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20/05/2007

ノルマンディの週末 その2

Cimg0015朝8時ごろ、深い眠りから覚める。雨戸を開けると夕べはまっくらで何も見えなかったDu家のお庭が目の前に広がっていた。パリとは違って、何の騒音もないし、きれいなおいしい空気。Dと朝食を取り、おでかけ前に改めておうちやお庭を見せてもらう。お部屋は本当にインテリア雑誌のように素敵にまとまっているし、盆栽クラブの会長宅だけあって、日本庭園にも気合が入っている。でもDは台所のインテリアをそろそろ変えたいと言っていた。

今日は風がきついけれど、天気が良い。普段雨の多いノルマンディだから、これはちょっとしたご褒美かな?パリも天気がいまいちだったし…。

Rimg0057Dの運転でまずは Etretat へ。ここへはずいぶんと前から来たかったのだけど、交通機関が不便な場所と聞いていたので、車のない私にはなかなか来づらい場所だった。オルセー美術館でよく見た風景が今、目の前に広がっている。打ち寄せる波の音だけが聞こえる雄大な風景は想像通りに感動的だった。岸壁にあるベンチに腰をかけて風の音を聞いているだけで、身体が洗浄されそう…。風の少ない天気の良い日ならここに1日いても飽きないだろうと思う。

Rimg0075次にDが以前働いていたと言う Fécamp に立ち寄る。ここで軽い昼食。ここではかなり荒い波が打ち寄せていたので音と映像を収録。帰国後にみんなに見せてあげたい。

Rimg0100_1その後はDおすすめの Veules Les Roses へ。フランスで最も小さな全長1kmというfleuve(海に注ぐ川)で有名な小さな集落。川の流れに沿って可愛らしい家々を見ながら歩いていくと、気持ちの良い海辺に到着。もちろん海の向こうはかすんで英国は見えないけど、これはドーバー海峡だよね?

ここオート・ノルマンディには砂浜はほとんど見られず、多くの海辺は galet で覆い尽くされている。歩くとキュッキュッと面白い音を立てるので、それも録音!ここのお土産に私は白い galet を一つポケットにしまいこんだ。

Rimg0113何よりも感動したのは、そのブルーの色だった。コート・ダジュールのような紺碧ではなく、ブルターニュのようなエメラルドグリーンではなく、ブルーに白い絵の具をちょっとおとしたような柔らかなブルー。何も考えないでシャッターをたくさん押したけど、やっぱりここでこうして見る感動は私の力量ではなかなか伝えられそうにもない…。

天気に恵まれた連休の今日は海辺に遊ぶ人も多い。Dと私は海岸に座って海を見ながらひとしきりおしゃべりを楽しんだ。今回は車の中、海辺、レストラン…と、とにかくDと私は色々なことを話した。昨年の11月は個人的なことを話す時間はほとんどなかったけど、今回のこの旅はお互いの事を知るとても良い機会だった。ますます私はDu夫妻を好きになったし、なんだかまたフランスに家族が増えたような気がする。Du夫妻とは親子ほど年齢は離れていないし、年の離れた姉さん夫婦ってところだろうか。

夕方、植物園に戻ってまたみんなにご挨拶。そして展覧会の終了と共に解体がスタート。みんな明日に仕事を持ち越したくないので必死の様子。私も微力ながらお手伝い。でも私は19h51の列車に乗らなくちゃならない。Dが大きな声で叫ぶ。「mika s'en va !」その声を聞きつけて、残っているメンバーが1人1人駆け寄ってきてくれた。「また来年!」そんな言葉をかけ合いながら、みんなとお別れ。最後はPが車まで見送ってくれて、Dが駅まで送り届けてくれた。「列車の中で食べてね」とお弁当のサンドイッチを持たせてくれる。「ありがとう!」と私は発車間近の列車ホームに走って行った。

来年はもっと遠くに連れてってくれるって言ってた。でもどこにも行かなくてもいい、またDu夫妻に会いに来たい。また来年の旅が今から楽しみ…。

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