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12/05/2008

帰国前6日間

le mardi 6 mai

大好きな le comptoir du relais (9, carrefour de l'odeon 6e)のフォアグラを紹介する為にマッキ~とRDV。お隣には日本人のご夫婦。マッキ~を待ちながら、つい話しかけてしまった。お二人はイタリアメインの旅を終え、フランスは今日1日だけとか。1年ぶりのここのフォアグラ、若干ボリュームが少なくなっていたのは残念だけど、やっぱりここのが一番おいしい!!!

Rimg0181カロリーたっぷりのランチの後はお仕事。暑い中、マッキ~もお供してくれた。そしてその後ショッピングをしながら一度おうちに戻り、郵便局から最初の2箱コリシモ発送。さらに近所のリディ母さんのお店で、マッキ~と私、お土産など購入。あまりの暑さにアイスクリームを食べようと珍しい ROSE を注文したら、きれいにお皿に盛りつけてくれて、可愛らしくバラの花びらを散らしてくれた。それにしても…1人3玉って…、けっこう多い。これ結局、リディ母さんからのプレゼント…。ご馳走様で~す!

色々とおしゃべりに花が咲いたけど、残念!私はその後仕事のRDVの為シャトレーへ向かわなければならなかった。夜もご馳走になって、今日はまたまた食べ過ぎだ~!

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le mercredi 7 mai

今日も朝から郵便局へコリシモを1つ発送しに行く。あと数日あるとは言え、気分はすっかり帰国モード。

Rimg0192_2午後から仕事のRDVを1つこなし、夕方からマガリと散歩。結局、サン・ジェルマンの da rosa に落ち着き、生ハムの山盛りを食べまくる。サービスの女性は人出が足りないようでてんてこまいしながらも、ウィットに富んだ会話で私たちを笑わせてくれた。ただ、なかなか私の頼んだバターを持って来てくれなかった上、ただでさえしょっぱい生ハムに有塩バターを持ってくるあたりは、いただけませぬ。無塩バターをつけて食べる生ハムはとってもマイルドでおいしいのに…。ただひたすら、これだけの生ハムを食べるのもけっこう骨が折れます(笑)

Rimg0198

その後、いつものSとV、そしてSがインドでであった青年Mとバスチーユで集合。なんともスピリチュアルな感じのM、わりと最近まで真剣に僧侶になろうと考えていたらしいフランスの白人青年でした…。

そんなスピリチュアルな会話には到底ついていけませんが、今日はそんなで午前様。明日はルーアンへ遠足。

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le jeudi 8 mai

P5080148_2今日は祝日のフランス。午前中からノルマンディ地方の Rouen (ルーアン)を目指すも、列車の本数も少なく、指定席が取れなかったのは、すでに満席だったから。あ~前もって予約しておけば良かった!おかげでルーアンまでの1時間立ちっぱなし。

ちょっぴり疲れて駅に到着すると、大好きなP&D夫婦が迎えに来てくれていた。1年ぶり嬉しい再会。今回は仕事を兼ねてやってきた上日帰りなので、ゆっくり出来ないのは残念だけど、彼らの仲間が集まって昼食会を開いてくれた。そのおかげで懐かしい人達にも会うことが出来た。「mika、 いつフランスに来たの?」「mika、 いつまでフランスにいるの?」みんなが同じ質問を繰り返すのを見ていたPが大きな声で言う。「mika はもう今週末に日本に帰るから、何度も聞いて悲しい思いをさせないように!(ウィンク付)」 Pって本当にかっこいいわ(笑)。そう言えば去年に比べると10キロくらい痩せたらしい。病気じゃなくて、ダイエット!でも私はルックスじゃなく彼のユーモアのセンスが好きなんだな~。

食事の後、仕事は順調に運び、夕方、私たちがジョージ・クルーニーと名づけた仲間の家でしばし談笑。みんなから「mikaはフランスのエスプリを持っている」と褒められ(いや、けなされ???)、何か大きな試験に合格したような気分になった。私も少しはフランス人に近づけたという事かな?ずけずけモノを言うあたりが特に?

P&Dは「今夜やっぱりうちに泊まっていきなさい。パリには明日帰ればいい。」と何度も言う。もう1組、とても良くしてくれるJ-M&Bのご夫婦も「来年こそ絶対に2~3日は僕たちのために時間をとって!」と言ってくれる。後ろ髪をひかれる思いで「来年は絶対にゆっくり来ます!」とみんなに約束をして列車に乗った。北の人達は本当にあたたかいなあ…。でも有言実行にしないと…こんな良い人達にウソはつけない…。

Je vous adore !!!

写真はようやくゆっくり見ることが出来たルーアンの裁判所。でも大きすぎてカメラに収まりません。宗教建築以外のゴシック建築の名作はあまりないんだけど、これはフランス全土を見渡してもその最高傑作の1つとされてる建築史上重要な作品。

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le vendredi 9 mai

P5090153今日は午前中(今日は午後からシフトの)マガリとRDV。きれいになって雰囲気がずいぶんと明るくなった19区のスターリングラード駅・ジョレ駅周辺。マガリも良く来ると言うMK2の Quai de Loire のカフェでモーニング。セーヌを挟んで向かい合うように立つもう1つのMK2はQuai-de-Seine。午前中はあちらの方が日が当たって気持ちよさそう。

P5090161仕事に行くマガリと別れたあと、次のRDVまでここで見たい映画を見ようかとも思ったけど、せっかくのお天気、残り少ないパリでの時間を満喫しようと散歩に出かけた。

スターリングラード駅には、当時としてはあり得ないほど革新的なデザインで知られるルドゥーのラ・ヴィレットの関門(フランス革命の年に完成した通行税を徴収するための門)がある。現在RDC は閉鎖されていて、カフェか何かになるのを待っているようだった。来年、ここへ来た時には、お茶とか飲めたりするのかな。気持ちよさそうだ!

P5090169その後ずっとサン・マルタン運河の周辺をあちらこちら歩き続けて、遅いランチにありついた。外から見た様子が素敵だったので、ふらっと入ったレストランは、ほぼお昼のお客がはけた後。「まだ食べれますか?」と聞いたら、「どうぞ!」と通してくれた。注文したリゾットは濃厚で個性的なお味、いつも通り高いリゾットだったけど、おいしかった。エスプレッソを飲んで、お店を出るときもらったカードを見て初めて知ったお店の名前 Et dans mon coeur il y a... (56, rue de Lancry 10e) は、たまたま雑誌で見てリストアップしていたお店だった。

16h30にSe君とRDV。ミシュラン社の旅のガイドブックの仕事をしている彼は、ヨルダンから戻ってきたばかり、そしてまたトルコの秘境に旅立つところ。1年に1度しか会えないけど、明るい彼とは会うと話が盛り上がる。話しまくって、たくさん歩いて、シャトレー駅でバイバイ。また来年 et bon voyage !!!

Pedigree今夜は私の旅の最後を飾るお芝居 「un pedigree」 をモンマルトルのThéâtre de l’Atelier で観る。大好きな俳優の1人 Édouard Baer が演じる独り芝居。日本でもたくさんの翻訳が出ているパトリック・モディアノ(Patrick Modiano)の寄宿学校時代を綴った自叙伝を Édouard Baer が作者に頼み込んで舞台化したもの。けっこう満員だったけど、私は1人だったからか?今日の午後に5列目の席をゲット。最初1番前の席をすすめられたのだけど、案外1番前って観にくいのかも…と思い、次に空いてた5列目にした。でもやっぱり1列目にしておけばよかった…。最近ボケボケの目では5列目でも役者の顔がかすんで見えるから。あ~、後悔先に立たず。でも劇場はいいね。役者を身近に感じられる。この作者の作品は読んだ事はないけど、映画化されている「ルシアンの青春」や「イヴォンヌの香り」は見た事があった。どちらも良い作品です。

今年は3つのお芝居を観たけど、他にもまだまだ観たいのがあった。映画はDVDが出ればそれを買って日本でも見れない事はない。それに最近は映画館に行くのもけっこう高いし、だったら絶対に日本では観る事が出来ないLIVEなお芝居を出来るだけ観よう!と、情熱がシフトしてきている。来年も良い芝居がたくさんかかっていますように!

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le samedi 10 mai

朝、マガリが(私が彼女んちに)来年まで預けておく荷物を家まで取りに来てくれる。ちょうど郊外に住む(ヒュー・グラント似の)妹がパリに住む友達の家に車で来るという事でラッキーだった。だってけっこう量があったからね。

荷物を彼女の家に移動した後、マガリと妹、そして彼女のギリシャ人の友人と4人でランチ。今夜はSから集合がかかっていて、サン・マルタン運河での(おそるべき!)ピクニックだという事がわかっていたので、しっかり食べておかねば…、これが今年のフランス最後のレストランになる。

って言うのに、入ったお店 le verre volé (38, rue Oberkampf 11e) は、そう言えばずっと昔に C にも連れて来られた事があった、なんとも大味なシンプルデザインの料理ばかりを出す店だった。どうも食指は動かなかったけど、田舎風パテ、トゥールーズ・ソーセージ&ポテトピューレ、イチゴタルトと3品しっかりと食べておいた。

彼女達と別れたあと、リディ母さんに挨拶しようとお店に寄ると今日は一人でお店番をしていた。パスカルにさよならが言えなかったのは残念だったけど、リディとはお店のものをつまみながらひとしきりおしゃべり。おしゃべりは尽きる事はないけど、次の約束に向かうわね。また来年、1年分のビズを!

その後は2年前からパリで服飾の勉強をしているG君と少しだけおしゃべり。ますますワイルドな容貌はパリに馴染んできたせい?夏休みには2年ぶりに里帰りをするそうだ、スペイン人の彼女とね!

Rimg0024さてさて今年最後のフランスでのイベントはSとのピクニック。陽気がいい最近では、桜に群がる日本人のように、パリっ子はサン・マルタン運河に集まってくる。そしてみんな宴会。まさに花はないけど、お花見状態。まあ正直、こんな真っ暗なところでのピクニックはあまり好きじゃないけど、いつものV(とその10歳になる娘)にも、数日後に結婚を控えた靴職人Nにも会えたし、良しとするかな!

今日はやっぱり午前様。Sんちのボロボロ車で送ってもらう。Sも色々ありがとう。今年は去年より元気そうな顔が見られて良かった。来年もきっとここで会えるね。

あ~、とうとう帰国かあ。今から荷造り完成させなきゃ。

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le dimanche 11 mai ― 帰国の日 ―

今や一番の仲良しマガリは、朝早くから眠そうな目で会いにきてくれた。朝ごはんを一緒に食べる約束なのだ。でも日曜日の朝、近所のカフェはスタートもゆっくりで結局近くのマクドナルドのモーニング。マクドナルドかあ…って感じでもあるけど、まだ人も少なくてテラス席は快適そのもの。すがすがしい朝の空気を感じながら、マガリの秋のヴァカンス計画について話す。もしあまり高くないチケットが見つかれば、また10日ほど日本に遊びに来る予定。楽しみだけど、最近のエアチケットは高くなる一方なので、まだいまんとこ未定。

去年の経験から今年はタクシーを前もって予約しておいた。家の前でマガリとはバイバイ。でも秋に会えると思ってるから今年はそんなに寂しくない。

途中でマッキ~をピックアップし、空港へ。チェック・インは機械でラクラクだけど、最後の難関は荷物を預けること。案の定、私は4キロオーバー。いつもより送る荷物の数を減らしたから?でも今年はもう余分なお金は一切払いたくなかったので、その場で4キロ分の荷物を引きずりだした。マッキ~はと言うと、10キロオーバー。輝かしい"HEAVY"マークをつけられ、300ユーロを請求されていた。彼女は今回のプチ留学、かかる費用に糸目はつけねえってな勢いで、この300ユーロも迷うことなく素直に「払います」と答えていた(笑)でも良く考えたら、2年前たった4キロオーバーで200ユーロ近くを請求された私に比べたらちょっと割安じゃない?(笑)

「じゃあ、払ってくるね」と別カウンターへ向かうマッキ~に「ここで待ってる」と私。そうこうしている間に、警察やら警備の人がぞろぞろ。そして一般の人もぞろぞろ私の方に向かってやってくる。

何だ?何だ?と思っているうちに規制線がはられ、私達はこのまま隔たれたままになってしまうのか?と思っていたらマッキ~が戻ってきた。でもまだお金は払えてないらしい。お金を払わないと、出国手続きは出来ないし、いつ規制線が解かれるかもわからないし、何しろ何の説明もない。余裕を持って到着したつもりが、だんだん不安になってきた。

しばらくするとピ~~~っとホイッスルの音、そしてパ~~~~ンと言う破裂音。一体なんだったのか???まったく何の説明もないまま、規制線は解かれ、まるで何もなかったかのように、空港は通常モードに戻っていった。

まったく状況が理解できないまま出国手続きを済ませ、中の売店にお水を買いに行く。普通の500mlペットボトルのお水2本と小さなおやつ1つで払ったお金は9.35ユーロ。高!!!。1500円くらいじゃん!!!などどブツブツ言いつつ、これでフランスを後にします。

今年はすべてがこんな感じ。何もかもが高かった。日本に帰って使ったお金の計算をするのが怖いから、もうしないでおこっと。でも使ったお金はすごかったけど、なんだか充実感の少なかった今年。毎年同じことを言って、同じことを後悔してる。でも知り合いが増えれば増えるほど、楽しみは増えるけど、本当に大切な人との時間も少なくなって、さらに自分1人の時間はなくなり…と言う悪循環。それが悩み。どう考えても1ヶ月では足りなくなってきた。とりあえず来年は6週間の滞在を目指してみようか…。どうか、来年までにユーロ安くなってください…。

18889952帰国便の中で、超話題の「Bienvenue chez les Ch'tis」を見た。今年フランス入りした時から会う人会う人に「見た?」と言われるので、気になっていた大ヒット映画。フランスの興行収入の歴史をぬりかえるほどの大ヒット作品ってどないなもんか?と思ったけど、まあそこそこ笑えるgentil な映画ってくらいでした。les Ch'tis とはフランスの北に住む人々の事。そこには住みたくないって思っているフランス人が多いから、成り立っているお話。日本でも公開されそうなので、ぜひご覧あれ。地方色豊かなこの作品、見て損はないと思います。なんせ「タイタニック」を超えた大ヒットだからね(笑)

って事で、それじゃあフランス、またね。à l'année prochaine !!!

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