南仏プロヴァンスの休日 その4
いよいよ今日は南仏最終日。Mas du Vigueiratでの朝をさわやかにむかえた。ちょっと部屋にいたハエがうっとうしかったけど…。大きな方の窓を開けると、厩舎の中のお馬さん達が「おなか減った~」と言っているようだ。ズームレンズでのぞくと(のぞきま?)、目が合って恥ずかしそうに隠れるお馬さんが可愛かった。
朝食をゆっくりと頂き、広い敷地の中を散歩しながら、alex.のやってくるのを待つ。このおうちには少し太り気味のわんちゃん、メルバとパスティスがいる。とても人懐こくて、遊んで!遊んで!と尻尾を”ばしばし”振りながらそばを離れない。見て~!この緩みきった寝顔を。犬は日焼けとか気にしなくていいのかなあ…、気持ちよさそう!
ちょっと場所が不便なので、また泊まりに来れるかどうか分からないけど、ここもとっても素敵なお宿。車がある人は試してみては?
今日は快晴、風も昨日よりはずいぶんと控えめ、ようやく待ちに待った南仏らしい天候に恵まれたようだった。まずはSaint-Remy-de-Provenceにあるゴッホゆかりサン・ポール・ド・モーゾール修道院を訪れる。ゴッホは夢破れ1889年5月から約1年間、この病院に自ら入院していたそうだ。彼の病室もそのまま再現されていて、窓からは彼が見ていたであろう、当時のままの風景が広がっている。
次に訪れたのはずっと行って見たかったLes Beaux de Provence。alex.がまず最初に村を一番良い形で見渡せる高台に連れて行ってくれ た。ここからあたり一体を見渡すことが出来るけれど、不思議な形の岩々はすべて自然の造形。集落の一番高いところにはラコストのように崩れきったお城の廃墟が今も残っている。でもここはラコストと違い、プロヴァンスの一大名所。観光客の多さは尋常ではない。特に今日のようなお天気の良い日は田舎にいる気がしないほど、今日は平日だって言うのに…。
ここは15世紀にdes Beaux家の家系が絶えるまで、南フランス文化の中心地だったそうだ。やっぱりそんな歴史をゆっくりと感じるためにも、5月は人が多すぎる。またゆっくり時期を変えて訪れてみたい。一番高いところに立って、ゆっくりと風の音を聴くために…ね。
上に上に、と向かって歩く道のりは、狭い道にお土産物屋さんが立ち並ぶまるで清水坂のようだ。モン・サン・ミッシェルの大通りでも良い。そこで実演販売をしているお兄さんにつかまる。言われるがままに手を差し出すと、←でマッサージしてくれる。使用感がすごく良かったので、南仏最後のお買い物にこれを買い求めることにした。これ最初、軽石かと思ったら、陶土から作ったもの。水にさらすとあらかじめsavonを含んでいるので、やわらかい泡が立ち、軽石のように使える。私はラヴェンダーのセットを買い求めた。
最後に訪れたのはArles。私は3度目なので、ここではF達と解散して独り写真を撮って歩くことにした。F達は闘牛場を見た後、観光用のミニ列車に乗って市内観光をしたそうだ。
今回、3日間お世話になったAlex.とは移動中、色々話をすることができた。奥さんとの間にはもうすでに7歳になる男の子があり、もうすぐ2人目の男の子も生まれるそうで、彼の愛称はなんと私と同じ名前になるそう!そんなalex.夫婦はまだ新婚旅行に行っていないから、ぜひ近いうちに日本に一緒に行きたい、と言っていた。実現するといいね!まずは日本に興味のない奥さんを説得しないと…!
夜のTGVに乗るため、Avignonに送り届けてもらい、ここでalex.ともさようなら。また来年!もしくは秋に日本で!?
満員のTGVで爆睡しながらあっという間にパリ。夢のような4日間はこれで終わり。また来年か~。今度は出来るなら1週間くらい行きたいな。
今年のフランス滞在もあと4日間を残すのみです。
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