le Bristol で朝食を
夕べは参加者の4人の方達と一緒に Guisarde 通りにあるレストラン La Boussole で夕食。私は前菜にトマト、なす、フロマージュのタジンとメインに鴨のマグレ(胸肉)を選ぶ。ここはいつもお手ごろ価格でお料理もまあまあおいしいので、フランス人達でいつも満員。場所も便利なところにあるので、旅行者の皆さんにいつもおすすめしている所の一つ。
この日は日中フォンテーヌブローに遠足に行った皆さんの帰りをパリで待ちながら、午後は一人でお買い物にはじけ、夕方からは写真家R君のバイト先に遊びに行き、ひとしきり話し相手になってもらう。最近NYに行ってきた彼はチェルシー地区にあるギャラリーと契約を結べたと喜んでいた。秋にはそこで5週間ほどの展覧会が予定されている。すごい、頑張ってるなあ…と感動。ここパリでも彼の展覧会は何回か行われているけれど、実際はアメリカでのほうが受けが良いそう。やっぱりどこでも外国人のほうが受け入れられやすいって事か…。外国人、それもフランス人ってのはあそこではブランドらしい。もちろん日本でもそうだろうけど…。
夕方はけっこうお客さんが多くてR君もいつもよりは忙しそうだったけど、それでも遠足から帰ってくるみんなが8時ごろにやってくるまで、久しぶりにゆっくりとR君の話が聞けたのでよかった。何よりキュートなので見ていて癒されるし…(笑)
今日8日は祝日。最近のパリはどんどん進化していて祝日でも買い物が出来ない、なんてことはなくなってきた。でも早朝からあいにくの雨。S社長とA嬢、Mりんと私の4人はタクシーに乗って高級ホテルLe Bristolに向かう。エリゼ宮のすぐ前にあるこのホテルで、今朝は優雅に朝食を頂くのだ。
タクシーから降りると、スマートなドアマンが傘を持って雨に濡れないように案内してくれた。ロビーに入ると豪奢な雰囲気に思わずため息が出る。でも豪奢とは言ってもリッツのような装飾がちょっとchargéな感じではなくて、ここはリゾートのようにさわやか。さすが最高級ホテルの朝食、なんと51ユーロもするのだ。内容はと言うと、一つ一つのものの質は良いのだろうけど、内容は普通のビュッフェ・バイキング。でもそのあまりの厳かな雰囲気に、いっぱい食べよう!と思っていた私もお皿2枚分しか食べることが出来なかった。
なんとなくメモっていたこのホテルのパン・ペルデュ(フレンチ・トースト)。自家製のブリオッシュで作った特製を小さなココットで焼いてあるもの。メイプルシロップをかけて味わうと良い、との事だった。そんなことはす~っかり私の頭から抜けていたのだけど、S社長が偶然手に取ってくれたおかげで食べることができた。もちろん、おいしいかったのだけど、私にはその偶然の方が印象に残った。
食後はしばらくサロンでくつろぐ。今日はこのまま動きたくない気分だ。天気も悪いし、風も強い。でも今日は午後、神戸の知り合いYさんとRDV。普段ゆっくりと会う機会もあまりないので、今日会えるのを楽しみにしていた。それもパリで!神戸じゃなくて、大阪じゃなくて、パリで!少々眠たくても張り切ってお出かけしないと!
ホテルまで来てくれたYさんと合流し、お散歩開始。
ホテルを出るとすぐにその周辺のただならぬ雰囲気に気づいた。シャンゼリゼ通りは厳戒態勢で何かのイベントの開始を待っていた。近衛兵や鼓笛隊なんかも並んでいて、しばらく様子を見ていると音楽が始まった。私はサルコジがエリゼ宮にでも入る式典なのかと思っていたら、5月8日は第2次大戦終戦記念日ということで、シラクが凱旋門下にある無名戦士の碑に花輪を手向ける式典だったと後でわかった。遠すぎて何も見えなかったし、何よりもそこにたっているのがもう堪えられないくらいマロニエの花粉がざくざくと振ってきたのであきらめてよそへ行く事にする。
そう、私は昨日突然、マロニエの花粉症患者になったのだ。目は真っ赤になってかゆいし、鼻の奥はずっとこそばいし、くしゃみはとまらないし…。昨日、サン・ジェルマン・デ・プレに降り立った時から突然、花粉の存在を強く感じた…。ああ…これから春にここに来たらこんな目に合うのか…?体力が落ちているんだなあ、かなり。
Yさんとはそのままルーヴルの方に向かって歩いていく。突然また大雨に降られたり、本当に今日はいやな天気。こんな日は美術館がいい?って事で二人とも行こうとチェックしていたルーヴルの隣にある装飾芸術美術館に行く。私の場合は10数年も待たされていたので、期待はかなり高すぎて、その分「こんなものかあ」と言うがっかり度も大きかった。もっと昔の重要な家具がたくさん見られると良かったのに…。個人的な趣味だけど、現代ゾーンは要らない。
その後サン・ジェルマンの界隈に戻ってきてYさんとお茶。いろいろとお話をさせて頂いて、楽しい時を過ごす。でもカフェがタバコ臭くてちょっとだけ息苦しかった。カフェなどでも完全禁煙が始まったと思っていたらそれは来年らしい。そのカフェを出た後、セーヌ通りにある da rosa のテラス席を見て、ああ、どうしてここに来なかったのか…と激しく後悔。夕方からとっても良い天気になったので、こんな日は広々したテラス席が気持ち良いに決まっている。
夜はMag.と夕食のRDV。今夜は彼女がご馳走してくれるそう。何が食べたい?と言われると頭の中は真っ白になるので、彼女おすすめのギリシャ料理レストラン Les Délices d'Aphrodite (4 rue Candolle 5e)へ行く。今までギリシャ料理って偏見があって、フランス人の学生とか観光客がサン・ミッシェルあたりで食べているおなか壊しそうなアレ(名前忘れた)しかイメージがわかなかったけど、私が選んだ一品はイタリアンよりも繊細なお味のラザニアのようなもので、予想外においしかった。でも全体的にはパリで人気のレバノン料理とかと似てるような気がするけど、どうかしら?あまりそのあたりの料理に明るくないからわからないけど、デザートもかなりアラブ系の甘み。私の頼んだケーキはまったくお手上げだったので、彼女のと交換してもらってしまった…。でも全体的には好感度高め。
半年振りのMag.との再会。話すことがたくさんあって、あっという間に夜中。Mag. ご馳走様でした~!
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