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25/04/2006

南仏プロヴァンスの4日間

4月22日(土)

7h54のアヴィニヨン行きTGVに乗る。5時起床、睡眠2時間、けっこうつらい。でも今年は行きも帰りも1等車両、かなりお得にゲットできました。眠いけれども嬉しくてあまり寝られない。南仏の音や香り、空気をどれだけこの1年、考えてきたことか…。本当は一人か二人でゆっくりとしたい場所なんだけど、今回は私を含めて7人の大所帯。どうなることやら…珍道中?開始です。

Tgvgareお昼前にはアヴィニヨンTGV駅に到着。こちらでは大きな街以外、集落間の移動は車と相場が決まっている。バスはあってもないに等しい。タクシーはいくら安いとは言え、一人で乗るにはやはり高すぎる。まずは駅のカフェでミーティング、ここで2組に分かれることになった。Jさん、Miさん、私はここからタクシーで直接今夜の宿泊地リル・シュール・ラ・ソルグへ向かう。あとのAちゃん、Rちゃん、Tさん、Yさんはアヴィニヨンの中心地へ行き市内観光をすることになった。

Sorgueturbin_2 タクシーで30分ほどだろうか、費用は45ユーロ程度。私たちが今夜泊まるホテル「Lou Soloy du Lubéron」は小さなこの街の北東に位置する。まだチェックインには少し早いので、出来上がっていたJさんの部屋に荷物を置かせてもらい、暑いので服を着替えてからお出かけ。もうじりじりと日差しが痛い。今年初めてのサングラス着用。3人でとろとろと歩きながら街の北半分を散策。ここはアンティークの店が多いことで知られ、明日の日曜日の朝はさらにマルシェも出てかなり賑わうとのこと。あと水車がたくさん残っており、それがこの街のシンボルにもなっている。

Sorguedames散策の途中、出会ったおばあさん達は、写真を撮ってくれと自らモデルになってくれた。陽気な人たち…。街の中心になるリベルテ広場のカフェでくつろぐ。日差しはこんなにもきついのに、木陰ではとてもさわやかな風が流れている。それを感じながら南仏にやってきたことを実感していた。この乾いた空気を私はずっと待っていたのよ!

SorguehotelMiさんの足も少し疲れてきたので一旦ホテルに戻ることにした。私のお部屋も出来ていたので荷物を置きにいく。これが私の今夜のお部屋 Lavandine 43ユーロ。なかなかチャーミングです。でもカーテンを開けようと引くとメタルのカーテン・レールが外れて部品が降ってきて、荷物をあけると某化粧水がこぼれていて、ポーチの中がべたべた、そして何より参ったのは私のカメラがぶっ壊れてしまったこと!そう、こんな大切な旅の初日に!南仏でこそ私の撮影意欲がそそられるってのに…、まったくなんてこと!もううんともすんとも動かなくなってしまった。リコーさん、なんとかしてくださいよ!まだ購入して3ヶ月もたってないってのに!仕方がないのでサブに持ってきたカシオの初代エクスリム(100万画素、ズームもマクロもなし)がメインに格上げ。これを持って再度おでかけ。まあこれがあるだけまだましか…。

今度はJさんと街の南半分を散策。マルシェが立つのもお店が多いのもどうやらこちら。南仏では買い物をしまくるわよ~と宣言してきたけれど、今日はまず1つ目をゲット。まずは南仏らしいデザインの、とてもしっかりした良い生地のティッシュ・カバーを購入。たかがティッシュ・カバーですが、なかなか良いのがなくて困っていたのだ!これは良い買い物をしたわ。Jさんも絶賛。

Soguediner1やがてアヴィニヨンではなくなぜかマルセイユまで行ってたマユセイSorguediner2_1 ユ組みもホテルに到着して、みんな無事にチェックイン。お昼をちゃんと食べてなかったからみんなおなかがぺこぺこで、すぐにホテルのレストランで夕食にありついた。本日のおすすめメニューは前菜、メイン、デザートでなんと18ユーロ。安!パSorguediner3リならお昼でもこの値段では食べれないかも。私は前菜にラビオリ、メインにポークの煮込み(コラーゲンがプリプリ)、デザートはプリンにしました~。庶民的な味だけど、どれもとっても美味しかった。マルセイユ組みのおもしろ冒険話なんかを聞きながら、Yさんの面白ろキャラも炸裂して、みんなで楽しくおしゃべりをしながら、私も初めてやってきた街リル・シュール・ラ・ソルグの夜は更けていったのでした。

4月23日(日)

Sorgueville2日目の朝はリル・シュール・ラ・ソルグの有名な朝市から始まった。私が遅めの朝食を食べていると、早起きのJさんが朝の散歩から戻ってきた。もうすでに軽く下見を済ませたらしく、いいお店を見つけたSorguemarcheと言う。さっそくJさん、Miさんとそちらに向かうと、なるほど安いかも!私のお買い物心にも火がついて、すごい大判の、ベットにもかけられそうな300×150を一枚と、一回り小さいものを、2枚ゲット。お揃いの真っ白のリネン。どこに使うの?というのは愚問です。

それにしても今日は昨日にもまして、雲ひとつない真っ青な空。もうすでに背中がじりじりと痛い。なるほど有名なこの街の朝市はすごい人出で、ちょっとしたお祭りのような感じだった。もともとアンティークで有名なこの街だけれど、店舗で売られているものはけっこう、いえ、だいぶいいお値段で、私なんかに買えるものは基本的にない。もちろん買えても家具や大きめの雑貨だから日本に送ることを考えるとあきらめざるを得ないのだけれど…。

Gordespaysageみんなお昼前にホテルでチェック・アウト、ロビーで集合して、一同期待のゴルドへ向かう。タクシーで20分ほどだろうか?30ユーロくらいの距離である。タクシーの運転手は南の人らしく陽気なおじさんで、しゃべる、しゃべる。ゴルドが近づいてくると私の胸も高鳴る、高鳴る…。本当に何度来てもわくわくする場所だ。私が特に好きな高台にある集落(villages perchés)は、南仏に限らずどこでもそれぞれに魅力があるけれど、このゴルドの景観というのは本当に非の打ち所のないプロポーションで圧倒的に群を抜いて人を惹きつける。優雅で高貴で、奇跡的な姿…。これを見に来るだけでも価値のある場所だと思う。

昨年宿泊してとても気に入ったゴルドの入口にあるホテル Mas de la Baume はまったく変わらない姿で私達を迎えてくれた。でも出迎えに出てきてくれたのは昨年と違う、若い女性。なんでもこのシーズン・オフにここを購入したとのこと。ついこの間のことだ。オーナーが変わってもこの宿の魅力は最大限に受け継ぎ、より快適にするために手を加えた、との言葉通り、部屋にはミニ冷蔵庫が、そしてミネラル・ウォーターのプレゼント、シャワーもひまわりではなくなっていた。昨年再会を約束して別れた以前のオーナーにもう会えないのは残念だけれど、今度の若いベルギー人のご夫婦もとても素敵、ミゲルとウェンディ、そして生まれたばかりのエマちゃん、この若い家族がここの新しい住人です。羨ましいわ、心から。

到着が早くまだすべてのお部屋が用意できていなかったため、お庭のテーブルで軽いロゼが振舞われた。夢のようなおうちやお庭に一同感動しきり。これこそが、私の愛しているリュベロンの魅力なんです。みんな存分に堪能してください。

Gordesfelicie_1一つ一つお部屋が準備されるごとにみんなでvisite。一同感嘆の声を上げる。それを嬉しそうに見守るウェンディ。それぞれの部屋が個性的で魅力Gordeschambre_1的なインテリアで仕上げられているので、誰がどの部屋に泊まるかを決めるのはなかなか難しい。私達は予約時に提案された5つの部屋をくじ引きで決めることにした。私は予算オーバーのスイート、félicie を引き当て嬉しい悲鳴!まあここにいる間は南仏の姫の気分でゆっくりとさせて頂くわ!

お茶の時間にぼちぼちと村へ向かう。お宿から村の中心地までは徒歩で10分ほど。ゴルドはリュベロンの中ではおしゃれな分、物価も高いけれど、趣味のいい店もあって、私は昨年見つけたお気に入りの雑貨屋さんでリネンの大量購入をもくろんでいた。夜のディナー集合時間までには私はさながら南仏行商人のようになってしまっていた(汗)

Gordesdiner1_1Gordesdiner2_1Gordesdiner3_3今夜はおそらく今回の滞在中最後の(?)ゴージャスディナー、村の4つ星ホテル La Bastide de Gordes のレストランで58ユーロのコース料理を頂くのだ。前菜は季節のアスパラガス、メインは子牛のステーキだけどこれはちょっと焼きすぎでdommage、デザートの前にはフロマージュがあったけど写真撮るの忘れた、デザートはキャラメルソースのミルフィーユ。あ~食べた~!最後にゆっくりとお茶を頂きながら大満足の夜が静かに更けていくのでした。

4月24日(月)

遅めの朝食をゆっくりと頂きながら、午後のタクシーをお願いする。すると7人まとめて乗れるミニバス6時間ほどの貸切、150ユーロではどうかと言って来た。7人なのでそれはかなりお得感がある。これならば本当に南仏ハイライトが一気に出来るわけだ。午後1時過ぎには金髪のかっこいいお兄さんが白いシャツに身を包んで現れた。ふふ。

Joucas2_1まず私達が向かったのはジュカス、街の中心にある広場にも教会と村役場、郵便局があるだけの何もない小さな集落。でも南仏集落巡礼者の私としては押さえておきたいポイントだった。この素朴さに南仏の魅力を見つけてくれたみんなもとても喜んでくれて、あちらこちらで足を止めていた。Roussillon_1 その後は南仏の中でもかなり異色(文字通り色が違う)のルシヨン、オークルの産地として知られている。私達はここで食事をして、ショッピングもして2時間以上も過ごしていた。運転手のお兄さん、私達がとんずらこいたと心配してなかったかな(笑)急いで車に戻ったら、相変わらずクールな顔で立ってたけど…(笑)そしてその後はサド侯爵(サド、Lacoste マゾの語源となった)のお城が廃墟となって残っているラコストへ。現在何をどうしたいのかは?だけど大掛かりな修復工事中、たいそう埃っぽかったですが、私にとってもとっても懐かしいポイントです。一番てっぺんまで上ってきました。そろそろ時間が押してきたんだけMenerbes ど、メネルブも寄ってくれると金髪のお兄さんが言う。でもなんとなく気分的にメネルブは来年に持ち越し。やっぱりちゃんとゆっくり歩きたいし。村の入口にあるカフェ・デュ・プログレを見つけてちょっと感動。南仏プロヴァンスの名前を世界に知らしめたピーター・メイルの著書「南仏プロヴァンスの12ヶ月」の中で酷評されていたカフェである。もちろんその酷評の中には愛情も込められているんだけれど…。今度はここでカフェを立ち飲みしたいな。4つの集落をはしごして今日の遠足は終了。金髪のお兄さんには明日のアヴィニヨン行きもお願いした。

今夜の夕食はみんな軽く疲労していたので、ゴルドの広場にある「La Renessance」で妥協してしまった。お昼お茶を飲んだときの印象は悪くなかったのだけれど、むっちゃ高い!後でサービスの担当が替わってその女性は本当に良くしてくれたんだけど、最初のおっさんが悪すぎてみんなブーイング。こんなレストランがやっていけるのも観光ヴァカンス地だからなのかも…。やっぱりレストラン選びは地元の信頼できる人に聞くに限る。今夜はYさん&Tさんの部屋に集まって深夜まで夜会。もう面白くておかしくて、おなかがねじれるほど久しぶりに声を上げて笑わせて頂きました!って彼に電話で話したら「まだ抱えるほど腹があるのか?」と言われ、はたと気づく。そう私はこの1ヶ月で少々脂肪を落とす予定だったわ。予想外の突っ込みに冷や汗。でも一人旅とはまた違う楽しい夜でした。

4月25日(火)

午前、思い思いにゴルド最後の朝を楽しむ。ウェンディ達ともお別れの挨拶をして、また来年の約束をする。お昼過ぎにアヴィニヨンへ向かうために予約していたタクシーAさんが迎えに来る。昨日の白いシャツのほうが似合っていたけれど、今日のボルドー色のシャツでも素敵! と、彼を特にお気に召したAちゃんは二人で写真を撮っていた。

Vin_1 昨日カーヴに行く時間が取れなかったので、お兄さんに無理を言って道中にあるカーヴに寄ってもらう。ここはアヴィニヨンに程近いコーモン・シュール・デュランスという場所、ルイ・ベルナールさんのカーブ。周りには何もないように見えるけれど15ヘクタールくらいのブドウ畑があるらしい。試飲も見学も無料で、またその安さに一堂大喜び。私は飲めない人なのでその間に金髪のお兄さんとおしゃべり。ずいぶんここで時間を過ごしたので私は時間の事が気になり、お兄さんに追加料金はおいくらお支払いすれば???と聞いたところ、不要です…とまたスマートな返答。また来年もお願いしますわ!とその親切にワインを一本みんなから贈っておきました。

Avignonhotelアヴィニヨンに着いて軽食を取り一旦解散。私はJさんが以前泊まったことがあるという4つ星ホテル Hôtel Clarion Cloître Saint Louis で一人お茶の時間。旅の終わりを一人かみしめる…な~んて事はなくてほとんど半寝状態。心地よい日差しに包まれながらほとんど昼寝。誰もいないバーでエスプレッソを飲みほして…。荷物をばら撒いたまま…。ゆるみまくり。

パリには23h頃到着。帰りももちろん1等車、快適な旅でした。これから南仏組みの内、4人が私達3人のアパルトマンにそれぞれ分かれて帰国準備。今夜は私の部屋で夜会、パリのアパルトマンでnuit blancheです。

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Commentaires

南仏でのヴァカンス、とっても素敵ですね!!
お部屋もかわいい☆
私はまだ南仏にはそんなに強く惹かれていないのですが、
やっぱり行ってみたいな~と思ってしまいました。
パリでのアパルトマンもすごく綺麗で素晴らしいですね~。
去年、そこに滞在することができればよかったなぁ・・・残念。
来年も1ヶ月は無理かしら(;;)
私はGWに突入しましたが、特になんの予定もなくダイエットに励んでます。。。
mikaさんのブログを読んでパリに行った気になりますね^^;

Rédigé par: kiyomi | 01/05/2006 23:46

kiyomiちゃん
コメントありがとう!
本当、去年ここが出来上がっていたらよかったのにね…。
でもまた長期滞在ぜひ実現してくださいね。
南仏もいつか一緒に行きましょう。
でもそんなに細いのにダイエットなんてしたらだめよ!
姉は心配です!

Rédigé par: mika | 02/05/2006 05:36

コチラで発売中のCREA6月号に、GORDEがちょっとだけですけど紹介されていました。
La Bastide de Gordesもで
私達が行ったレストランも載ってました。
いつか泊まって見たいですね。

追伸:
先日は、メールで映画「OSS177」情報有難うございます。
くだらなく面白いの大好きなんです。
DVDが出たら、amazone.frで買ってみようかなと思います。

Rédigé par: takako | 07/05/2006 07:59

takakoさん
そうなんですね~。
これからどんどんゴルドも有名になっていくでしょうが
あれ以上は観光化されないで
あのままいて欲しいですね…。
映画、本当楽しかったですよ。
また私にも回してくださいな。
でも177じゃなくて117です!(笑)

Rédigé par: mika | 07/05/2006 10:24

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