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03/05/2004

友情のかたち

ちょうど1週間前の今日、フランス人の親友Sがフランスに帰国した。まだ1週間?なんだかすごい昔のような気がする…。
彼の日本滞在はそれほど長いものではなかったけれど、ほぼ8ヶ月前に出会い、最後の約4ヶ月間は特に親しく過ごしてきた。なぜもっと早くからこんな風に話をしなかったんだろうね…と話したこともあったけれど、今となっては出会えたことさえ奇跡のように思える。なんて言うと少し大げさなんだけど、私にとってはなんだか久しぶりに感じる種類の強烈な友情だったのだ。
私はなかなか人に心の奥底を見せられない。おしゃべりだしお酒を一適も飲まないのにいつもほろ酔い状態みたいなハイな私だけれど、コアな部分はなかなか人には見せられない。なのに彼は私のことをちゃんと知っていた。それはきっと彼が私にとても似ていたからだと思う。それを話してくれた時から、私は彼に全幅の信頼を寄せるようになった。
心にしみる言葉の数々を残して、彼が去ってしまったことが寂しいのは言うまでもない。けれど本当に寂しいのは彼がもう日本にいない…という事実よりも、友情も恋愛と同じように生ものなので、きっとこの友情の形も同じではなくなっていくんだろうな…ってこと。またいつか必ず会えるだろうし、メールやチャットで気軽におしゃべりできるに違いない。でもやっぱり私には時を一緒に過ごすことが、とても大切。同じ空間に生き、同じ体験を共有すること、それが、大事。
友情は簡単には終わらない。けれどとりあえずこの友情の一つのピリオドが終わったってこと…。

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