ビストロ・ド・リマージュ
今日はパリ時代の妹、Fと久しぶりに大阪でデート。出会ったときにまだ19だった彼女ももう27歳らしい。私が歳を取るのも当たり前か~。しかしそう考えるとすごいことだ。10年前の12月6日に私のパリ留学はスタートしたのだ。もうすぐ10周年だよ。あの時、あの頃のことは今でも何もかも鮮明に記憶してる。ま、忘れられるわけがないか…。
さて久しぶりにフレンチでも!という事で、教室のJさんにずいぶん前におすすめしてもらっていた京橋のお手ごろフレンチ「Bistrot de l'image」を予約してみた。行ってみると小さな店内は普段行く店とは明らかに客層が違う、とても庶民的な雰囲気だった。近所のおばちゃん達やら家族づれでにぎわっている。Jさんに聞いたときから行ってみたいと思っていた訳は、ディナーのフルコースが3000円から楽しめるという仰天の価格のせい。その上おいしいと言う。なので本当は夜に行ってみたいところだけど、今日はFの都合もありランチ。お昼は1000円、2000円、3000円から選べる。
私はこのところ久しぶりに3時間睡眠が続いていて案の定寝坊。起きたての私は、さすがにフルコースランチは苦しく無念の2000円ランチを頂く。前菜とスープ、メインとデザート(もちろん飲み物付き)で、私は豚肉の煮込みを頂いた。濃厚な味付け、すごくやわらかくとろけるお肉はとてもデリシュ~でございました。たしかに洗練されたレストランとは言えないけれど、この味とお値段重視の感覚がフランスっぽくていいと思う。
なんせ客の数が多くてスタッフは大変そう。でもそれが功を奏してか、次のプレートが運ばれてくる間隔がイライラする一歩手前で微妙に良い。最近のレストランはあまりにも畳み掛けるようなサービスで居心地のいいところが少ない。だからこれくらい放っておかれるほうが私は好き。
ひっきりなしにやってくるお客、予約しておいてよかった~。また今度は夜の3000円フルコースに挑戦するぞ!
ところでFは相変わらずアルバイトとピアノの指導や演奏…と、たくさんの仕事を掛け持ちしながら大忙しの毎日を送っているようだった。ポーランドで5年に1度しか行われないというショパンコンクールを10月に見に行ってきたばかりの彼女のお土産話も楽しくて、あっという間に時間が過ぎてしまった。また彼女のピアノがゆっくり聞きたいなあ。パリの家で私の為だけに弾いてくれたあのショパンが忘れられない…。
なんて考えているとショパンが聴きたくなった。ショパンはやっぱり人並みに「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調 作品22」が好き。この曲のごく1部分のメロディーが異常に好きだけど、私はFの演奏が一番好きだった。今ケンプというピアニストのCDを出してきたけど、これは解釈が軽すぎて私には納得がいかない。例えば私はバッハの「無伴奏チェロ組曲」が大好きだけれど、数年前にとても話題になったヨーヨー・マのは軽すぎて嫌い。私は断然モーリス・ジャンドロンのものが好き。でも気になってネットで検索しているとこんなおもしろいサイトを見つけた。チェロリストのはやしひろおさんが自ら作っているサイトでこの「無伴奏チェロ組曲」の聴き比べをしている。プロの彼によるとモーリス・ジャンドロンの作品は楽天的らしい…。うむ…、人の好みって本当色々なのよね。
Commentaires
うーん!生の独占ショパン(しかもパリで)は超贅沢だね。
私も急にショパン聴きたくなってステレオがないので、今パソコンで聴いています。
私は月並みですがノクターンの第2番をこよなく愛しています。
昔に本屋さんで買った「ショパン大全集(やったかな?)」の安いCDは最悪だったのを思い出します。
弾く人によってこんなに違うのか!と愕然としました。
クラシックに限らず、ギターのコピーとかもそうやけど・・・
ショパンをかけたとたんにクレッグ氏は寝てしまいました。単純だ!では!
Rédigé par: nao | 01/12/2005 19:18
nao
音楽家の彼女たちのようにうまく演奏できなくても、自分で弾けるのも素敵だと思う。naoは弾けるよね、ピアノ。うらやましい!また日本に戻ったら何か聴かせてな。私はやっぱ歌うしかないな(笑)
私の歌声を知っている数少ないnaoへ(笑)
Rédigé par: mika | 02/12/2005 05:28