歴史的記念日に…

今日は参加者の皆さんは朝からラスパイユ大通りbioのマルシェを堪能したらしい。私は朝弱いのでこれは欠席してdéjeuner から参加。もう今年で3回目なのですっかり恒例になった私のお気に入りのレストランcafé du commerce でのお食事会。今年もAちゃんをのぞいてまだ行ったことのない人ばかりなので、この気持ちのよい大空間での素朴なお食事はかなり喜んで頂けた様子。私はここで調子にのって2回目のフォアグラをぱくつく。う～ん、美味。

このレストランのある界隈は、私の留学時代の住処だったところ。いつ来ても心がぎゅうとなるような感じがある。でもここ数年は懐かしく思う気持ちの方が強く、もうここにいない自分を実感せざるを得ない。時の流れを感じる…。昨年の今頃は歩道の拡張工事中で、埃っぽく残念な姿しか見られなかったけど、今年はそれらも済み、昔とは違った少しスノッブな、でもとても歩きやすくて清潔感のある商店街に変身していた。それはそれで一抹の寂しさを感じてしまうものだけど…。

その後はよく利用していた80番のバスに乗って、モンマルトルへ。みんなと散歩…でも私は人の多さにやられる。96年に引越しをしようと家を探していたときに、パ リとサクレクール寺院を独り占めできる素敵なアパルトマンを、ここモンマルトルのてっぺんに見つけた。そこに決めなかったことを私にしては珍しく今でも後悔しているほど素晴らしい部屋だったのだけど、今日のこの人の多さを見るとやっぱりやめておいて良かったのかな…とも思えるようになった。こんなに毎日家の下に観光客が集まっていたら、家から出たくなくなるかも知れないわね。

夜は皆さん行って見たいと言われたのでシャンソニエ au Lapain Agile (22, rue Saules 18e）に行く予定だったけど、電話で予約しようと思ったら「今夜は選挙のためにお休みです」だって。

そう、今日は大統領選挙本選の日。5年（今は5年、少し前まで7年）に一度の記念すべきこんな日に、フランスにいると言うのも何かの縁？！残念ながら私には投票権がないけれど、私の第2の国として、その結果はやはり気になるところ。モンマルトルを散歩しているときも小学校は投票場として開放されたし、バスでコンコルド広場を通過したときも大統領選出後のイベントの用意をしている最中だったけれど、でも実際は98年のワールドカップ決勝日のほうがかなり盛り上がっていた。街に出るだけで、そういう雰囲気をひしひしと感じることが出来たもの。でも今回は日本のテレビで放送されているほど…ではなかったと思う。（写真、散歩中に発見！いつのやねん！）

夜の8時に結果が出ることは知ってたけど、私はそのとき近くのフランプリで日用品をあわてて買い込んでいて、その後も大好きなホテルのバーで皆さんとまったりお茶をしていた。自宅に戻ったのはけっこう遅くだったけど、特番は深夜12時で終わりらしい。日本なら朝まで何かやってそうだけど、大きな広場に行かない限り、そんなことがあったとは実感できないほど、静かでのんびりした夜が更けていく…。