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19/05/2005

帰国前夜

今日も3時間しか寝られなかった。そして朝から郵便局へ行ってしまった。3つ目の箱を送る。中身は大したものではないのに、どうしても荷物の重量制限が気になるので、持っていた箱で6キロ位の小包を作った。でも郵便局の窓口で、これを航空便で送ると85ユーロくらいになると言われてびびる。前回の小包は8キロまで入れられる料金支払い済みの箱を使用した。これなら航空便扱いで34ユーロ。だんぜんお得なわけだ。それならばこの箱を2つ余裕で買えるじゃん!と、2つ買ってしまった。一つはその場で作り直し即発送。午前中の大仕事完了。これだけでけっこうもうヘロヘロであった。あと1つ、どうしようかなあ。
metro区役所で帰国前最後のメール・チェックをしてから我が書斎へ(書斎はまだネット復旧していない)。いつもLちゃんとはここで待ち合わせ。アルバイトを終えた彼女が15hくらいに迎えに来てくれることになっていた。彼女も学期末で今はかなり忙しい身。50枚の論文を月末までに仕上げないといけないらしく、でもまだ何も書いてないらしい。大丈夫かな~。でもアルバイトも恋もしないといけないし大忙し!彼女とは会うたびに親しくなっていく気がする。笑顔の可愛い女の子で、気が合うし、ペースが会うし、優しいし、大好きなお友達の一人。会えば話すことが途切れず時間を忘れてしまうのだ。私よりずいぶん若いのだけど、なんと今日はランチをご馳走してくれるらしい。CAFE DU METROで、大好きなラルドン・サラダを頂きました。しばらく食べられないものね・・・。
今日はLちゃんとの約束の後にフナックに行って、買わないといけなかったDVDが2枚あった。メルビル・プポー関係のものだけど今日発売だったからだ。でもLちゃんと別れがたく話をしながら行ったので、すっかりそのことを忘れて、本だけ買って出てきてしまう。ずいぶん後にその事に気づいて、ショックすぎ!帰ったらすぐにネットで買わないと・・・、時期を逃したらきっと買えなくなってしまう気がする・・・。
haruki ryu忘れずに買った本は・・・と言うと、今回フランス人のお友達にプレゼントし続けた小説、村上春樹の「ノルウェイの森」、けっこう買いました。よく私の好きな日本の小説や映画を聞かれるけれど、紹介したくても日本映画はフランスでは公開されてないものが多いし、あえて紹介したところで言葉がわからないからアウト。でも小説は幸い私の大好きなこの作品ともう1つ村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」はフランス語翻訳が出ているので(質のほどはわからないけど)、紹介しやすいわけだ。今日も2冊買って、1冊はLちゃんに、もう1冊はこの後会うR君に写真のお礼に上げようと思った。
今日は18時からR君に声をかけてもらったヴェルニサージュ。こういう場所はどうしても慣れない・・・。知らないフランス人がすごい山ほど集まってきて、私は居場所を見つけるのがとても難しい。R君は気を使って時々声をかけに来てくれるけれど、彼はみんなの相手をしなければならないのでとても忙しいし、逆に親切にされるとこちらも申し訳ない。でも1人で展示物やカタログを丁寧に見ても、狭い場所なので、すぐに手持ち無沙汰に・・・。でもきちんと挨拶をしないと帰れないし、なかなかタイミングが難しいのよね・・・。やがてR君のお友達、先日紹介してもらっていたJ=M君や同僚で写真家のTさんと少しずつ話をし始めて、それでもなんかかんやと2時間ほどは過ごしただろうか。この3人はとてもハンサムなので、目の保養にはかなりいい時間でした~(笑)今回の旅でR君との出会いはけっこう大きなイベントだった。もちろんこんな可愛い男の子と知り合いになれて嬉しいのは当たり前だけど(笑)、忘れかけていた写真への情熱を思い出させてくれたという点が大きい。実際、あの日から写真のことばかり考えている。何をしようかな・・・、何が出来るだろう・・・。何かの形に出来るだけ早くできるといいのだけど・・・。
Sは私の出発前夜ということでスケジュールを空けてくれていたみたいだけど、私はとりあえずCとMag.とも「ちょっとだけでも顔を見に行くね・・・」と、2人が仕事から戻る21h30ごろに家に行く約束していたので、ヴェルニサージュ用からいつものぼろ着に着替えて二人の住むアラブ人街に向かう。なのでその前にその近くでSと軽くインド料理。なんか吉野家で牛丼をかきこんでいるみたい。フランス最後の夕食がインド料理ってのもちょっとあれだけど、まあ時間がないのでしかたない・・・と言うものの、ここ本当にわりとおいしいのですよ。インド料理大好きな私はいくらこの界隈が嫌いでも、絶対に来てしまうわけです。皆さんもぜひお試しあれです。
Sとはここで一旦解散。私はパラディ通りの家に行き、すぐに退散する予定だったけれども、この2人に会ってすぐに帰れるわけがないのだ。話す事はたくさんあるし、Cはいつもたくさんの旅の写真を見せてくれる。それでも23時すぎには2人に1年分のビズをして家を出る。
Sとはオデオンで再会、カフェで最後のおしゃべり。いつものように馬鹿話をして散歩をして解散。9月に日本で再会する約束をした。そして彼は深夜の最終バスで自宅へ戻っていった。
今日はたくさんの「au revoir」をした。しばらく会えない au revoir は心がぎゅっとなるからいや。特にフランス人はそういう時に色々と言うのでいや。私は猫のように去っていく方がいいのだけど・・。でも今回は一度も泣かなかった。近いうちに必ずみんなに会えるってわかっているから。今回の滞在ではモンマルトルにも美術館にも行ってないし、凱旋門も一度も見なかった。ひたすら友と語り合う日々だった。日本では仕事ばかりでこういう時間もあまりなかったので、これはこれで意味のある滞在だったんだろうな・・・と思う。同時にフランス語短期強化レッスンって感じでもあった(笑)。滞在の後半はいい感じにフランス語が脳を支配していたので、また日本語の世界に戻るのはちょっと残念。
でも日本へ、大切な人たちが待つ日常生活に戻るのも悪くない。そしてフランス人のようにまた1年後のバカンスに思いを馳せながら仕事にも頑張るのだ!うん、悪くない。おいしい日本茶も飲みたいしね~。
明日は7時起床。荷造りが完全に終わっていないので、また眠れそうにもありませぬ・・・。

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