一日も早い復興を・・・
ここ数日何も書けなかった。あまりにも土曜日に起こった地震がショックでたまらない。ちょうどその日の午後も私が神戸の地震から立ち直れない部分のあることを友人と話していたところだった。私もあの時、きっとカウンセリングを受ける必要があったのだと思う。避難所生活何日か後、友人の助けを得て、親戚の家を経由し、実家へと向かう時、私は同じ恐怖を味わった人たちを置き去りに自分だけがぬくぬくとした場所へ逃げ出すことに罪悪感を感じていた。みんな着の身着のままで乗り込んでいる普通列車は被災者で鮨詰め状態。なのに大阪に到着したとき、みんなは全く変わらない生活をしていた。笑顔さえ浮かべて、ショッピングすることに夢中だったし、今夜何を食べるか、そんなことを迷っている。その時、自分の身に起きたことと、たった数十キロ先での日常生活に言葉にならない違和感を感じたのを今も昨日のことの様に覚えている。まるでテレビの中の映像のようだった。自分だけが汚らしい恰好で駅のコンコースにたたずみ、そこだけが音もなく、周りにはスローモーションの幸せな笑みをたたえた人々の行きかう様子。
同じ状況下で同じ揺れを体験したもの同志でないと決して分かり合えないこの恐怖心。私は話すことで解消しようとしたけれど、私たちのように渦中にいなかった人たちと話せば話すほど、ストレスがたまったのでやがて私は何も話さなくなってしまった。きっとそれが良くなかったのかどうか…。これだけは乗り越えられない心の闇として今も私の心の中に君臨してしまっている。だから今日は書くことにする。どうか1日も早く暖かい布団の中でみんなが眠れるようになりますように。余震がやみますように。そしてあの時私を助けれくれた人たち、どうもありがとう。
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