特別な日のfromage
最近、教室の方でランスの店主F氏をゲストに迎え、ワインとチーズの講座を3回にわたって行った。チーズ好きの私の楽しみはもちろんチーズの試食。他の参加者はF氏が提案する個性的なワインとチーズのマリアージュを堪能できるのだけれど、ワインの飲めない私はチーズをもりもりと食べて新しい味の発見を楽しむ。
毎回4種類ずつ、合計12種類のチーズを味わった。普段チーズを選ぶときは、やっぱり決して安いものではないので失敗したくないし、あまり冒険はせず、美味しいとすでに知っているものを選んでしまいがち。だからこういう風に誰かに選んでもらって、半ば強制的に試食の機会を与えられるのは、新しい味の発見をするのにもってこいなのだ。
その中で特に気に入った4種類をお友達のおうちでの夜会用に仕入れた。
ボーフォール・ダルパージュ(ローヌ・アルプ/サヴォワ県)…もともと限られた生産量となる夏造りの中でも、標高1500m以上の放牧地で放牧した牛の乳から作られる希少価値のある一品。もともとハードタイプのチーズにあまり関心のなかった私も納得!先生は「完成度が高いチーズ」と何度も繰り返し説明をされていたけど、なるほど!なんとも言えない深い味わい。
クロタン・ド・シャヴィニョル(サントル/シェール県)…山羊のチーズは苦手な人が多いと聞く。私も以前はパサッとした感じがあまり好きではなかったけれど、熟成が浅く、あまりくせないものだと、誰にでも食べやすいと思う。今年の春に蜂蜜をかけて頂く方法を試してからは私もすっかりシェーヴルのファンに。また先生の話によると、ライ麦パンを合わせると良いとのことだ。チーズだけではなく、魚や肉などでも匂いの強いものにはライ麦パンがおすすめらしい。
ロックフォール・カルル(ミディ・ピレネー/アヴェロン県)…最近、安い青カビのチーズも手に入るけれど、やっぱり青カビならロックフォールを選んで欲しい!ラッピングを取ったときのあのブハって匂いは食欲をそそるわ。今もすべて手作業で作られているという、このカルル社のロックフォールはジャリジャリっとした青カビの感触やしょっぱさが絶妙なバランス。旨すぎ…。
パルミジャーノ・レッジャーノ(イタリア・ロマーニャ州)…先生が申し訳なさそうに「フランスものじゃないんですが…」と持ってこられたのはシャンパンに合わせるためのこれ。確かにフランスもので…とはお願いしたけれど、これは文句なしにみんなに愛されるチーズ。粉末にしたものは食卓でもおなじみだけど、固形のまま食したときのアミノ酸の結晶のジャリジャリ感は、確かにたまりません…。
夜会は今度の週末。みんな喜んでくれるかな…。
Commentaires
そもそもチーズっていったい何種類くらいあるのかなぁ。
デンマークもチーズ大国だけど、私はほとんどクセが強くて食べられませんでした。
そうそう、以前日本で、子どもの頃にあこがれた、あのハイジのチーズも実際に試してみたら、あまりの臭さに思わず体が仰け反ってしまいました。(笑)
Rédigé par: hageo | 04/12/2007 12:01
hageo
え???ハイジのチーズ、臭かったかあ…。
ハードタイプはわりと誰でも食べやすい方なんだけどなあ。
あれが駄目なら、他のも厳しそうだね。
デンマークは基本、ハードタイプ?
Rédigé par: mika | 05/12/2007 08:29
私も詳しくないからはっきりわからないけれど、マリボーチーズとかセミハード系っていうのかなぁ。
でも、、クリームチーズはおいしい!
日本のケーキ屋さんもよく、デンマーク産のクリームチーズを使ったチーズケーキ売ってるでしょ。
ということで、ポピュラーなメーカーだけど、はい!
http://www.morozoff.co.jp/quality/cheesecake.html
Rédigé par: hageo | 05/12/2007 11:01
そうかあ…
確かにデンマーク産クリームチーズよく売ってるね。
うちの冷蔵庫にも1つ眠ってました。
お手ごろなブルーもありました。そう言えば…。
モロゾフのチーズケーキにも使われているとは…。
今度意識して売り場を見てみようっと。
Rédigé par: mika | 06/12/2007 00:15