新しい出会い
今年は滞在の最後に慌てなくても良いように、計画的に小包を作って日本に送り届けるつもり。まずは今日1つ目、日本でお留守番のパートナーの大好物やら何やら、食料品を中心に7キロの荷物①を作り郵便局へ持っていく。固定送料38ユーロのコリシモ。高いけど、通常1週間以内で届く優れものなのだ。7キロの荷物を両手に抱えて少し離れた郵便局に行くのは一仕事、その上郵便局は必ずと言ってよいほど待たされる。今日は30分待ち…。体の前に荷物を抱えて行ったので、真っ赤な箱の色が摩擦で白いシャツに色移りしてしまった…。学習…次回は何か袋に入れて持っていこうっと。
シャツを着替えて、午後はまず教室の元生徒さんで料理人のAちゃんとランチ。ちょうど1年前にワーホリのビザで渡仏。仕事が見つかって忙しく働いている…と、言うところまでは聞いていたけど、その後どうなっているのかな~と再会を楽しみにしていた。郵便局の都合があったので、ゴブラン駅周辺の何の変哲もないピザ屋さんで軽くランチをしながら、Aちゃんの1年を聞く。とても素直で頑張り屋さんの彼女だから、何も心配はしてなかったけど、本人も期待以上の日々を過ごしているようで、私も元気をもらえた。色々と食べ歩いて見つけたお気に入りのレストランに、自ら「働かせて下さい!」と飛び込んでいった彼女。ちゃんとお給料をもらって、厨房を任されている。ワーホリの期限はもうすうぐ終わろうとしていて、でも今後も働いてもらっていいよ…と言うことなので、オーナーシェフの信頼をがっちりと獲得しているって事なのね。すごい事だと思う!来週、新たにビザを取りに日本に戻るという事なので、今週中に一度、彼女の働くレストランに行くことに決めた。
今夜は仕事のRDVがある。その前になかなか探索する時間のないこのゴブラン駅周辺で買い物をすることにした。なんせ一度家を出ると、帰ってくるのはだいたい夜遅くで、その頃近所の店はみんな閉まっているからウィンドーを眺めるしかなかったのだ。さっそく気になっていたお店2軒をはしごする。まずは文房具屋さんで目をつけていたパリの古地図複製品と、古ハガキ・レプリカセット(缶入り)をいくつか買い求め、次に小さなウィンドーに可愛らしく展示されているGuérandのお塩達が気になっていた Seva Natura (13, bd Arago 13e) に、ようやく足を踏み入れた。きょろきょろしている私に、優しそうなマダムが声をかけてくれる。マダムと言ってもとっつきにくいタイプではなくって、可愛らしい下町のお母さんタイプ。店に入っては見たものの何をどう買い求めれば良いのかわからなかった私はホッ!
初めて入ったこの店は様々な質の良い保存食品や調味料、ワイン等を扱っていている食料品店だった。あとは量は少ないけれど、新鮮なお野菜や、マダム手作りのお惣菜もあるけれど、ざっと見渡しても商品が少ない感じがする。後で色々とおしゃべりをして分かったことだけれど、例えばパテやフォアグラと言った食材も地方の信頼できる生産者からしか仕入れないらしく、工場生産ではないので入る数が限られている上、もともと10区のマルシェに出店していたころからの顧客がわざわざ遠くからでも買いに来てくれるそうで、商品が入ってもすぐになくなってしまうそうだ。マダムはリディと言い、そして長男のパスカルと二人で店を切り盛りしている。私はアイスクリームをご馳走になって、色々なおしゃべりを楽しみながら、二人とこのお店の大ファンになり、今日はたくさんの種類のお塩や調味料を買い求めてお店を後にした。また帰国するまでに絶対に来るぞ!Seva Natura での本日の停留時間、なんと1時間半!大好きなお店が出来るって本当に嬉しい!
夜はサン・ジャック大通りにあるお客様の自宅で夕食会。私のアパルトマンからそう遠くないので、歩いて向かうことにする。すると歴史的建造物に指定されているアトリエ建築やパリ市内唯一の刑務所、サンテ刑務所を発見。この中にたくさんの犯罪人がいると思うとちょっと怖い…。
訪れたアパルトマンはどちらかと言うと豪奢な雰囲気。調度品などもかなり高級感漂う?本物らしき美術品も…。どうやら彼らはかなりのブルジョワらしい。今度の秋に日本にお迎えする8人組みのフランス人達と初めての顔合わせ。少しばかり仕事の話をしてから、テーブルに着く。メンバーのうち1人の女性はなんと刑事さんなんだけど、彼女の持参した手作りパテはむちゃくちゃ美味しくて、なんどもおかわりしたいくらいだった(残りも持って帰りたかった)。そして完全にロゼのロースト・ビーフはどうしても与えられたナイフでは切ることが出来ず、困った私は4つに折りたたんで飲み込むことにした。窒息しそうだった…。
このメンバーとの仕事はどんな風になるのか今は分からないけど、とりあえず今日訪れた家のマダムはチャキチャキの江戸っ子風(?)でかなり格好がよかった。彼女とはなんとなくうまくやっていけそうな気がしたし、日本での再会が今から楽しみ!
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