建築探訪 quand même
今日は午後からマッキ~と建築探訪をする約束になっていた。そろそろ家を出ようと思った頃、親友のSからSMSが入る。もうすぐモンパルナス駅に到着するからお昼でもどう?だって。インドでの生活に完全にけりをつけて、私と同じ日にフランスに戻ってきた彼。先週の火曜日にいつものメンバー(彼の友人)が集まるからおいでと言われてたけど、風邪がしんどくて残念ながら行けなかった。そしてその翌日から彼は友人の仕事を手伝いに地方に行ってたので、ようやく会えると言うわけだ。マッキ~にも紹介する良い機会だし、3人でランチをすることにした。
約1年ぶりのSはまた少し痩せていた。インドではあまり肉を食べる機会がないので病気にならなくても痩せてしまうのだと言う。マッキ~が到着するのを待ちながら、インドでのいきさつ、なぜ急に引き払うことになったのか…などなど、ざっと話してくれた。まあ c'est la vie って事だ。彼の事だから、ここに落ち着いていられるもいつまで?って感じだけど、とにかく今はすっからかんらしいので、とりあえずは仕事を探すと言っていた。サルコジに変わってから、色々な制度も積極的に見直しがされていて、今までゆるゆるだった失業保険もについても例外ではない。まあ que será, será (フランス語じゃないよ)って事だね。
Sと別れたあと、マッキ~と私は、モンパルナス・タワーが見える道端のベンチに腰掛けて、あったかい太陽の光を浴びながら、1~2時間おしゃべりしてたと思う。こういうゆる~い時間が2人とも好き。下手をすれば日が暮れるまで、2人ここでこうしてしゃべっていそうだった…。
ようやく重い腰をあげて、建築探訪(パリ14区編)、モンパルナス駅南にあるリカルド・ボフィールの作品 les Colonnes からスタート。これ、ちゃんと写真を撮りに来たのは今から16年前くらい???懐かしい!あまり変わってないねえ。私の方が年取った~って感じです(笑)
今日はそれほど見ごたえのある地域ではなかったんだけど、私にとっての今日一番の収穫は、ずっと前から気になっていた Notre Dame du Travail 教会にようやく行けた事。先ほどの les Colonnes の裏手にある。この教会は当時、この辺りに労働者が多かったという地域性を反映して、鉄の構造体で作られている。労働者へのオマージュだね!また1900年と言う時代もあり、ディテールにアール・ヌーヴォーのエスプリが散りばめられた教会なのである。外観は何の変哲もない、どちらかと言うと地味な教会だけど、通り過ぎては損をします。鉄の構造体が美しい教会は他にも数ヶ所知ってるけど、アール・ヌーヴォーの装飾を持った教会はそれほど多くないはず。ファンは必見!
その後、レンガ装飾の可愛い建築を見つけてときめいたりしながらも、それほどやる気のない私たちは1キロくらいの範囲を何度もウロウロしただけで、休憩。広い14区の見るべきエリアを4つとしたら、1つ終えただけで休憩に突入(笑)。そしてその後、激しい雨に降られて、完全にタイムアップ。私がフランス人の姉と慕うC(同じく建築マニア)とのRDVに向かう時間となったのだった。
私たちがまったりと雨宿りしていたカフェは G.-Perroy広場。Cから仕事が終わったと電話があって、しばらくすると雨もやんだ。約束の場所、ダンフェール・ロシュロール駅までは徒歩で10分くらい。大好きなダゲール(Daguerre)通りを通って、駅に到着。今日はマッキ~に、SもCもついでにダゲール通りも紹介できた。また建築探訪の続きをしようね~と手を振り、Cと私は再びダゲール通りへ。先週の木曜日に会うはずだったのに私の体調不良のせいで延期になってしまっていた。ようやく会えた姉とはこの通りでも話題の Café d'Enfer へ。色々な話をしながらおいしく夕食を頂き、楽しいひと時、そして朗報。今、Cは幸せらしいです!ふふふ。また紹介してね、その人!
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