突然の寒さにパリを思ふ

今日は寒かった。まだ引越し未完了で衣替えなどまだ考えられない状況の中、突然秋が深まった１日だった。

朝９時前に就寝、超寝不足だったけど午後はお仕事でもお世話になっている三香堂さん主催のイベントにお呼ばれ、久しぶりに堀江に足を運んだ。教室のオープン時に営業して回っていたころ以来か？？？ま、それはさておき、三香堂さんでは近々「カリスマと呼ばれる人たちが憧れる真のメイクアップアーティスト」（と、呼ばれているらしい）長谷川公洋氏を迎えて新しくメイクアップレッスンを始めるということで、そのプレ・イベントがmuse-osakaで行われたのだ。参加者の女の子達が３人ほどピックアップされ、彼の手によってよりきれいになっていく様が披露された。なるほど…と、こんな機会でもない限り、こういった場所は苦手なので、なかなか勉強になる。質疑応答の時間には１Fから３Fに移動し、スイーツや飲み物が振舞われたが、さ…さぶい…。パリのカフェで見かけるようなガスストーブがつけられ、ホッカイロが配給された。でも、さ…さぶい。なんだかこの風の冷たさはパリの秋を思い出させた。

この後、近場で感動的な場所を発見。堀江公園の南にあるCAFE MODE。ここは久しぶりに見つけた奇跡的な空間の一つ。空間デザインとしてググっと来ただけでなく、気になったのでネットで調べてみたら、音響デザイナーでもあるオーナー辻氏のコンセプトというのが、私にとっての教室に対する考え方と一致する部分があったので、目標になるケースにも思える。

以下、サイトより抜粋

人によく「なぜカフェをやっておられるのですか」と尋ねられる。その答えを深く答えるとなると大変な長時間演説コースになってしまうので、また別の機会にさせていただくとして、簡略に言えば二つあって本当に心の底からカフェ（最近のブームでいうカフェではなく、日本では喫茶ありヨーロッパに於いてのカフェを意味する）が好きで、この２０年間ライフワークとして研究し続けているということ。もう一つは音響空間デザイナーとして、日々の仕事の実験空間であるということなのです。

cafe Modeの空間は、カフェとオフィスの間仕切りが一切なく、全てがボーダレスで、カフェのテーブルが、私の仕事の打ち合わせ場所になったり、その隣でお客さんが打ち合わせをしていたり、またその隣でカップルが楽しそうに話をしていたり。 私の仕事部屋もガラス張りで中が全て見えるようになっている。お客さん達の反応（仕事で行う毎回のサウンドデザインの音が空間に反映されている）が見えるのと同時に私もお客さん達から見えるという距離関係である。この何ともいえない関係が私にすごく良いエネルギーを与えてくれる。

人がコーヒーを媒体にして一つの空間に共存する時、その時に醸し出される雰囲気が重要で同じ釜の飯を食べるではないが、同じカフェのコーヒーを飲み、デザートを食べる。この時に独特の一体感が発生しながらも、どこまでも自由な雰囲気であるか。これがカフェの実力である。

まあ、ざっとこんな感じ。私も少しずつ、理想の形に近づけて行きたいのだけれど…。

うちは語学教室がメインの活動ではあるけれど、けっして語学教室だけではないということを皆さんに認識してもらうのは、なかなか難しい課題。北浜の部屋は教室でもあり、私の家の一部でもあり（サロン、居間ということ）、カフェとしても機能したい。もちろんここでいうカフェは辻氏の言っている通り、私も同感で、いわゆる今のカフェではない。人手がないのでクラス以外の時間帯にあけておく事ができず、なかなかクリアできない大きな課題なのだけど、クラス以外の時間帯にもみんなが足を向けたくなるような場所になればいいな…と夢は広がる。