congruence
ここ数日花粉症にかかったみたいでクシャミがよく出る。大阪にいるときはぜんぜん大丈夫だったけど、こちらに来てからなんとなく花粉症の気配を感じるようになった。何かわさわさと飛んでいるのがわかるような感じ。いやだなあ。パリに着いた日、ニュースチャンネルLCIの天気予報で花粉情報を日本みたいにやっていたので、フランスでも花粉症が騒がれるようになったんだ~、と妙に感心していたのだけど、まさか私がくしゃみをしているとは・・・。
今日は朝1シネマ、今日はカンヌ映画祭のオープニングを飾った「LEMMiNG」を選ぶ。ゲンズブールとランプリング、二人のシャルロットのポスターも印象的だし、予告編とかを見ていてとても楽しみにしていたので、がっかり度はその分大きかったのかも。実はいまいちよくわからない映画だった。私の苦手なタイプの映画。心理的ホラーのようなものだったけど、途中からこれが現実なのか悪夢(空想)なのか・・・その描き方が私にはわかり辛くちょっと残念だった。
その後Cから電話で今夜のお誘い。今日はまだ週末でないのに、夜遊びモードだ。彼女の友人超インテリF氏が参加するジャズ・コンサートを見に行くことになったけど、Cは仕事の後ダンスのクラスがあるので、早くても22時半くらいになるという。私は私でBと夕食の約束だったので、それが終わってからかけつけるわ・・・と、言うことになった。今日も快晴だった。でも写真撮影のモチベーションがもうかなり下がっていて、どちらかというとどうでもよくなってきている。仕上げられないと分かっている仕事に手をつけるのは気持ちが悪いからだ。ふら~っと気の向くまま散歩をしながら、夕方一度部屋に戻ってきた。今夜はお出かけなので、やはりメールはチェックしておかないとなあ・・・と言う訳。最近ワイヤレス・インターネットのサービス(WIFI)を提供する場所が増えてきているけど、いつも行く書斎は有料METEORというサービス。時々行くカフェではHOT CAFEという無料のサービスだけど20分の時間制限付。だいぶ前から区役所で無料で使えるゾーンがあるというのが気になっていたので、今日試してみることにした。3区の区役所が数年前にいち早くこのサービスを導入したのだけど、今いる6区の区役所でもフランス・テレコムの提供で無料WIFIゾーンが作られていた。区役所は幸いすぐ近くだし、これは使える!もう帰国1週間前だけど、来年もあるし、経験経験 !!! 寒々しい大階段のホールに大きなテーブルとソファーがボ~ンボ~ンといくつかおいてあって、殺風景でいい感じ。私が行ったときは男の人が一人いただけで、むちゃくちゃ大きいテーブルを独り占めできるこの環境もなかなか気に入った。寒い日はいやだけどね(笑)
夕方少し買い物に出かけたけど探し物はほとんど何も手に入らず。その頃Bから電話で体調不良のため、約束は月曜日に延期された。それならF氏のコンサートに最初から出かけるか~、とバスチーユ近くにあるL'OPA( 9, rue Biscornet )へ。コンサートは21hからって書いてあるけど、こんな赤い空間に一人でやってくる人は珍しい。別に何も飲みたくないし、タバコも吸わないし、すごく手持ち無沙汰。コンサートは結局21h30ごろからぼちぼち始まって、この時人の入りはいまいちだった。1時間ほどの演奏が終わって、休憩に入る。この時すでに人はけっこう増えていて、Cからようやく「バスチーユに着いたわよ~」の連絡。ハードな1日の仕事のあとに何も食べずに2レッスンもダンスをして、彼女はまだまだ元気・・・。ソファーに座りながらなんとなくまだ踊ってるよ!コンサート第2部は23時ごろから再開。このときにはけっこうな盛り上がりだった。0時ごろには郊外から戻ってきたSも合流。コンサート後はトランペットを担当していたF氏も一緒にひと時おしゃべりの時。もちろん彼らはアマチュアなのかもしれないけど(トランペットで食べてないけど彼は音のプロ)、なかなかどうして結構よかったですよ!このL'OPAでは火~土の毎晩いろいろなイベントが行われているのだけど、その為のチャージはとられないし、私なんて飲み物さえ注文しなかったから、本当お得なジャジーな夜でした。
私達3人は場所を変えてすぐ近くのカフェ「LES ASSOCIES : 50, bd de la Bastille / 73, rue de Lyon 12e」へ。夜中だから人もまばらで店内の雰囲気がよい。閉店の2時に追い出されるまで、この私の2人のフランス人の親友たちは話し続けていた。最終的にたどり着いたテーマは「congruence」。Cはこれを「mikaの哲学」と言った・・・。
そうそう、数日前にニュースでやっていたけど、パリのはずれ(南西)にある小島にあったルノーの旧工場を取り壊して、安藤忠雄の設計で美術館が建つ予定だったけど、これは工事途中で中止になったらしいです。コレクターのピノー氏(だったっけ?)がさまざまな行政上のトラブルを避けてベネチアを選ぶことにしたらしい。私の大好きだった建築を、風景を壊してくれて、どうもありがとうね(怒)。
Les commentaires récents