1時間の深い眠り

このところ暑い日が続いているので、夏休み中の子供みたいに昼寝が必要。と、言っても私の昼寝は夜の食後。ちょうど私にとって夕方ぐらいの時間。夏の太陽に少しあたると私は、運動会後のような気持ちの良い疲労感を感じて、睡魔に襲われる。そんな時、夕食後のすごく眠くなる一瞬に、ちょっと横になると、もう一晩寝たかのような質の睡眠が得られる。子供のころ、実は私は不眠症だったんだけど、この食後の一瞬の睡眠でなんとか乗り切っていたように思う。と、言ってもいつでもこんな風に昼寝を出来るわけでなくて、このところそんなに急ぎの仕事を抱えていないので、なんとなくこんな風に緩むことができるわけだ。ちょっとした夏休み気分！

先週、今週と2週続けて教室の生徒さん2人がまったく同じパリ土産を持参してくれた。それは「da rosa」（62, rue de Seine 6e）というエピスリーのチョコレート、こんな素敵な袋に入っていました。なんとお味まで同じ　raisins au Sauternes　だったのだけれど、これがまた美味。ボルドーの白ワインにつけこんだレーズンをチョコでコーティング。やめられない、とまらない、小さな小粒たちです。

それにしてもこの店はとっても有名なのね。日本人の女の人って国内・国外を問わず本当にショップ情報が豊富で感心してしまう。きっと私の友人のフランス人たちはその存在すらしらないんだろうなあ・・・。オーナーはポルトガル人のジョゼ・ダ＝ローザさん、マリアージュ・フレールに長年勤めたあと独立して2001年にこのお店をオープンしたそうだ。このチョコレートが有名なのかと思ったらそうでもないらしく、高級食料品全般を扱っているようで、サイトを読んでいると思わず垂涎・・・。この間、春に滞在していたアパルトマンにとても近いので、あの時に知っていれば・・・と残念に思う。まあ9ヵ月後のパリでぜひご馳走を買いあさることにしましょう。

今日、日本に戻ってきたフランス人の友人Pas.に会った時にフランスの話が出て、「・・・ま、それはまた9ヵ月後のパリで・・・」と私が言うと、「どうして9ヶ月？子供でも生むの？」と冗談を言われた。外国では子供は十月十日でなくて9ヶ月で生まれる。まあ数え方の違いなんだけど。最近、子供をフランスで育てるときっと安くついていいなあ（学費がただだから）・・・と漠然と思っていたので、ちょっとドキッ。いやいや私にはその意思はまったくないのだけど、私の周りには今なぜか妊婦さんがいっぱい。こういう状況が10年前にあれば、私も子供を持ちたいと思うことがあったかも知れないわね。Pas.は9ヶ月後のバカンスを考えている私をからかったのだけど、私はもう今、それしか考えてない・・・（笑）。そしておいしいものを好きなだけ現地で食べるの！

今日は母とフレンチのランチ。優雅な雰囲気の中でおいしいお食事だったけど、やっぱり日本のレストランには若干不満が残る。それはパン。フランスではパンはどんどん持ってきてくれるし、もし向こうが気づかなくても頼めばいやな顔をせずに持ってくるのが普通。そこに例え笑顔がなくても、裏もない。でも日本では向こうからパンのお代わりを提案してくるところはまれだし（ないことはない）、頼んでもタイミングが悪かったり、笑顔があってもその裏に「よく食うなあ」的な事を考えているような気配を感じる。もしくはパンさえ惜しまなくてはいけないのかなあ・・・と、こちらが店の経営状態を考えなくてはいけないような雰囲気があったり。日本ではパンが高いから問題なんだろうな・・・。でもフランスのレストランに慣れてしまうと、これらはなんとなく腑に落ちない、食いしん坊＆炭水化ぶら～な私です。