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31/05/2007

そして今日も突然の雨

大好きな南仏から戻ると、パリもくすんで見える。魅力半減である。帰国前の憂鬱もありかなり↓なんだけど、そうも言っていられない。せっせと荷造りをして3つ目のコリシモを郵便局に運び込む。

今日のランチは南仏の旅友Fとその母T、そして偶然同じ飛行機で到着することになった大阪のお友達Miさんとその友2人+私の合計6人で、再び le Cafe du Commerce へ行くことになった。Miさんは去年の研修旅行に参加していたのだけど、所用でここでのお食事会には来れず、それ以来ずっと「行きたい!」と思っていてくれたらしい。Fは私のコメルスのアパルトマンを引き継ぎ、私より長くそこに滞在していた元留学生なので、午前中から懐かしくこの辺りを散歩していたようだ。それにしても変わってしまったよね?この辺りも…。

お食事は軽めに済ませたつもりだったけど、終わるともう3時半!その後、Miさんのお手伝いでいくつか用事を済ませてカフェに落ち着いたら、もう6時頃だった。今夜はMiさん達のパリ最後の夜って事で(そう!もう帰っちゃうのです!)、何か美味しいものを食べに行きたいね~なんて言ってたけど、私はその後 C にも会わないといけなかったし、何をどこで食べたらよいのか、考えあぐねていた…。

ら、またとち狂ったような雨が降り出した。ここでみんなのわずかな希望もズド~ンと↓。で、結局ここで雨宿りを続けていると、私は C に会いに行く時間になってしまった。地下鉄入り口はカフェの目の前、みんなに「さようなら」を言って、ただちに移動開始。

今回Miさんとはあまり一緒にいられなくて残念だったけど、3人とも充実した旅になったようでよかった!で、今夜は何を食べたんだろう…。

私はフランス人の姉 C と今回の滞在中最後のRDV。彼女は普段から休日ほとんどパリにいない人で、明日からもまた友人達とル・アーヴルまで建築探訪に泊りがけででかけるそうだ。昨日までは私が南仏だったし、今夜を逃すわけにはいかない…。

彼女の職場からそれほど遠くないPlace d'Italy 待ち合わせて、彼女の好きなビュット・オ・カイユを目指す。この界隈は交通機関があまり便利でないせいか、昔ながらの古き良きパリが残っていた場所。でも最近はそういうところが少なくなってきたせいか、そういうところが流行の場所になってきている。久しぶりにやってきた私にとっては明らかに変化が見て取れた。何しろお店が、レストランが、増えてるのだ。

C はその中でも古くからあるレストランLe Temps des Cerises (18-20, rue de la Butte-aux-Cailles 13e)に連れて行ってくれた。正直、料理は私にとってはいまいちかなあ…、と言ってもメニューが多すぎて、どれがいいのかさえ分からなかったので plat du jour にしたんだけど…。でもこの素朴感や客層は好き。観光客なんかはいないし、夜10ユーロ程度で食べれるって、いまやこのパリでは貴重な存在だ。この雰囲気はずっと守っていって欲しいものの一つ。

それにしても「古き良き時代」って良く言うけれど、それは何時なんだろう…。私は決して1900年のパリを知っているわけじゃないし、私にとっての良きパリはやっぱり20世紀末のことなのかな…、ずいぶん便利にはなったけど、まだちょっとイケてなくって、まだパリが世界化の現象に迎合することを良しとしていなかった頃。日本の「昭和」を思うような気持ちがフランス人の心のどこかにもあるから、こういう場所が注目を浴びたりするんだろうなあ。でもそれが今はすぐに商業的な視点から開発が進んでしまうのが、とても残念なわけ。

そういえば、C、食事中に突然、夏のバカンスに日本に行くかも宣言。どうなるんでしょうか…。それにしても夏って…。

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