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11/11/2006

そろそろ子供天国はやめにしないか?

数日前、マンションのエレベーターを遊びに使っている子供達と一緒になった。

仕事に急いでいた時、エレベーターがちょうど止まったので、お!今日はついてる???と思ったら、中には男の子が3人。ぜんぜんついてない、またこいつらか…と心の中でつぶやく。前回、会ったときは「こんにちわ」と言う私にヘラヘラしながら答えず、不躾に「○○の母ちゃん?」と聞いてくる。ここは関西だから、関西弁なのは許そう。でもまずは挨拶をしろよ。大人が挨拶しているのに…。

エレベーター内の停止階を示すパネルは飛び飛びに点灯していて、停止するたびに子供達は出たり入ったり、階で待っている他の子供と追いかけっこをしたり、かご内では叫ぶは飛び跳ねるは、やりたい放題。その上、まだ点灯していなかった階も押す始末。

「ちょっと急いでるから止めてもらえる?」と言い放ったものの、もちろん相手は無反応。とても不愉快な時間だった。

でも後で考えたのだけど、この時の私の発言はあくまで私の立場を主張したものであって、彼らの行いがどうしていけないことなのかに言及したわけではない。それは大人として恥ずかしい事だと思った。躾や道徳教育はやはり親の大きな仕事だと思うけれど、悪い事を見逃す大人たちが多すぎるのもこの国の問題だろう。

子供天国のニッポンでは控えなくてはならない発言がいくつもある。特に私自身には子供がいないので「子供のいない人にはわからないわよね…」と言うような、言葉や視線には耐え難いものがある。この風潮はいつからのものだろうか?子供を絶対権力で押さえつけられなくなった時から始まった傾向ではないのだろうか?

もちろん昔の国家や家長が持つ絶対的権力を肯定しているわけではない。そんなものはなくなってよかったと思うけれど、疑う余地のなかったものが崩れ去ったときの混乱は避けられない。そんな中で子供をまるで自身の分身や友人のように扱い、厳しく律することが出来なくなった大人たちが増え、気づけば権力を持たない大人たちに従わない子供たちが家庭や学校と言った小さな社会を支配するようになっていた。

子供は(まだ)人間ではない、と発言する人がある。私は、彼らは人間ではある、と思う。彼らを大切に思い、愛しむ気持ちを持てない大人は子供を持つ権利も育てる権利を有してはいけないと思うし、子供は生まれてきた以上、絶対に不幸であってはいけないと思う。

でも子供にはまだ一人前の社会人ではないのだと言う認識は持たせなければならないと思うし、大人は子供が一人歩きをする前に、社会のルールを徹底的に教え込まなければならないと思う。それはやはり親の努めだし、教師や周りの大人たちもそれをサポートできるのが理想的である。

私は大人と子供がしっかりと分離された、ある程度厳格な環境で育った。親は優しかったし、私は母が大好きだったけれど、躾には厳しかった。当時の学校の教師も同様である。その中では子供は我慢を強いられるし、矛盾を感じることもある。でも子供は子供なりに考える。私の出した結論は「早く大人になろう」という事だった。そしてさらに考える。「大人にはどうしたらなれるのか…」

現代のような子供天国では、子供は大人になるべき意義を見出せないのではないだろうか?今のような状況を作り上げてしまったのは、やはり大人、特に子育ての最も難しいところを放棄してしまった親の責任ではないかと思う。最近の親は子供の教育を学校に丸投げする場合もあると言う。学校は勉強をするところ、そして社会生活の体験をするところであって、人間形成の最も重要な部分はやはり家庭が負うべきなのだ。

先日テレビで、「国家の品格」の著者、藤原正彦氏が教育問題について意見を述べているのを聞いた。氏はいつも私の頭の中にぐちゃぐちゃっとある断片的な言葉を数学学者らしく知的に理論的にまとめてくれていた(こんな私でも一応教育問題なんかも考えたりするのだ)。こんな大先生と同意見なんておこがましい事は言わないけれど、彼の意見に弱い大人たちは一度耳を傾けてみるべきである。

この著者が言うように大人が変わることができるならば、大人が子供に対しての絶対的権力を取り上げられて以来、迷走を続けてきた日本がこれから進むべき道が、少し見えて来るのではないだろうか…。

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Commentaires

mikaさんの文章を見て納得してしまいました!
これからもそんな素敵な文章を書いていってください。

Rédigé par: Yuka_M | 19/01/2007 09:40

Yuka_Mさん
初書き込みありがとうございました。
素敵かどうかは分かりませんが
これからも愛読してやってくださいませ。

Rédigé par: mika | 21/01/2007 00:46

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