で意見が対立。こういう白熱したデバは大好きなので、私もちょいとエキサイト。ただフランス語が…。もっとフランス人を「なるほど」と納得させるような意見をフランス語できちんと言えるようにならなければ…。本当もどかしい。
長い昼食会が終わった後、少しばかりサロンに寛いで、また20h~夕食。もう~今日は食べてばっかり!来週の水曜日に家を出ていよいよ彼と住み始める娘さんとその彼も一緒。恒例の石焼の焼肉、Pierrade。正直、おなかが苦しい…としか良いようがない。
今日と明日は去年と同じく、B&JMが予約してくれた近くの集落にある chambre d'hôte に泊まる。次回からは子供さんがみんな独立して部屋が空くらしく、2人の家で眠ることになるらしい。この chambre d'hôte、 インテリアとかあまりいけてないけど、細かな心配りがあってとってもリーズナブルなのでけっこう気に入ってたんだけどな…(お金を払ってくれるのは彼らだったけど…)。もう泊まれないなんて、ちょっと残念。
なんと今日は800歩しか歩かず、食べていただけのの1日が終わろうとしています…。
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le dimanche 30 mai 2010
夜中の2h頃パキっと目が覚めて病…。久しぶりの苦しみに体力消耗を実感。弱っていたのできっと何かに感染したんだろう。苦しい夜が明けて、恐る恐る朝食にチャレンジ。なんとか出かけられそうな気がしたので、きつい薬を飲み、頑張ってみる。9hにB&JMが迎えに来てくれて出発。でもBにだけこっそり症状を伝えておいた。
1時間ちょっと車を飛ばして、まず最初に訪れたのはディエップ(Dieppe)、ここでまたすぐに調子が悪くなり、カフェで休む羽目に…。2人が心配してくれるので、ただただ申し訳なく、2つ目の薬を投入。なんとかまた歩いていけそうな気がしたので「帰って休む?」と気遣ってくれる2人に「ça va, ça va ! 」と笑顔で答える。
きつい薬がようやく効いてきたのか、海岸を散歩した後、お昼ご飯を食べる元気さえ出てきた。あいにくのお天気に強風。海辺はいつも風が強いけど、もう少し太陽出てくれると嬉しい。
食後は市街地を歩き、その後はお城のある丘の上まで一気に車で登る。風は相変わらず強いけど、ノルマンディらしい海の色、淡いブルーとグリーンのグラデーションがとてもきれい。
さらに車で西に向かい、ヴァロンジュヴィル・シュール・メール(Varengeville-sur-Mer)にある海辺の墓地(cimetière marin)に立ち寄る。ば~んと目の前に広がる美しい海を眺めながら眠る故人たち。お墓とは思えない恵まれた環境に、まるで公園のように寛ぐ人たちもたくさんいた。
ここには有名な現代画家ジョルジュブラック(Georges Braque)のお墓もあって、傍らにあるサン・ヴァルリー教会(Église Saint-Valery)のステンド・グラスも一部は彼の作品。
そこからさらに西へ。夕方にたどり着いたのはヴール・レ・ローズ(Veules Les Roses)。フランスでもっとも短いfleuve(海に注ぐ川)がある事で知られている小さな街。ここもノルマンディのラブリーな雰囲気をギュッと凝縮したような魅力がある。この地方ならではの茅葺の家も良い形で残っているし、川沿いの1キロあまりのお散歩はなんとも心地良い。
今日はbrocante が行われていて小さな街が大賑わい。途中、素敵なテラスのあるホテル Douce France (13, rue Dr Girard, Veules les Roses)を見つけてしばしお茶の時間。今日は少し風が冷たいので中に入ったけど、今度はぜひテラスで…。
12028歩こなして、おうちに帰る。午後、元気に過ごせたけど、家に戻ったとたん、薬がきれてきたのか症状悪化。みんなと一緒に夕食を食べたかったけど、とても長時間耐えられそうになかったので泣く泣くお宿まで送ってもらう事にした。Bが用意してくれてた夕食をすぐ温めてくれてお弁当として持たせてくれた。パンもおやつも一緒に…。今夜はおとなしく22hには就寝。明日は元気になりますように…。
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le lundi 31 mai 2010
泥のように眠り、その間にメキメキ回復したようで、今日は爽やかな目覚め。朝食もおいしくもりもり食べる。蜂蜜のあまりの旨さに、グリル・パンにノルマンディのバターをたっぷりぬって、この蜂蜜をたっぷりかけて何個食べたかな~。オーナーさんにこれをどこで買えるか聞いたら、ストックがあるから…とわけてくれた。ノルマンディ、フランクヴィル(Franqueville)の養蜂家Jean DUFRENEさんによる、キイチゴ、クローバー、ブナのブレンド。たれないタイプの固めの蜂蜜。また蜂蜜のコレクションが増えた。太るけどやめられません、バターと蜂蜜のトースト。旨すぎ~。
9h過ぎに2人が迎えに来てくれて、チェック・アウト。荷物を積んで遠足へ。元気になった私を見て、2人も安心してくれたみたい。
明日何をしよう?と言う話を昨日していた時、私がモネのお庭で有名なジベルニー(Giverny)にまだ行ったことのない事がばれて、今日はそこへ行く予定になっていた。でも月曜日はあいにくお休みらしい…と言う事で、路肩で緊急ミーティング。基本を押さえていないわりにはあちらこちらにすでに出かけている私。私は何度同じ所に行ってもぜんぜん良いのだけど、2人は私がまだ行ったことのない所に連れて行きたいみたい。
まずは今や巨大な廃墟と化しているガイヤール城(château Gaillard)を見下ろす丘へ。ここがまだイギリスだった頃、1196~1198年に建設された古城。長く続いた英国との戦争のため、フランスになったり、イギリスになったり…と言う歴史の舞台でもある。
その後、下に見えるレ・ゾンドゥリ(les Andelys)へ。感じの良いホテルがあったり、ちょっとこじゃれたお店やレストランもあったりして、可愛い小さな街。お店をのぞいたり、教会を見学したり、街を散策しているともうお昼。今日はクレープリーでランチです。食べるとまだ胃が痛んだりもするんだけど、たぶんもう大丈夫だと思う。
セーヌ川に沿って歩いていると今から出航しようとしているドイツの客船に出合った。パリからルーアンまで電車に乗ればたった1時間の距離だけど、こうした客船で移動すると数日かかると言う。なんかこういうので移動するのも良いな~なんて、また次回の旅への夢が広がるのでした…。
その後、2人が子供を連れてよく来たと言う運河に立ち寄り(地名失念)、彼らの家の近くにある巨大ショッピングゾーンに連れて行ってもらう。IKEAやカルフールなどなど、ありとあらゆる種類の大型店舗が揃っていて、とても1日では回りきれない。ショッピングモール大好きな私は大喜びでフランス式店舗を堪能。
18時59分の電車の時間までおうちのお庭で休憩。今回は体調が優れなくてちょっと残念だったけど、今年もみんなのおかげで楽しい4日間の旅が出来た。来年、来ないなんて je boude ! って言ってくれる友人達がここにいることに感謝です。
最終日は14125歩。体調悪いわりに食べ続けた4日間でした。大好きなノルマンディーにしばしのさようなら。また2年後に会いに来ます。それまで、みんなも元気で!
おまけノルマンディーは麻の一大産地。麻の花が咲くのはほんの一瞬のことらしくて、それを見れるとかなりラッキーらしい。JMがあそこに見えるよ…と教えてくれたので、超ズームで撮ってみました。良い写真じゃないけど、雰囲気伝わるかな?繊細なうす紫のような花畑です。
Commentaires
mikaりん
あ~、窓から覗いているのはななこぉ??
久しぶり~!!
私は最近もっぱら日本産のハチミツを食べてるけど、フランスのも美味しそうやねー。
フランス人も紅茶に入れたりするのかなぁ。
Rédigé par: hageo | 22/06/2010 10:02
hageo
ななはおととしからお留守番なんです。
この子はりざおです。
またよろしくね。
蜂蜜はジャムより存在感がない気がするわ。
フランス人は本当ジャムが大好きだから
朝ごはんには必ず何種類も並ぶけど
蜂蜜は1種類あれば良いほう。
時には出てこないこともあるし…。
Rédigé par: mika | 22/06/2010 10:20