休息日
今日もとても良い天気らしい・・・。でも昨日と引き続きやる気がなんとなく出ない。今日はぐ~たらモードで行くことにする。今日は特に誰とも約束はないし、気楽にウインドーショッピングでもしようと家をでる。決まっているのは夜の19h~の映画だけ。
今年セザールを取った「ROIS ET REINE」がまだ映画館で見られるので、絶対に見たいと思っていた。映画館に向かう途中、トレーラーの連続が路肩に止まっているのが目に入った。ん?におうぞ!こういう時は大体、撮影を近くで行っているのだ。好奇心むき出しでそちらの方へ行ってみると案の定、煌々とライトを照らして撮影が行われている最中であった。映画かテレビか判らないけど、見たことない俳優達だったので、たぶん3流のテレビ番組とかじゃないかな・・・。でもこういう現場の雰囲気って理由なくわくわくする。小さい頃はこんな現場の仕事をしたいと思っていた。ショービズの裏方をずっとしたいと思っていたのだ。
ソルボンヌ大学近くにあるこの小さな映画館は夜の回の正規料金でも、通常の映画館の割引料金と同じくらいの金額だった。エマニュエル・デュヴォスとマチュー・アルメリックによるこの映画は生きることや死ぬことを淡々と語る私にとっては哀しい映画だった。最初からたまらなくなるシーンがいくつもあって、涙が出て仕方がなかった。すごく空いている映画館でよかった・・・。でもちょっと離れたところに座っている女性も涙ぐんでいたみたい。
BREAKING THE WAVES (奇跡の海) を見たときと同じような衝撃を受けて、映画館を後にした。2時間半のこの映画を見終わって外に出ると、ちょうど空はベティ・ブルーのようなブルーをして、今日も1日が終わろうとしていた。
哀しい想いをしたくて映画を見に行くわけではないけど、こういう考えさせられる映画って大切な人生経験だと思う。人は自分の人生しか生きることは出来ないけれど、こういった仮想体験によって、思考を深めていくことは大切な経験だと思う。またゆっくりと見返したい映画です。
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