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13/05/2009

パリで缶詰② 仕上げたょ編

いつも地方からパリに戻ると、駅には大勢のお迎えの人が待っている。「なんか、あれいいな~!」と言うと、ノルマンディーから戻った私をMag.がサン・ラザール駅まで迎えに来てくれた。優しいMag.!とりあえず27番のバスに乗って、私の家に荷物を置きに帰る。でも出てくるのはため息ばかり。たった1時間の列車の旅は、パリの現実に戻るには短すぎる…。

いよいよ真剣に仕事をしないといけない。木曜日にはまた旅に出るので、それまでに必ず原稿を仕上げる!と心に誓った。

とは言ってもね…翌月曜日の夜はパリの知り合いのおうちに御呼ばれ…。14区のサン・ジャック通り大通りに住んでいるG(だんなさん)+F(奥さん)ご夫婦のゴージャスなお宅へ。パリ郊外に住んでいるGの弟Tも来てたけど、その奥さんNがいない!どうやら体調がひどく悪かったらしい。嬉しいビックリはスイスに住んでいるGとTの妹Faが来ていたこと!たまたまパリ郊外の友人宅に滞在してたので、久しぶりの再会。あと、みんなのお友達、もう1人のFも集まって、Nをのぞいては懐かしい顔が揃った。

Gがメールをくれたとき「お友達を連れてきてもいいよ」と言ってくれてたので、お言葉に甘えて4月にパリ入りしながらぜんぜん会えてなかったJさんと、ただいま共に寮生活中(?)のLuと一緒に行くことにした。

P5110040このお宅に行く前、今回7区に滞在中のJさんのおうちを訪ねる。ちょうどアパルトマンは私がいつか住んでみたい大好きな通りの1つに面していた。お部屋も明るくて広々している。セキュリティーもばっちり!「いいな~」とお値段を聞いてみたらやっぱり高かった。このあたりはやっぱり手が出そうにもない。賑わいを見せる商店街で今夜のお土産を買い求め、いい感じのカフェに落ち着く。久しぶりに再会に話すことはたくさん!やっぱり日本語はらくちんで楽しい(笑)

ところでこの牛のポスターはノルマンディー地方の宣伝広告。Luも合流して地下鉄で御呼ばれに向かう途中、駅構内で見つけたもの。ノルマンディーのみんなが私に、本物の”美しい”ノルマンディー牛 (la race Normande) を見せたい!とずっと張り切って探してくれたんだけど、探すとなかなかいないもので…。牛はたっくさんいるんだけど、ホルスタインだったり…と、なかなか本物をカメラに収める機会がなかったのだ。けど、こんな所にいたよ~っと早速メールでお知らせしておこう。

さてブルジョア感たっぷりのお宅での夕食。今はもう彼らがサンパな人たちだと知っているので、ぜんぜん緊張もしないで楽しめるけど、2年前に初めてここで夕食を共にしたとき、私はぜんぜん切れないローストビーフを丸呑みして1人静かに窒息しそうになっていた。今となってはそれも笑える思い出。

Morille2この日も相変わらず素敵なテーブルセッティング!アペロの後テーブルにうつり、なぜかいきなりメイン???鴨のコンフィは一般的なメニューとしても、その添え物が日本語ではアミガサタケという名の morille (モリーユ)。これ、栽培されることがないらしくて、とても高価な春のキノコ。とても高価なのに山盛り。激旨ソースとからみあって、おいしいのなんのって!!!何度もすすめてくれるので、今夜キノコになりそうなくらい、食べてしまった。(右上写真はフランスのネット上から拝借、参考までに)

次はフロマージュ。と言ってもデザート前のちょっとチーズ…って感じではなく、メインに匹敵する気合の入ったフロマージュのオンパレード。珍しいものも含めて10種類以上あっただろうか???Fが前もって電話してきてくれたとき「みんなフロマージュは好きかしら?」って聞いてくれた意味がわかった。

Fromagesこの日は結局一枚も写真を撮らず、メモも取ってないので、後になってみると何がなんだか…。ひたすら食べておしゃべりに夢中になっていた。”爆弾”と呼ばれるチーズ、正式名はなんだっけかな…。(左写真、同じくフランスのサイトから拝借。イメージをお楽しみください!)

引き続き美しいデザート(ケーキといちご)、そして私達が持っていったチョコレートなども出され、最後はカフェ。夜の8時にスタートした夜の宴はこうして日付が変わるまで続いたのだった。

あ、もちろん!こんなご家庭なので、ワイン好きの人も大満足のワインのセレクション。私は飲めないのがただただ残念…。一緒に行った2人も喜んでくれたみたいでよかった。深夜のパリ、私達はほろ酔いGの車で家路についたのだった。

さあ、私はここから真剣に仕事をスタート。日付が変わって12日。13日のお昼にはLuと会う約束があったのでそれまで24時間と9時間ほどある。かなり集中して、真面目にPCに向き合い、無事第1稿を送信して、仮眠をとった。13日はLuの誕生日。前から一緒に過ごすことを約束してたので、ちゃんと仕事が終わってよかった…とホッ。

2067film20090217_000435_20_bigさてさてLuのお誕生日、Luのしたいことをしよう!と話していたので、リクエストに応えてまずはクレープリーでクレープ・ランチ。その後映画だったので、映画館の近くで適当に入ったお店だったけど、悪くない。ガレットもデザートクレープもがっつり!

映画はわれらのアイドル、ジャン・ドゥジャルダン主演の OSS117 Rio ne répond plus 。痛快(懐かしい響き)スパイ・コメディのシリーズ2作目。1作目があまりにもすご過ぎたので、2作目への期待はかなり大きかったけど、大きすぎたために失望の度合いも大きかった…とだけ言っておこう。まあ、彼の魅力は変わらず健在だけれどね。

その後、パリの合羽橋と称されるレ・アール周辺を訪れる。語学学校の終わったSちゃんも合流してまずはお茶。その後、合羽橋のお店にアタックするも、久しぶりに見るようなゲリラ豪雨とおまけに雷!その時、飛び込んで雨宿りしたカフェは、なんとずっと以前から行きたいと思ってたカフェ le cochon à l'oreille (15, rue Montmartre 1e) だった。

P5130063ここは、レ・アールに本当にその名の通り中央市場があった頃からある昔ながらの雰囲気を残す小さな小さなカフェ。昼間閉まるようなので、カフェと言うよりは今はレストランなのかな…。創業当時からあるインテリアをそのまま残して、タイル壁画は保存指定も受けている。想像よりも狭いそのスペースに立ち飲みのカウンターと、大昔の列車のような固定式の座席スペースが3つほどあるだけ。雨はいやだけど、こんな雨宿りなら楽しい。いつかまたゆっくりとお料理も食べに来たい。店の向かいにはこれまたチェックしていたフォアグラが有名な食料品店。レ・アールって今までけっこう毛嫌いしてたけど、ここらへんはけっこう昔の面影が残っていていいなあ…。魅力再考。

良いインテリアに囲まれて、まったりとおしゃべりをしていたら、そのうち雨はやんでいた。このゲリラ豪雨に一瞬「やめとこかぁ~」モードになった私達だけど、せっかく雨もやんでくれたので、その後は予定通りパリの果てまで”フォー”を食べにいく。ちょうどカフェの近くにそこまで私達を運んでくれる29番のバス停があって、バスもいいタイミングでやってきたのでそれに飛び乗り向かったのは、ベトナム料理屋さん Dong nai (ドン・ナイ / 31, Rue Pyrénées 20e)。

Bonzourj13なぜその店なのか?無料情報誌 bonzour の3月号を出発前に見てからと言うもの、表紙を飾っていたこのフォーをみんなどうしても食べてみたかったのだ。でも場所が遠いのでなかなか足が向かずにいたところ、Luが誕生日に食べたいと言ってくれたおかげで、ようやく重い腰をあげて行くことができた。雨もやんだしね。もう少しで行きそびれるところだったょ。

紹介されているレストランの中でも猫沢編集長のいちおしと言うこのドン・ナイは、確かに何を頼んでもおいしい。3人でもりもり食べてもお値段もやさしめ。近くにあったら本当毎日通いたいくらい。「ボンズールを見てこられたの?」と話しかけてくれたマダムと少しおしゃべり。ベトナム人のかもし出す真面目で穏やかな雰囲気がお味にも反映されているのかな…。最近、実は日本でもベトナム料理にはまっているのです。

表紙の写真、海鮮と鶏のフォー Soupe Saigon はもちろん、留学時代にめちゃくちゃはまった バン・クー(ヴェトナムの蒸し餃子)やら色々食べました~。ほんとはその後また家の近所で盛り上がりたい気分だったけど、みんなおなかいっぱいになっちゃって、おとなしく解散。私も睡眠不足+明日も早起きだしね。

Luはお誕生日の1日、十分に楽しんでくれたかな。私も原稿が終わってすっきりした気分で、明日いよいよ今回のフランス最後の旅に出発。初めての場所なのでとっても楽しみ~!

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Commentaires

LUです。
とっても楽しかった誕生日。
3ヶ月の中でも一番雨が降った日。あの一瞬のゲリラ豪雨は凄かった。
おかげで可愛いカフェにも入れたし、フォーも食べたし、なんせ、
我らがアイドル、ジャン・デュジャルダン氏も拝めたしで大満足よ〜。

パリでお誕生日なんてほんと幸せ。
ありがとう〜。

Rédigé par: Lu | 10/07/2009 01:50

Luちゃん
なんかはるか昔のことのようやね~。
あれからもう2ヶ月近くがたつなんて…。
でも鮮明に覚えてる、毎日のこと。
今年はフランスでいっぱい時間が共有できて
私もとっても楽しかったです。

Rédigé par: mika | 10/07/2009 07:03

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