不都合な出来事
夕べ深夜にパリの家に到着。今回、借りたステュディオは右岸、パリの中心地。慣れたゴブランを離れるのには抵抗があったけど、旅行者の特権でもう少し違う地域にも住んでみたくなったからだ。でもすぐにそれを後悔した。Mag.が帰ってから夜中に色々と不備のあることに気づいたからだ。
まずトイレが廊下にあることは承知の上だったけど、トイレに行こうと思って廊下に出ても、明かりがつかない。人感センサーがうまく機能してないみたいだ。帰ってきたときにはちゃんと内廊下の明かりはついていたいので、うちの前だけちゃんと機能してないって事だろう。いくらジャンプしても、手を振っても反応なし。仕方がないので、持っていたマグライトを片手に部屋を出たら、今度はうちの扉の閉め方が分からない。今までありとあらゆる扉を普通に閉めてきたけど、こんなに悩んだのは初めてだった。結局は夜中に館中に響き渡る爆音を気にせず、思い切りドアを引くしか方法がないことが分かった。普通にドアノブを回して閉めることが出来ない扉は初めて!とにかくそれが分かるまでに相当時間がかかって、もう外も明るくなりかけていた。
ようやくの思いでトイレに到着したら、今度はトイレ内の節電ライトが20秒ごとに消える。イライラするったらない。その他にも、玄関の扉に内鍵がない、窓にカーテンがない、テレビが映らない、電子レンジがない、シャワーを浴びたら、シャワーヘッドのホルダーが壊れている…etc.、とにかく不満がいっぱい。そして何より一番のストレスは使えるはずのインターネットが使えない事。仕事が出来ない、テレビもラジオもないので、まったく音も情報もない…。とにかく何よりネットが出来るところを見つけなれば…。
色々な事と格闘していたら、あっという間に朝の9hを回っていたので、寝ずにスーパーに生活用品を買いに行った。今日は日曜日だけど最近のパリはけっこうスーパーも開いているのだ。それにしても暑い!今日はパリも30度超えで、屋根裏生活者にはこたえる…。その頃Sがちょうど電話をしてきてくれて、部屋の状況を後で見に来てくれることになった。それまで私は仮眠…。
Sがやってきて、テレビにはアンテナがついてないので、見れるはずもないことがわかった。ネットは二人で色々やってみたけど×。廊下の人感センサーは少し角度を変えてもらって、なんとかつくようになり、内鍵は後日つけてくれることになった。さっき買い物に出たとき近くの何でも売ってるお店で3ユーロくらいの大判の布を買い、それをカーテン代わりにすることにして、シャワーヘッドはテープで固定。私がいる間くらいはこれで何とかなりそうだ。いずれにしても、大家さんには問題点と不満を伝えておかなくてはならない。こういう事は、こちらも言うのにエネルギーが必要で、骨が折れる。
夜はJさんとその旅友Mさんのおうちを訪ねて、おしゃべり。私と同じ大家さんから部屋を借りている2人だけど、こちらは超素敵なお部屋で、室内は特に問題なし。うらやましい…。って事で、我が家には洗濯機がないので、おしゃべりの時間を利用して、洗濯をさせてもらった。小さなものは手洗いで十分だけど、Gパンや外着にはやっぱり洗濯機が欲しい。
洗濯物をたんと担いで、夜も遅くなってきたので、「また夜に一杯やろう…」と、さっき別れたSをほったらかしておうちに帰って来てしまった。今日はほとんど寝てない上、色々あって本当に疲れた。あとで、Sから電話がかかってきて、いつもの仲間が揃っていたことがわかったので、残念だったけどまた今度…。
私は何の音もない部屋で、静かにこれまでの旅の復習でもします。
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