旅する小包
3月初旬、インドからフランスに帰国したばかりの友人Sは、私の新しい住所を教えて欲しいと言ってきた。何が目的かは知らないけれど、とりあえずフランス人の彼のために、私がアルファベットでそれを教えたのは言うまでもない。
4月初旬、私のパリ行きも間近に迫った頃、メッセンジャー話したときに彼は言った。「届いた?」と。答えはnon ! であった。いったい何を送ってくれたんだろう???インド土産か???と、興味津々だったけれど、それよりも私の出発までにそれがちゃんと届くのかどうかの方がその時は心配だった。
4月中旬、Sとパリで再会。彼は言った。「で、届いた?」と。そう言えば何か私に送ってくれたんだよね?正直言って、出発前のどたばたですっかり忘れてた!でもいずれにしても答えは non ! であった。「で、いったい何を送ってくれたの?」「CD」「インドの?」「non. フランスの」「ふ~ん」
ま、そのうち届くよね。私の留守中だとしても、ちゃんと私のパートナーが留守を守っているから大丈夫!
5月初旬、私の日本への帰国が近づいた時、Sは言った。「で、届いた?彼はまだ何も受け取ってない?」
あ、また忘れてた!でもパートナーは何も言ってないから「non.だね」「ふ~ん、どこ行ったんだろうね」「ここ(パリ)で手渡ししてくれたほうが早かったね」
いつもしょーもないイタズラを忘れない彼の事だから…「ね、ちゃんと宛名書いたの?」「当たり前じゃん。でも日本語で」「え?」
5月下旬、私の帰国後、Sはいつも気にしていた。「で、届いた?」って。
それが今日なんと彼の家に戻ってきたそうだ。証拠の写真をちゃんとメールに添付してレポートしてくれた。なるほど以前のお笑い宛名とは違い(これは無事に届いた)、ちゃんときちんとタイプされた「ひらがな」で私の名前と住所が書かれている。
でもさ…番地がないよ!
番地を書き忘れたせいで、この小さな小包は2ヶ月ちょっとの間、ずっと旅をしてたんだね。それにしても長い旅だった。S、また懲りずに別のCDを追加して送りなおしてくれるらしい。もう一度、住所を送ってって言ってきた。ちゃんとどこかにノートしておきなよ!それにしても「アルファベットとひらがなで」…って、また「ひらがな」で書くつもり?
Commentaires
いいな、いいな~。外国からの荷物やエアーメイルってとっても嬉しい。その国の薫りがしてくるようで、ワクワクします。以前は旅すると葉書を出したんです。が、最近は書く気はあるんだけど、眠くて(なぜか夜書くんです)出せてないんですね~。
Rédigé par: さくら | 01/06/2006 18:25
さくらさん
確かにわくわくしますよね~。
以前は私もよく色々な人に絵葉書を書いていたけど…
今年なんぞは一枚も買わず、書かずでした(汗)
眠いし、日記書くのに必死で(笑)
昔は旅日記も手書きで、カフェとかで書いてましたけど
そういうの、いいな…。懐古趣味です、はい。
Rédigé par: mika | 02/06/2006 14:20
そんな後日談になってたのね、S君笑える(>_<)/
小包に意思があったら今頃『あ〜疲れたっ!ちゃんとせーよ、ちゃんと!!』って言ってそう。
Rédigé par: edo | 07/06/2006 01:32
edoさん
ふふふ、小包が舞い戻ってくれたおかげで
当初1枚だったCDは3枚になったらしい。
ちょっとラッキ~だったのだ。
Rédigé par: mika | 07/06/2006 02:14