懐番

先日リメイクされ放映された「赤い疑惑」に合わせるように、最近夜中にオリジナル版「赤い疑惑」を再放送している。30歳以上の人ならきっと知っているはず、山口百恵と三浦友和が共演した、このどろどろ系の哀しいドラマを。当時私が何歳だったかははっきり覚えてないけど、まだとっても小さい頃、必死になって観ていたものだった。今なら少々「ぷっ」とこっちが恥ずかしくなるような演出もあるけれど、でも懐かしさが勝ってる～!!!
うちの母の永遠のアイドル三浦友和もまだ細くてきれいだし、宇津井健が若くてかっこいいじゃ～ないか。でももしかして今の私とあまり年齢差がないのかも…と軽いショックを感じるけど…。百恵ちゃんがまだ少々もっちゃりした感じなのも初々しいわね。本当、まだまだ高校生って感じの顔なのに、子供だった私は、彼女達の年齢を度外視して、この二人の子供になる夢をよく見ていた。実は憧れのカップルやったのですね。まだ当時は付き合っていることは公表されてなかったと思うけど、視聴者のすべての人が、きっと二人の交際を想像していたし、応援していたに違いないと思う。
ちなみに今夜の放送で知ったこと。百恵ちゃんが可愛がっている元野良犬に名前がつけられた。その名は「バン」。いやいや正確に言うと「ヴォン」やった。なんでも風になってしまいたい百恵ちゃんが、その夢を子犬に託して風のように自由に飛び回るように…と「風」という名前をつけようとした。そこへ医学生の友和が「風はドイツ語なら○×□、フランス語なら”バン”だね！」と嬉しそうにアドバイス。で、百恵ちゃんはフランス語を選んだという経緯やった。すごい、フランス語の名前とは知らなかった。それにしても「バン」て、番犬の「番」くらいしか想像できません。ちゃんと発音してくれ！le vent と。
パリのおば様こと、岸恵子が映る時、必ずお決まりの凱旋門の映像が映るのが、子供心にカッコよく映っていた。実際に自分が「（姪っ子にとって）パリのおば様」になろうとは…、まだ知る由もなかった私の子供時代であった。
それにしても子供の頃に覚えたことって忘れないものだけど、この番組の主題歌も歌詞、メロディー共に、とてもはっきり記憶していた。一緒になって歌ってしまったよ！
そうそう記憶と言えば、私はけっこうくだらないことにとても記憶力が良くて、フランス語の単語は覚えられないので困っているのだが、昨日の地下鉄の中で、小学校の時に特に仲も良くなかった、長○○子ちゃんを見た。その動き、お顔、紛れもない、彼女であった。同乗していた友人に別れを告げて手をふる彼女を見た瞬間に、彼女の名前をフルネームでそれも同時のいでたちまで思い出した自分にちょっと希望を見出したりした。鍛えたらこの頭、まだ使えるかも…（笑）