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10/05/2009

ノルマンディー3泊4日の旅

ノルマンディーに知り合いが出来てからと言うもの、フランス滞在中に必ず行かなくてはならない場所が1つ増えた。幸い、ノルマンディーはもともと大好きな場所。プロヴァンスのリュベロンが1番好きなのはどうにも変わらないけど、フランスの中でプロヴァンス地方の次に好きなのは、何を隠そう、ここノルマンディーなのだ。今年は親切な人々のご招待を受けて3泊4日の旅を楽しんできます。

le jeudi 7 mai 2009

P5070050まず初日は、2年前にも泊めてもらったP&Dご夫妻のお宅にお世話になる。ノルマンディーの都市 Rouen (ルーアン)まではパリのサン・ラザール駅から1時間10分程度。日本人にとったら余裕の通勤圏内ってところだ。二人のお宅はそこから電車で20分程度のところにある Yvetot(イヴト)の近く。10時半頃到着したイヴトの駅には懐かしいP(だんなさん)が車で迎えに来てくれた。D(奥さん)と動物達(この家には動物がいっぱい!)とは、おうちで再会。まず、荷物を chambre d'ami に置き、のどをうるおしてから、今日の遠足に出かける。コースはおまかせ!

P50700482年前にもDにはあちこち海辺の街に連れて行ってもらったけど、Deauville (ドーヴィル)と Trouville(トゥルーヴィル)は、まだだったわよね?と今年はここからスタート。ノルマンディーと言えばやはりこの高級リゾート地ははずせない。この2つの街は川を隔てて1キロほどしか離れてないため、駅舎はドーヴィル・トゥルーヴィルとして2つで1つ。ここへは1996年に母と伯母とオンフルールへ行った際、電車の乗り換えのために立ち寄ったくらいで、ちゃんと訪れたことはまだなかった。あの時は(乗り換えのため)あまり時間がなかったので、遠くへは行けなかったけど、駅周辺に並んでいた出店で母が射的に興じて、くまのぬいぐるみをゲットしたの覚えている。ちょっと可愛い顔をしていたので、実は私が欲しかったけど、当時1歳にもなっていなかった孫にやると言い、私の手元にはやってこなかった(笑)

P5070045ドーヴィルと言えば、クロード・ルルーシュ監督の「男と女」を思い出す。海岸にはプランシュと呼ばれる板張りの遊歩道が続き、そこを歩くとフランシス・レイのあの有名なテーマ曲が聞こえてくるようだ。映画の中のアヌーク・エメの髪もいつも風で乱れていたイメージがあるけど、たしかに海辺の街はどこでも風が強い。今日もかなりの強風で写真を撮るのも一苦労なのだ。

今はシーズンにはまだ早いので、開いてる店もまばらだし人もほとんどいないけど、夏になるとすごい賑わいになると言う。私はまだ実際に見たことがないんだけど、ロメールの映画に出てくるような感じなのかしらね?海辺のパラソルももうしばらくお休み…。

アメリカ映画祭の際には大勢のスターも宿泊するノルマンディーきっての高級ホテル Normandy Barrière を横目に見ながら、トゥルーヴィルへ向かう。1人だったら勇気を出して足を踏み入れていたかも…。お茶くらい飲ませてくれるんじゃないだろうか…シーズン・オフだし(笑)あ~、こんな空間、体験してみたい!

トゥルーヴィルはサヴィニャックの影響か?今、日本人の間でも人気の街。でもここでは残念ながらお昼を食べただけ。やっぱりここでは大好きなムールでも食べたかったけど、なんせ旅行中の身。あたったこともあるので、今日は無難にクリーム系の肉料理にしておいた。曇りだったお天気も太陽が出てきて暖かくなってきたので、テラス席で背中を温めながらのお食事。久しぶりの再会なので、観光も楽しいけど、おしゃべりの時間が私はもっと嬉しい。

P5070067その後は シードル街道(La route du Cidre)上にある2つのノルマンディーらしい集落 Beuveron-en-Auge (ブヴロン・オン・ノージュ)と Cambremer (カンブルメール)を行く。特にブヴロン・オン・ノージュは「フランスの最も美しい村々(les plus beaux villages de France)」にも登録されている、この地方に特有の木組みの家がたくさん残る村。ゆっくりと腰をおろして休みたいカフェや、魅惑的な雑貨屋さんや、色々面白そうなお店もあって、またいつかゆっくり時間を過ごしてみたい所。

ドライブは幹線道路を走るより、こうした田舎道を走る方がもちろん素敵。大きな木々がつくりだす新緑のトンネルを通り抜けていく午後のドライブはとっても気持ちが良くて、ヴァカンス感満点!やっぱり私は春のフランスが一番好きだ。

世界で一番短いクルーズ(?)と呼ばれている bac de Duclair を利用して帰路につく。たくさん印象的な橋のかかるノルマンディーのセーヌだけど、ここデュクレールだけはなぜか橋じゃなくて、小型のフェリーが人や車を運んで1日に140回川を渡っているらしい。

お庭で夕暮れまでのひと時を楽しみながら、夜はDが腕をふるってくれてまた食べすぎ。おデブまっしぐらです。静かな静かな chambre d'ami で、おやすみなさ~い。

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le vendredi 8 mai 2009

夕べは無駄な抵抗とわかっていても、せっかく持ってきたので例のぶっとい本を読んでみた。夜中、目覚ましもかけずに寝てしまったようけど、やっぱりよそに来ている緊張感か、ちゃんと朝は目覚めるものですなぁ…。

P5080134朝はコーヒーだけ頂いて、お昼に備える!なぜかと言うと今日は、今日から私が二晩お世話になるJ=M&Bご夫妻を交えて、P&Dのお宅で大昼食会。お天気がよければ本当はお庭で、それもメインのお肉たちはバーベキューのはずだったのに、まず寒い。そして雲行きがあやしい。だから結局はダイニングルームで頂くことになった。ま、私は別に外で食べることに執心ではないけど、フランス人にとっては外で食べれるか否かが人生の大問題みたいだ…。

P5080133お昼までのひと時、Pが車で Allouville-Bellefose (アルヴィル・ベルフォス)にある有名な柏の木を見に連れて行ってくれた。樹齢1000年を優に超すその巨体は、今ではあちらこちらが痛み、枝を落とされ、支えられ、なんだかチューブにつながれ延命治療をする、まるで末期患者のよう。でもこの木の中には小さな教会もあるし、その偉大な歴史もあるわけだし、なんとかまた元気になってもらわないと。

写真左は、木の中にある教会の入り口。割れ目から中へ。私も横にならないと入れなかった…。

ちなみにこの木の名前がタイトルになっているフランス映画「Le Chêne d'Allouville(1981年)」もあるので、興味のある人は探して見てね。

P5080144ponctuelsなJ=M&Bは時間通りにやってきた。お食事は予想通りのボリューム。前菜はミル・クレープ。デザートじゃなくて前菜なので甘いクリームじゃなくて色々なものが挟まってる。これだけでもかなりのボリュームなのに、次に出てきたのはバーベキュー用のソーセージ類(串刺し)。かなりの大きさと量。これがメインだと思ってたら、さらにアニョー(子羊肉)の串刺しが出てきた。す、すごすぎます。もう無理~って思った所に、可愛らしいデザート!それも5種盛り!た、食べます!もちろん。昨日、今朝と、忙しい中これだけの用意をしてくれてたのね。ありがとう、D !!! 本当においしかった。

ただ…たらふく食べた午後は眠い…。同じ年頃の子供(大学を終えるくらいでそれぞれ2人ずつ)がいる2組の夫婦なので、自然と話はその話に…。興味深い話なので聞いてるだけでも面白いのだけど、おなかいっぱいで睡眠不足だったので、私は時々白目をむいてたんだと思うわ。すんません!でも、どこの国でも親は同じ。特にこれくらいの年齢の親子関係は難しそう。どこまで立ち入ってよいのか、踏み込みたくても踏み込めない、親の悩みを垣間見た。ただし時々白目をむきながら…。

ノルマンディーは基本的に雨の多い場所とされてるけど、私はほとんどここで雨にあたったことがない。その事を言うとPが「mika、半年くらいここにいたら?」だって。半年も晴れが続いたら雨不足で困るでしょう???と笑ってたのに、今日は例外的に少しだけ雨が降った。雨がやんだ夕方の4時ごろ、私達はP&Dの家を後にした。旅はまだ続くけど「さよなら」を言うのはいつも寂しい。笑顔で1年分のビズ。また来年遊びに来ます!

P5090179今度はJ=M&Bの車に乗ってルーアンの反対側へ。途中 Boscherville (ボシェルヴィル)のサン・ジョルジュ修道院を見て、今夜のお宿へと向かう。2人の家には chambre d'ami ないから…と言って、近所の chambre d'hôte をわざわざ予約しておいてくれた。必要なものがすべてあって、日本人の私でも、う~ん!と感心するくらい小さな心遣いが行き届いた清潔なお部屋。「気に入った?」と言うので「もちろん!」と言うと「じゃあ、来年もここを予約しよう!」だって。少し気が早いね(笑)

P5100360お部屋に荷物をおろし、お宿のマダムと少しおしゃべりをしてから、今度は車で10分ほどのところにある彼らのおうちへ向かう。人口700人程度の村にあるおうちは、1階は台所と大きなリビング・ダイニング、2階は主寝室、子供部屋、salle de bain という間取りで、確かに私が眠るスペースはなさそう。でもおうち自体は決して小さいわけじゃない。お庭は奥行きがあってとても広いし、大きな木が気持ちよく風になびいていて気持ちよさそう。ここに限らず今は藤の花がどこも満開。J=M&B邸にも藤棚があり、彼らもこの coin bleu が大好きだと言っていた。

おうちを案内してもらい、リビングにくつろぎ、でもほとんど体を動かしてない今日、それでもやっぱり夜の8時には夕食の時間…。少し軽めにね…。でもおしゃべりも楽しくて、お宿に戻ったのは夜中の1時前だった!

至れり尽くせりの彼らの歓迎ぶりに心が熱くなった今日。本当に来て良かった…と幸せな思いで眠りにおちていくのだった…。

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le samedi 9 mai 2009

P5100322朝、階下で朝食をとる。ここのchambre d'hôte は全部で3室。私以外の2室は1つの家族で泊まっていたみたい。朝食時、大テーブルをみんなで囲んだんだけど、残念ながら話に入れる雰囲気ではなくって黙々と食べて部屋に戻った。

右の写真は部屋から見たおうちの正門。これだけでなく家全体がこんな風に立派な茅葺。この地方に特有のスタイルだけど、なんだかこうやって見ると少し日本っぽい気もするわね。

10時にJ=Mが車で迎えに来てくれた。Bは今夜の下ごしらえなどで忙しいので、今朝は二人でまずおつかい。Bから頼まれてたものやら、パンやらを調達。途中、2人が育った街や家も車で通過しながら紹介してもらい、ついでに2人の出会いなんかも聞き出した(笑)お昼前、おうちに到着。おつかい物を置いて、Bをピックアップして、今日の遠足へGO!

P5090241今回、2人の熱心な招待を受けて、お世話になることを決めてからもたくさんメールをもらっていた。どこに行きたい?と聞かれて、迷いなく即答したのは Gerberoy (ジェルブロワ)。厳密に言うとここはノルマンディーではなくてピカルディー地方に入るんだけど、彼らの村からも行けない距離ではなさそうだったのでリクエストをしてみた。十数年前からこの村にはなぜだかとても惹かれていたのだ。最初この村を知らなかったJ=M&Bも私の希望を聞いてから下見に行ってくれたらしく「tu as raison !」と相当気に入った様子、だからこそ余計に期待は募った。

P5090216ここも特に何があるわけでもないけど、この小さな村は季節になると薔薇の花が咲き乱れる村としても有名。「フランスの最も美しい村々(les plus beaux villages de France)」にも登録されているから趣があるのは当然、今ある建物のほとんどは15~17世紀に建てられた古いものばかりで、道も石畳、すれ違う人もあまりないし、車さえなければ、中世にタイムスリップしたような気さえしてくる。その上今日は中世の服装をした人たちがうろうろ。何やらイベントがあるらしい。これからハイシーズンになると、こういう中世の村ではたくさんのイベントが行われるのだ。

P5090246_2あ、これこれ~!このブルーの家が見たかったの~!と私、大興奮。ジェルブロワと言えばこの家の写真が必ず出てくる。この家の前で3人記念撮影。私の喜びように「期待通りだったようだね」と2人も満足そう。それにしてもこんな可愛いおうちの中身はどんな風になってるんだろう…。入ってみたい…。

今日はあいにくの曇り空で、あまり思うような写真は撮れなかったけど、何度でも来たくなるところなので、よかったらまた連れてきてください!今度はぜひ晴れの日に!

P5090281村の中にある美味しそうなレストランでランチの予定が、少し時間が遅かったせいもあってか complet で食いっぱぐれ…。とりあえず村の入り口にあるクレープリーで空腹を満たして、次の村、ブナの森に囲まれた Lyons-la-Forêt (リヨンス・ラ・フォレ)へ。

ここはガロ・ロマン時代から存在していた古い集落で、今は城壁しか残ってないけど、英国領だったころにヘンリー1世が城を築いた場所としても知られている。今、残っている建物のほとんどは17~18世紀のもので、村の中心にあるこの木組みの屋根のかかる la Halle もそう。映画「ボヴァリー夫人」にも登場した、この村の名所になっている。

木組みの家々が続く統一感のある落ち着いた街並みで、パリからも近いし、ジェルブロワに比べたらお店も多いし少し便利な街。週末の家を買い求めるパリジャン達も多いそうだ。

午後は快晴。5月だし、土曜日の今日は結婚式も多い。ちょっと立ち寄ったEcouis (エクゥイ)でも素敵な結婚式が行われていて、しばらく見入ってしまった。神父様のお話を聞くのはとても厳かな雰囲気…。

J=M&Bのおうちに帰って、今夜は娘さんも一緒に4人でラクレット。フランスのサヴォア地方なんかでよく食べられている地方料理で、専用のホットプレートを使ってチーズを溶かしてジャガイモや、ハムなんかと一緒に食べるもの。日本で言うところの鍋みたいに準備が簡単で誰にでも好かれる料理なので、忙しい時や人数が多い時によく食べられるみたい。前菜には生ハムやらパテの盛り合わせ、デザートにはBお手製のチョコレートケーキ。全部おいしいので、またまた食べすぎ~。

P5090318今日は2人の若かりし時の話で盛り上がったので、結婚式の写真を見せて!とお願いしたら、テレながらも古いアルバムを見せてくれた。

当たり前だけど若~~~~~い!!!お嫁さんも可愛いし、だんなさんもかなりのイケメンです。

今年、結婚28周年の彼ら。子育てを終えて、趣味を楽しみ、この生まれ育った場所に愛情と誇りを持って、実直に生きている。可愛いおうちに、大きなお庭…う~ん、私にとれば、本当、うらやましい限りのご夫婦なのです!

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le dimanche 10 mai 2009

P5100331ノルマンディー最終日。お宿の朝ごはん、昨日とはガラッとメンバーが変わった。リールの近く北の地方から来られた1組のご夫婦と、友人の女性、そしてその子供達。雰囲気もガラッと変わって、色々と一緒にテーブルを囲む私にもしゃべりかけてくれたので、話がはずんで楽しいひと時となった。なんでも今日は新体操のフランス国内大会がルーアンであるらしく、子供達はそれに出場する選手だったのだ。友人の女性の方はあくまで趣味でやって欲しいと言ってたけど、もしかしたら将来のオリンピック選手になるかもしれないのよね?!

「大会、頑張ってね!」と声をかけてお別れ。私は荷物をまとめて10時にむかえに来てくれたJ=M&Bの車に乗り込んだ。

P5100340まずは Pont de l'Arche (ポン・ドゥ・ラルシュ)の朝市に行く。ルーアンのものよりずいぶんこじんまりしているけど、2人はこちらの方が好きだと言うので、私もぜひ来てみたかった。今日のお昼用のパンやデザート、そして私がプロヴァンスに発つ前、リディ母さんが食べさせてくれたこのあたりのフロマージュ、ヌフシャテルなんかを購入。私は私でパリで食べる用にバターとシードルを買い求めた。もちろんパリで買えるものばかりだけど、こうした雰囲気の中でお買い物をするのはやっぱり楽しいもの…。

お買い物のあとはおなかをすかせるために街の中を散策。だって、今日もボリュームたっぷりのお昼ご飯が待っているのだ!

大きな教会 L'église Notre-Dame-des-Arts を中心に、今にも崩れ落ちそうな木組みの古い家もたくさん残っているここポン・ドゥ・ラルシュは、人口4000人足らずの街だけど、適度に街で暮らすにはいい感じ!教会近くのおうちがクリスマスの頃には素晴らしいデコレーションをするらしく、それもいつか見においで、と嬉しいお誘い。来年はもしかしたら春とクリスマス、2回いく事になるかもね???

P5100004午後はゆっくりと彼らの家と彼らの村で過ごす。今日は天気がよいので、お庭で食べることになった。「今年、僕たちも初めて庭で食べるんだよ」と、フランス人はやっぱり外で食べることにかなりご執心のよう(笑)。今日のメニューは、T-fal社が出している石焼プレートの商品名をそのままとった Pierrade 。 日本の家庭でも焼肉とかに使うテフロン加工のホットプレートがあるけど、それが石!ずっしりと重たい石!これで何でも好きなものを焼いて食べちゃう、まさに焼肉!今日も私はカロリーなんか気にせず、小牛や牛肉、豚肉なんかをジュ~ジュ~焼いてたんまり頂きました。確かにこういう煙が出るときは、お外の方がいいわね(笑)

P5100001前菜には本物の貝殻を器に使った貝柱のグラタン、デザートには先ほどポン・ドゥ・ラルシュで買った今、フランスでも流行の verrine 。これは日本ではもはや当たり前のスタイルだけど、ガラスの器に入ったゼリーやムースなんかの軽いデザート。「すごく流行ってるんだよ!」って言われて気付いた。確かにフランスにはこういうタイプのお菓子ってなかったな~って。日本で見慣れているせいで、こちらで見てもあまり何も感じなかった…。

大きな庭の、大きな木の下で、テーブルにナップを広げて楽しむ急がない食事は、なんとも贅沢な時間P5100365 だった。今日はちょっとだけ日差しがきつすぎたけど(笑)それでも吹く風はさわやかで、彼らの記念すべき今年の初めてのお庭でのお食事に、私も参加できてとても光栄だった。

あっという間に夕方、電車は一応18h59のを予約してあるけど、週末の渋滞を考えても1時間前に家を出れば余裕。それまでこの家のある村を案内してもらうことになった。フランスでは、どんなに小さな村にも役場があり、教会がある。パリではもう、1つの教会を除いて墓地は教会から切り離された存在になってるけど、田舎ではまだまだこの2つはセット。2人が住むこの村の教会で、2人は結婚式を挙げ、その隣には家族の眠る墓地。でも最近ここも墓地が足りないらしくて、教会の反対側にも拡大中。J=M&Bは、こちらの新しい墓地の方が光がたくさん当たるから、こちらに入る予定!と笑いながら話していた。彼らはまだ若いから、そんなのはずっと先だろうけど、でも何の迷いもないそういう人生っていいな。私はまだここに眠りたいって思える場所にも出会ってない気がする。

P5100011そうそう、昔から墓地には必ずこの if (イフ=イチイ科の針葉樹)の木が植えられているらしい。死者に安らかに眠ってもらうために、害虫を寄せ付けない効果があるとか。この村のイフの木は、おととい見た柏の木ほどではないにしても、かなり立派な大木だった。

村をくまなく一周するとちょうどルーアン駅へ向かう時間になった。荷物を車に載せて、このおうちにもさよなら。家を出るとき、夕べのBお手製チョコレート・ケーキとお庭の片隅に咲く一束のミュゲをお土産に持たせてくれた。

「もうこれだけしか残ってなかった…でも残っててよかった!」と、可愛らしいミュゲを持って帰れるように包んでくれた。5月1日にミュゲを贈ることは知られているけど、その日に限らず、この花を贈ることは、その人の幸せを願うこと。とても嬉しいプレゼントだった。

P5110027_2ルーアンの駅でとうとう2人ともお別れ。お別れが苦手な私はやっぱりウルルン滞在記…。「また来年、絶対に来るんだよ!」とJ=M。Bは瞳をうるませながら「楽しい思い出をここにたくさん残してね…」と、おでこにチューしてくれた。なんか、たくさんの幸せになるおまじないをかけてもらったみたい。

最初、こんな親切なご招待を受けるほど、私は彼らをよく知らないし…と、しり込みしていた自分を少し恥ずかしく思った。彼らは2年前からこんな風に私を待っていてくれたんだな~と思うと、心が満たされて、感謝の気持ちでいっぱいになった。

まるでフランスに新しい家族が出来たみたい。待ってくれてる人達がいるってとても幸せな事だ。来年のノルマンディーの旅も今から楽しみで仕方ない。

お世話になった2組のご夫婦に心からの感謝を…。merci mille fois !!! et à l'année prochaine !!!

fin...

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